塾長です。
昨日(米国10/19)の米株市場は特段ニュースもなく、下落。まぁ、過去2日間の反動でしょう。
S&P500、3,695(-0.67%)
Nasdaq、10,680(-0.85%)
【米国市況】株反落、国債利回り軒並み上昇-ドルは一時149円91銭 - Bloomberg
原油、85.98
10年債、4.1270
ドル円、149.8120
Bitcoin、19,157
9月 住宅着工件数、143.9万件(予想146.5万件)
同[前月比]、-8.1%(-6.9%)
9月 住宅建築許可件数、156.4万件(151.2万件)
米住宅着工件数、予想以上に減少-高い住宅ローン金利が需要圧迫 - Bloomberg
確かに着工件数は前年比&前月比ともに減少しているのだが、より長いスケールで見るとこんな感じ(↓);
金融危機を引き起こした住宅バブル絶頂期(2006年辺り)が約220万件。
コロナ直前(2020年初め)は約160万件。
今回(2022/9)それを下回ったが、それでも2019年までの水準よりはまだ多い。
現時点において「大量に失業者がでるぞ!大変だ!」みたいな数字ではない。
カシュカリさんの発言;
カシュカリ総裁、来年利上げ停止あり得る-コアCPI減速の条件付き - Bloomberg
「インフレに取り組まないことのコストは、私の考えでは受け入れがたいコストだ」
ブラードさんの発言;
セントルイス連銀総裁、予想される利上げを「やり遂げる」のが重要 - Bloomberg
経済における金融面のひずみについては、そうしたストレスは低レベルだとして懸念を一蹴した。
ボスティックさん、自身のインサイダー取引疑惑についての言及無し;
アトランタ連銀総裁、物価安定なしに最大雇用の達成困難 - Bloomberg
なし。
なし。
昨日一番の注目決算はTesla;
テスラの7-9月売上高、市場予想下回る-ドル高が響く - Bloomberg
同社の株主宛ての書簡によると、売上高は215億ドル(約3兆2200億円)に増加。アナリスト予想は221億ドルだった。一部項目を除く1株利益は1.05ドルで、ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均の1.01ドルを上回った。
株価はafter hoursで5%ほど下げている。
ホルダーではないので、あまり興味が湧かない・・・。
一昨日、市場クローズ後に決算を発表した(なので決算発表後としては昨日が初取引日)United Airlines CEOスコット・カービーがCNBCに出演;
4Q、それ以降に経済減速・リセッションといった逆風があるが新しい旅行需要が生まれたので大丈夫と言っている;
ハイブリッドワークによって全ての週末が休暇を伴った週末になる(Hybrid Work allows every weekend to be a holiday weekend)。人々は1、2日間ほどリモートで働き、週末遊んで帰ってくるようになった。それが9月というオフシーズンでも強かった理由。火曜、水曜、木曜が強かった理由でもある。これはnew normalだ。人々が旅行できなかったのはカネの問題ではなかった、時間の問題だった、ということだ。
こちらもホルダーではないし、航空会社を買うつもりもないので、個別株としての興味は無いのだが、旅行業界の動向を知る上では興味有り。
丁度去年の今頃、同じ事(旅行先でリモートワークする需要がある)をWyndham CEO ジェフ・バロッティが言っていましたネ;
ー航空業界はまだ苦しい。なぜホテルだけが戻ったのでしょう?
・米国内のレジャー需要だ。在宅勤務は、ホテルから働ける事を意味する。どこからでも働ける。それが週末の需要を作り出している。しかし、週を通して需要は大きい。車に乗って、屋根裏や地下室から出て、家族や友人と一緒にどこかに行きたいのだ。かつてない需要の盛り上がり。秋に向けて、それは続くだろう。
詳しくはこちら;米国内旅行が活況。 - 塾長の資産運用 (2021/10/29)
この時は車で行ける範囲内の話でした。それが1年経って、飛行機で遊びに行くようになったようです。
彼らが日本にまで来るかというと・・・、時差が大きすぎますネ。残念。
ということで、UAL株価5年チャート;
今買って5年間程度塩漬けにすると「気が付いたら上がってた」となりそう。
しかし、無配当なので、あまりお勧めは出来ません。
Proctoer & Gambleの決算;
Procter & Gamble sales, earnings get boost from price hikes | Reuters
会長兼CEO ジョン・モラーがCNBCに出演;
ー様々な困難がありますね。ドル高、戦争、インフレ。
・そういった問題がありながら、良くやったと思います。オーガニックな売上は7%増加。
地域的に言うと、我々のフォーカス市場、すなわち先進国と中国は+4%。その中の米国は+5%。エンタープライズ市場、すなわち新興国市場は+16%。
カテゴリー別で見るとpersonal healthcareが10代後半の伸び。feminine careは2桁増。fabric care, home careは1桁後半増。glooming, baby, hair care, personal careが1桁中盤増。family care, oral care1桁前半増。
総合的に、中庸な(modest)市場シェアを築いた。
生産性にフォーカスし、あなたが言ったような問題、コモディティ価格、為替、輸送・倉庫費に対応した。株主に配当として$2.2B、$4Bの自社株買い、合計すると$6Bを還元。
我々は自信を持って今年度の売上、利益ガイダンスを維持します。
ーしかし、今年度ガイダンスで、全売上(all-in sales)はフラットから-3%と言っていますね。オーガニックには3~5%を見込んでいる。それは今あなたが言った7%より低い。
・あなたが言ったのは全て正しい。複雑なのです。
ーまぁ、株は2%ほど上がっているので、投資家は前向きに捉えているようです。
売上の増加は主に値上げによるもののようですが、9%の値上げをして、販売数の減少を補ったということでしょうか?
・7%のオーガニックな売上増のうち、9ポイントが価格上昇によるもので、1ポイントがmix(???)によるもの。販売数は2~3%減少したが、その2%分はロシア(撤退)によるものである。なので、販売数はほぼ変わらず、価格上昇によって売上が伸びたと考えてもらって良い。
ということで、値上げしても消費者離れは起きていないと。素晴らしい。
投資家向けの番組なので、きちんと株主還元にも言及。日本企業も見習ってほしい。
このインタビュー時、株価は2%上昇していましたが、その後市場に引きずられ+0.93%、$129.56でフィニッシュ。
PER 22.30、Forward Yield 2.85%。
株価はコロナ前高値と同水準(↓);
買うべき(買い増すべき)かどうか、悩ましい。
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