塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【レオン・クーパーマン】株の底は来年、俺は割安株を買っとく【急落中のAltriaはいかが?】

塾長です。

昨日(米国5/10)の米株市場はようやく反発。しかし元気の出ない上げ幅。

 S&P500、4,001(+0.25%)

 Nasdaq、11,737(+0.98%)

【米国市況】S&P500が小反発、CPI控え-10年債利回り3%割れ - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、99.31

 10年債、2.9930

 ドル円、130.3480

 Bitcoin、30,937

 

 

経済指標:

なし

 

 

金融政策:

メスターさん、ウィリアムズさん、バーキンさんが発言。ウィリアムズさんは数値を使って想定シナリオを語ってくれて助かる。普通は「インフレが”高過ぎる”」とか「”力強い”労働市場」とか曖昧な言葉でしか説明しないのに;

FRB当局者が50bp利上げ相次ぎ支持、メスター総裁は75bpに含み - Bloomberg

リッチモンド連銀総裁、インフレとの闘いは必ずしも景気後退招かず - Bloomberg

NY連銀総裁、失業率は「幾分か」上昇も-高インフレ対応で - Bloomberg

自身のシナリオとして、利上げが寄与する形でインフレ率は「ほぼ4%」に下がり、2023年に「2.5%程度」へ低下、24年には当局目標の2%に近い水準に戻ると予想。一方で米国の労働市場と経済は「力強さと底堅さを示し続ける」だろうとし、今年の成長率は「2%前後」、失業率は現在の低水準(3.6%)付近にとどまるとの考えを示した。講演での発言内容は事前に配布された原稿に基づく。

なるほど。2023年なんて先の予想は猿ダーツなので、重要なのは今年。ここから読み取れるのは・・・

  • 今年中にインフレ率が4%まで下がらなければ、(2.5%程度と見込まれている)中立金利以上に利上げする
  • 経済成長率(GDPの伸び)が2%付近以下、失業率が大幅上昇すれば、利上げをやめる

ちなみに、1-3月期GDPは前期比マイナス1.4%、前年同期比プラス3.6%でした;
米GDP、1-3月は予想外の減少-消費堅調も輸入増が押し下げ - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし

 

 

地政学

Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】ロシア債巡る制裁免除延長の是非を検討-イエレン氏 - Bloomberg

 

 

個別株:

AppleiPodの生産終了。いまTouchを買っておけば、10年後には高く売れるかも知れませんネ;
iPodの歴史に幕-「タッチ」生産中止をアップルが発表 - Bloomberg

 

 

Altriaが激落ちしているのでググってみたら、(ライバルである)Philip Morrisがスウェーデンのタバコ会社Sweden Matchを買収して競争環境が悪化したから、らしい;
Altria stock dives as a 'Cold War' developing with Philip Morris prompts analyst downgrade - MarketWatch

Swedish Matchなんて聞いたこともない・・・。米国でニコチンパッチや噛みタバコを売っているらしい。
Swedish Match - Smokefree

タバコを吸わない(nor 噛まない)ので、それを知ってもサッパリです。最近Altria株の調子が良かっただけに残念ですが、この株は値上がり期待ではないので、放置。

 

 

最後はリオン・クーパーマンのお話;

www.youtube.com

ー前回出演した時、S&P500は4,400だった。そのときあなたは「公正な価格は4050」と言っていた。今は4,000まで落ちた。ここからどうなるでしょう?

・その前に底を付けた証拠というものを紹介したい。今はまだ底に達していたない。底付けの証拠は、企業決算が期待外れに終わり、株価が下落し、そのまま上昇しない状態。我々はまだそれを見ていない。すなわち私の意見では、市場はまだ経済減速を織り込み切れていないのだ。私の持っているBausch+Lombは大幅に下げてしまった。株式市場の短期間の反発はあるだろう。

 1.5か月前に言った事に戻ろう。ジョセフがファラオの見た夢を「7年の豊作が続いた後、7年の不作が続く」と解釈した話だ。私がテーマとして持っているのは、歴史上最も不適切な財政政策と金融政策の組合せだ。需要の先食いをしてしまった。不換通貨に戻らない限り、この問題に対処しなければならない。金利はインフレ率に対して、低すぎる。財政政策は制御不能だ。国の負債が2017年$20Tだったのが、$30Tに膨らんだ。負債の伸びが、経済の伸びを大きく上回っている。この需要の先食いの代償を払わなければならない。

 私は保守的な見方を持っている。FEDもしくは原油価格がリセッションを招くだろう。今年のリセッションは見込んでいない。ここから株が大幅に下がるとは考えていない。来年は下がるだろう。

 もし予想を強制されるとすれば、S&P500の今年の高値は4,800。債券は買わない。買うとしても、選んで買う。私の得意とする分野の株を買う。私はPERの低い、資産価値の高い株に投資する(I am a low multiple and asset value oriented investor)。少しはテクノロジーを持っているが。この金利であれば、何も高いものはない。金利がこのレベルにある限りは、株の方が高いリターンを残す。

あらオモシロイ。株は今年上昇し、来年が底になる、という予想。ただし彼自身は価値の高い割安株を買う、と言っているところからすると、(少なくとも短期的な)株価上下動は気にしない(どうなるか分からない)と聞こえますネ。現金で持つよりマシ、と考えているのかも知れません。

 

ちなみに、Bausch+lombは日本でもお馴染み、コンタクトレンズボシュロム。カナダ籍の製薬会社ボシュヘルス(Bausch Health)から独立(IPO)して、昨日が上場初日だったらしい;
Bausch Health And Bausch + Lomb Corporation Announce Closing Of Initial Public Offering Of Bausch + Lomb And Related Debt Transactions

レオン・クーパーマンが「資産価値の高い、割安株」と言っているのは、Bausch Healthのような会社なのでしょう。

Altriaも同じカテゴリーに入れてくれるかしら?

 

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