塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【リー・マンソン、クリスチャン・ルドゥ】市場全体が売られているので、割安な株が出てきたぞ【Disney、AT&T、任天堂】

塾長です。

昨日(米国5/20)の米株市場は、日中めちゃくちゃ下げていましたが、終盤急回復してヨコ。

 S&P500、3,901(+0.01%)

 Nasdaq、11,354(-0.30%)

【米国市況】S&P500種、弱気相場入り回避-ドルは127円台後半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、112.70

 10年債、2.7870

 ドル円、127.8500

 Bitcoin、29,332

 

 

経済指標:

 なし。

 

 

金融政策:

タカ派ブラードさんの発言;
セントルイス連銀総裁、利上げ前倒しなら23年には利下げ可能にも - Bloomberg

「私は年末までに3.5%に引き上げるべきだと述べてきた。これは一部同僚が考えるより高い水準だ」「より前倒しし、インフレとインフレ期待を抑制できれば、それだけ状況の改善も進む。23、24年にはインフレがしっかり抑制され、政策金利を引き下げることもあり得る」

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】G7がウクライナ支援表明、ルーブル7年ぶり高値 - Bloomberg

 

 

個別株:

前向きなアナリスト2人の意見を並べてご紹介。

一人目は久しぶりにCNBCに呼ばれたリー・マンソン(Lee Munson)。今日は過激な発言をしていないので残念だが、語り口が面白いのでご紹介;

www.youtube.com

ーDisney株が下げている。

・Disneyは割安投資家の夢だ。キャッシュカウであるテーマパークを持っている。好きなだけ値上げできる。フロリダでは文化的戦争に巻き込まれているが、80年代に成長期を過ごした者にとっては皮肉的だ。当時、男同士、女同士をテーマパークでダンスさせて、論争になった。それが一周まわって戻ってきた。しかし、カタリストになるのはテーマパークではない。ストリーミングだ。あなたが18歳以下の子供を持つなら私の言っている事が分かるだろう。あなたは毎月ミッキーマウスにDisney+の代金を支払わなければならないのだ。彼らには値上げする力がある。来年だろうか。Disneyは長期的に持てる株だ。株価が半分になったら、全力で買うべきだ。

ーフロリダの問題は顧客に影響するだろうか?

・私はそうは思わない。しかし、株価は不確かだと言っている。ロサンゼルスのテーマパークは満員だった。フロリダの共和党員はテーマパークに行っている。騒ぎは収まり、長期的影響は少ないだろう。これは素晴らしい買いの機会だ。フロリダ問題で30%くらい下げるとしても、50%は行き過ぎだ。

ー(イタリアンのファミレス)オリーブ・ガーデンを持つDarden Restaurantsはどうでしょう?

・DRIは私の1位指名ではない。コロナ後の経済再開に期待は持てるが、賃金上昇が重し。私なら’over-price nonsense’なChipotleを買うだろう。彼らなら一晩で値上げを決められる。Dardenへの投資は死にガネになる可能性がある。私なら今は買わないね。

ー(住宅建設会社の)D.R. Hortonはどうですか?

・これは30年債利回りに関係する。来年はFEDが利下げをするかも知れない。今からそんな話をするのは馬鹿げているように聞こえるかも知れないが、それが株式市場のメンタリティーだ。今はまだ早すぎるかも知れない。S&P500が20%、Nasdaqが30%下げているのだから、少しくらい買っても良いだろう。何を買っても良いと思うが、D.R. Hortonには少し気を付けよう。

 

もう一人はCaptrust クリスチャン・ルドゥ;

www.youtube.com

・インフレがピークを迎えた初期のサインが出ている。市場の主要な恐れだ。小売業が悪い決算をだしたが、それは在庫を多く持ち過ぎたせいだ。在庫過剰が起きたとき、彼らが何をするかと言うと、バーゲンセール。CPIを押し下げるであろう要因の一つが住宅。住宅ローンが5.5%になれば、需要は低下する。価格が下がるか見てみようではないか。これらの結果が今年後半に出てくる。FEDは大きな利上げをしなくて良くなるかも知れない。

AT&Tはこのようなボラの高い時に買いたい株だ。通信業は非常に安定的なビジネスだ。2016年、TimeWarnerを買ったのが失敗だった。経営幹部は罰を受け、コアビジネスに集中することに決めたようだ。コストを削減し、価格を上げる。過去5年の株価低迷期を経て、今後ビジネスが徐々に良くなるだろう。

・PulteGroupはタイミングを見る必要があるが、株のピークは1年前だったようだ。その時期、住宅市場は最高だった。今後も利益は増加するだろう。確かに住宅市場は下り坂だが、株価は次の上昇サイクルが来るまでに底を付ける。今後2か月は住宅市場にリセッションが来るだろうが、その後の住宅ブームを見越して株価は上昇するだろう。

・Nintendoは今年後半か来年に新型機を出すと予想される。他社は数年前に出してしまった。素晴らしいブランドであるMarioやZeldaがある。そこにワイルドカードが一つ。MicrosoftActivisionの買収を完了させるための譲歩として、Call of DutyをNintendoに移植する事を決めた。

・多くの株が弱気市場入りしている。S&P500株にある株の下落率の中央値は30%。Russell2000に至っては35~40%。利益を上げていないテック株は70~80%下げた。FEDは資産バブルを弾けさせたのだ。新しい機会が出てきたと同時に、実経済のビジネスを持っている株、例えばAT&Tのような株を買う機会でもある。利益の8倍、利回り5.5%。魅力的だ。多くの機会がある。

 

2人の意見から共通的な考え方を導きだすと・・・

  • 市場全体が売られているので、必要以上に売られている株が出てきた。
  • 消費者が買い続けざるを得ないモノ・サービスを展開している株を買え。例えば、Disney、AT&T、Nintendo。
  • 価格決定力の無い会社の株は買うな。
  • 宅建設株は売られているが、もう少し経てば反転するだろう。

任天堂が安くなっているかは議論の分かれる所かも知れません。Call of Dutyファン(中毒者)がSwitchを買ってくれて、業績貢献になるかも?供給が追い付けば、の話ですが。ここでは言及されていない株式分割も忘れてはいけません(任天堂、10月に株式分割へ 購入層拡大狙い31年ぶり(共同通信) - Yahoo!ニュース)。

 

まだネガティブ発言をするアナリストの方が多い印象。市場にはセンチメント、モーメンタムがあるので、まだまだ株は下がりそう。しかし、全面核戦争でも起こらない限り、市場全体の価値がゼロになる可能性はゼロ。割安になっている株を拾って、5年後、10年後、ニヤニヤ笑いたいものです。

 

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