塾長です。
昨日(米国9/15)の米株はプラス始まり、マイナスでフィニッシュ。ちなみに、今日はメジャーSQ。
S&P500、3,901(-1.13%)
Nasdaq、11,552(-1.43%)
【米国市況】株反落、S&P500種は7月以来の安値-ドル143円台半ば - Bloomberg
原油、84.71
10年債、3.4590
ドル円、143.3340
Bitcoin、19,683
9月 NY連銀製造業景気指数、-1.5(予想-13.0)
9月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数、-9.9(2.4)
8月 小売売上高[前月比]、0.3%(-0.1%)
8月 小売売上高・コア[前月比]、-0.3%(0.0%)
米小売売上高、8月は予想外に増加-前月は下方修正でマイナス - Bloomberg
ガソリンを除いたベースでは0.8%増加した。これらのデータはインフレ調整をしていない。
ヘッドラインCPI+0.1% MoM、コア+0.6% MoMだったので、まぁ、驚くに当たらないといえば、当たらない。誤差もあるでしょうし。
景気減速の兆候は見られない、とは言えそう。
NY製造業はポジティブサプライズ、フィリーはネガティブ。ただ、NYは前回-31.3という超絶景気悪化な値からのカムバックであり、むしろ前回数字が何かの間違いであったのでは?と思わずにいられない(最近経済指標への信頼が揺らいでいる);
NY連銀製造業指数、マイナスも前月から改善-受注や出荷が堅調 - Bloomberg
米9月フィラデルフィア連銀業況指数、予想に反しマイナス圏に | ロイター
失業保険はポジティブ(雇用市場は良好→FEDの利上げ根拠を強化→株にはネガティブ);
米新規失業保険申請、5週連続で減少-労働需要の堅調続く - Bloomberg
なし。
なし。
なし。
After hoursでFedexとGEが決算にワーニング。
まずはFedex。ガイダンス引下げ;
フェデックスが通期予想撤回-「マクロ経済トレンドが大幅悪化」 - Bloomberg
ラジ・サブラマニアム最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「6-8月期の後半に米国の内外でマクロ経済のトレンドが大幅に悪化し、世界的に取扱量が減少した」とした上で、「われわれはこれらの逆風に迅速に対処しているが、状況の変化のスピードを考慮すると、6-8月期はわれわれの予想を下回っている」と説明した。
こちら、CNBCの報道;
・Fedexがマクロ経済のソフト化を理由に、売上、利益ともに予想に達しないとした。EPSのForward Guidanceが問題だ。Q2 EPS予想が$5.48だったのに対し、ガイダンスは$2.75。市場予想の半分でしかない。
2023年度のガイダンスも引き下げた。
・Fedexは逆風として以下をあげた;
欧州におけるTNTの統合
コロナ封鎖の影響でアジアの取扱高減少
アジアから米国西海岸への航空便が前年比80%減少
地上配達の委託先が値上げを要求
・Fedexは対策として以下をあげた;
航空便の数を減らす
労働時間を減らす
仕分け業務の一部統合
90以上のオフィス閉鎖
(このあと、常連アナリストのコメントがあるが、割愛)
株価は時間外で-16.58%の$170.90。
UPSも連れて下落、-5.68%、$174.50。
次にGE。こちらはCFOの発言。「モルガンスタンレーの会議で」となっており、公式な発言かどうか分からない(まぁ、CFOの発言なのだから、真面目に受け取るべき);
米GE、サプライチェーン問題で納品になお影響=CFO | ロイター
米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)のカロリーナ・ダイベック・ハッペ最高財務責任者(CFO)は15日、サプライチェーン(供給網)の制約が続いており、顧客への納品に依然として影響が出ていると明らかにした。
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これによりキャッシュフローが圧迫される見込みだとし、第3・四半期のフリーキャッシュフローは第2・四半期と同水準か、わずかに上回る程度になると予想した。
(原文:UPDATE 1-General Electric deliveries still affected by supply-chain issues)
株価は時間外で-3.95%、$66.19。
そして今日の〆はカニエ・ウェスト(!)。
ー「Ye」に改名したカニエ・ウェストがGAPとの契約を破棄した。理由として、GAPがディストリビューションとYeezy・Gapストア展開の義務不履行をあげた。サプライズゲストとしてYeをお呼びしています。何があったのでしょう?なぜ契約を破棄するのですか?
・私の夢はGapとともに最高の製品を大衆に届けることでした。トップブランドのデザインを20ドルといった価格で提供したかった。
過去3年間、様々苦労があった。我々は既に一連の製品のデザインを終えていた。その値段を、私が決定できなかった。例えば、あるTシャツを彼らは200ドルといった価格にしてしまった。それはGAPの普通のTシャツにつけている値段よりも高いものだ。
また、契約には店舗を作るとあった。彼らは我々を無視しつづけた。非常にフラストレーションがたまり、失望させられた(disheartening)。私が持てるものを全て注ぎ込んでいたのに。私の持つ友人関係など。Balenciagaのデザイナーを連れてきたりもした。最もホットなブランドだ。
彼らは私が承認していない色も使った。
私は彼らと話しをしようとしたが、まるで私が口のきけない人(mute)のようだった。我々のagendaが一致していなかったのだ。
(ここでLouis Vuittonのスーツがどうした・こううしたと言っているのだが、聞き取れない・・・)
私、Mark Ecko、Jerry Lorenzo、Mark Williamsがファッション言語(lnaguage)をストリートウェアに持ち込んだ。高校生が着ているものを見てくれ。誰もが私がKingであると知っている。Kingは他の人の城には住めない。Kingは自分の城を作らなけれならない、ということだ。(King can't live in someone eles's castle. King has to make its own castle.)
最後の部分、どうやらカニエは独自ブランドを立ち上げる模様。
とは言え、20ドルのTシャツをマスに届けるというのは、簡単ではない。どうせなら、Uniqloと組めば良いのにネ。柳井さん、いかが?
このニュースを受けてもGAP株はそれ程下がらなかった。-3.64%、$9.00。
カニエとの不和は以前から報道されていたし(カニエが自身のInstagramで文句を言っていた)、そもそも株価の絶対値が低く、これ以上落ちようが無い、という状態なのかも?
こちら、5年チャート;
せっかくカニエの話が出たのだから、久しぶりの『本日の一曲』のコーナー。
タイトル、歌詞が本インタビューにピッタリはまっている「Never Let Me Down」をどうぞ;
このアルバム「The collage Dropout」(2004年)は、彼が2002年10月に起こした自動車事故(居眠り運転)から奇跡的に生還したのち、製作されたもの。
この大事故(顎が砕け、左目失明)を生き延びた事が、それ以降の彼の生きざまを決定付けたと言われている。