塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

物価上昇で中・低所得者の買い物風景に変化。これでは小売の業績は上がらない【Straight Outta Compton】

塾長です。

昨日(米国8/19)はSQ(special quotation)日で米国株が大幅下落。

 S&P500、4,228(-1.29%)

 Nasdaq、12,705(-2.01%)

【米国市況】株反落、米利上げ継続を警戒-ドル一時137円台前半 - Bloomberg

この日は2兆ドル(約270兆円)相当のオプションが期日を迎えたことも、ボラティリティーが高まる要因となった。S&P500種が4300付近の主要な節目を上抜けられなかったことが、オプションの売りにつながったもようだ。最も空売りされている銘柄で構成するバスケットは6%超下げた。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、89.91

 10年債、2.9890

 ドル円、136.9300

 Bitcoin、21,032

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

バーキンさんの発言;
バーキン総裁、FRBはインフレ抑制の決意-景気後退リスクでも - Bloomberg

「われわれはインフレ率を目標の2%に回帰させることにコミットしており、その達成に向けて必要な措置を講じる」

「インフレを制御する道はあるが、その過程でリセッションが起きる可能性もある」

誰も話を聞いてくれないので、徐々に発言が過激化してきている。

来週はジャクソンホール

 

 

財政政策:

ウクライナに追加支援;
Biden administration readies about $800 mln in additional security aid for Ukraine -sources | Reuters

 

 

地政学

ロシアが天然ガスパイプラインNord Stream 1を機器整備のため3日間止める;
Nord Stream 1 pipeline to shut for three days in latest fuel blow to Europe | Reuters

またしてもEUへの揺さぶり。

 

昨日、”電力価格高騰を受け、ドイツで製造業の操業が難しくなっている”という英文ニュースを貼ったが、Bloomberg日本語版に同様な記事が掲載されたので、貼ってきます;
ドイツで製造業が大脱出のリスク、エネルギー価格高騰で悲鳴 - Bloomberg

さて、日本はどうする?

 

 

個別株:

BerkshireがOccidentalを子会社化するみたい;
オキシデンタルが急伸、バークシャーが株式最大50%の取得目指す - Bloomberg

バフェットさんは「ゴールドは利益を生まないので、買うなら金鉱脈株だ」と言っていた人なので、石油に関しても同じ事を思っているのでしょうネ。

個別株は怖いので、OIHなどを買っていきたい。

 

 

GMが配当を復活。自社株買いも;
GM to reinstate quarterly dividend, ups share buybacks to $5 billion

  • GM is reinstating a quarterly cash dividend and increasing the size of its opportunistic share repurchases to $5 billion of common stock, up from $3.3 billion.
  • The quarterly dividend will be at a rate of 9 cents per share, a roughly 76% reduction from the 38 cents per share when the quarterly dividend was suspended in April 2020.
  • The first dividend will be paid on Sept. 15 to shareholders of record as of the close of business on Aug. 31, according to the company.

株価は+2.53%の39.70ドル。

ということは、配当利回り0.2%・・・。

いや、GM(だけでなく、自動車株全般)買うつもりないので良いんですけどね。「投資家を馬鹿にしてませんか?」と思ってしまったヨ。

 

 

こちらも買う気はありませんが、消費の強さを知る・測る上で大切な小売関連のレポート。なかなか激しい値動きになっている;

www.youtube.com

 来週も多くの小売業の決算が控えている。Macy's、Nordstrom、Dick's Sporting Goods、Gap、Ulta、など。今の所、決算結果はマチマチ。小売業ETFであるXRTは今日3%程度下落し、ここ7週間で最悪。

 そんな中、Footlockerは急騰。約21%上昇。決算が売上・利益・同店舗売上ともに良かったためだ。ガイダンスは若干期待外れだったが、投資家は気に留めなかった。Footlocker CEO リチャード・ジョンソンが9月退任し、元Ulta CEO メリー・ディルトンが取って代わる。彼女は小売りでとても尊敬されている。

 家具・家庭用品販売のWayfair株は急落。17%下落。パンデミックで急増した売上が落ち、サプライチェーンなどのコストが上昇したのが原因。5%レイオフを発表。$40Mの費用がかかる。

 今まで出た決算において、小売業全体を通して共通項がある。それは・・・

  • 低・中所得者層がインフレで買い物を減らしている。
  • 一般消費財、季節依存の買い物を減らし、必需品を増やしている。
  • 売店舗は安売りをして、売上は増えたとしても、マージンを減らしている。

 小売業に投資している投資家は来週を不安な気持ちで迎える。一般消費財、アパレルの決算が多く出るからだ。これらの今年の成績は芳しくない。

Footlocker +21%、Wayfair -17%とか、値動きがスゴくて、ついて行けない。

 

そう言えば、こんなニュース映像がありました。100人以上の若者が車で道路を占拠した後、近くにあった7-elevenに押し入り、強奪。

2,3日前、ロサンゼルス近郊Harbor Gatewayの出来事;

www.youtube.com

これが低・中所得者層の買い物の様子。やんちゃですネ。

 

Harbor GatewayはComptonに近いので、今日の一曲はN.W.A.による「Straight Outta Compton」;

www.youtube.com

この曲は治安の悪かった80年代を良く表している。

アメリカはこんな姿に戻っていくのかも。

 

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