塾長です。
昨日(米国11/9)の米株市場は、中間選挙で期待されていたRed Wave(共和党旋風)が起きず、株安。
S&P500、3,748(-2.08%)
Nasdaq、10,353(-2.48%)
【米国市況】株が大幅反落、仮想通貨の売り拡大も重し-146円台前半 - Bloomberg
原油、85.76
10年債、4.1510
ドル円、146.4900
Bitcoin、15,738
昨日に引き続き仮想通貨界隈が騒がしい;
バイナンスはFTX買収の方針を撤回-制御超える問題 - Bloomberg
なし。
エバンスさんが一歩踏み込んだハト派発言;
シカゴ連銀総裁「利上げペース落とし始める時」-行き過ぎリスク - Bloomberg
「できる限り早期にペースを調整するメリットが存在すると考える」と発言。「インフレ率が反転し、2%の目標に戻るダイナミクスが整うと予想される地点に達しつつあると期待する。タイムラグを考慮してペースの調整について考え始めず、失望を誘う統計が出るたびに大幅な利上げを続ければ、フェデラルファンド(FF)金利は非常に高くなる」
7月FOMC後、FED高官はみんな同じ事をしゃべっていた。市場にハト派姿勢と受け取られるような発言をしてこなかった。多分、そういう約束をしていたのだと思う。なので、このエバンスさんの発言は、転換点を示しているかも知れない。
少なくとも彼は「今日発表される10月CPIが高く出ても、0.75%利上げを支持しない」と言っているように聞こえます(後半の太字下線部)。
一方、バーキンさんは規定路線のタカ派発言を継続;
FRB、インフレ率2%に向け手を緩めず-リッチモンド連銀総裁 - Bloomberg
「インフレを正常な水準に戻す上でこの緩慢さは、インフレ期待の安定を脅かす恐れがある」
「インフレ悪化やインフレ期待の上昇を金融当局は放置できない。景気悪化を恐れて手を緩めれば、インフレはかえって勢いを増して戻ってきて、より一層の抑制が必要になる」と説明。「状況が自然と落ち着くのを待っているわけにいかないのはこのためだ。インフレが痛みを伴い、誰もがそれを嫌うのを承知している」
なし。
中間選挙の経過情報;
米中間選挙、共和が下院議席増も「赤い波」不在-バイデン氏最悪回避 - Bloomberg
【米中間選挙】上院選の接戦続く、ジョージア州は決選投票に - Bloomberg
ABC Newsによると、最新の議席獲得数はこんな感じ;
ペンシルベニアでFetterman(民)がOz(共)に勝ったのが最も共和党苦戦を表している。日本の報道を見ていると「トランプが前に出過ぎた」などと言われているが、Reutersの報道からすると、中絶問題だったのかと;
What midterm voters care about, according to exit polls https://t.co/pdxwBsoF3g pic.twitter.com/YV8dr5RqXe
— Reuters U.S. News (@ReutersUS) 2022年11月9日
右(共)も左(民)も、それぞれの極端な主張を引っ込めて欲しい(その方が株が上がるので)。
Metaがようやくリストラ発表;
メタ・プラットフォームズ、1.1万人超削減へ-従業員の13%相当 - Bloomberg
・・・メタ・プラットフォームズは従業員の約13%に相当する1万1000人余りを削減する。
・・・同社は来年1-3月(第1四半期)末まで採用凍結を継続する。
ザッカーバーグ氏は声明で「一連の決定およびここに至るまでの責任は自分にある」と述べ、「誰にとっても厳しい決定であり、特に影響を受ける従業員には申し訳ない」と続けた。メタ従業員に送られた声明は、同社ウェブサイトに掲載された。
削減は全社的に及ぶが、採用担当チームへの影響が比較的大きく、ビジネスチームには「さらに著しい」再編が施されるという。
ポイントは太字下線の3点でしょうか。
1.13%人員削減。イーロン・マスクがTwitterで50%削減したのに比べて、少なくない?
2.ザッカーバーグが自身の責任を認めたのは、経営体制変更の前触れか?extremeにはザッカーバーグCEO辞任だが、創業者・大株主なので、まだ続けそう。有りそうなのは、彼に集中していた責任・役割を複数人に分担・明確化。
3.#1と#2に関連。まずは市場(株価)対策のために13%削減を発表したが、#2で責任・役割分担し、それぞれの責任者に事業計画を作らせ、最適人員を決定する(さらなる人員削減)、という流れかな?
株価は+5.18%、101.47%。
焼け石に水。手を打つのが3~6か月遅い。
リストラつながりでRedfin。こちらも偶然13%削減;
Redfin Lays Off 13% of Staff, Shuts Down Home-Flipping Business
・Redfin announced it would cut 862 people, or 13% of its staff, on Wednesday.
・It's winding down its home-flipping business, RedfinNow, also known as an iBuyer.
・The layoffs follow job cuts in June and signal the company sees a housing contraction into 2023.
:
A year ago, Zillow announced it would be shutting down its own iBuying division and laying off roughly 2,000 people, about a quarter of its workforce.
ポイントは単なる人減らしではなく、自社資金による住宅投機ーiBuyer事業をやめる点(記事タイトルでは止める(shuts down)と書いてあるが、記事本文は段階的縮小(winding down)となっている。どちらが正しいか不明)。
株価は-12.10%、3.27ドル。紙屑同然。こちら(↓)5年チャート;
最高値が$96.59@2022/2/15なので、3.4%になっちゃった恰好。キビシイ!
この株価だと、誰かに買われちゃいますかね?
ちなみに、同業のZillowは住宅投機事業を1年前に止めていました※。Redfinは1年も決断が遅れたという事。
別の視点から言うと、今のalgorithms/AIはその程度、って事でもあります(注:人間の方が上手くやれるとは言っていない)。
※:【不動産テック】Zillowの失敗。 - 塾長の資産運用
昨日Disney決算をお伝えしましたが、その評価(=株価)がどうなったかというと、-13.16%、86.75ドル・・・。
チャイペック、クビにして下さい。
それは半分冗談として(半分は本気デス)、昨日は大きく売られた個別株は多かった。
大型株では、Tesla、-7.17%、Block -8.48%、AMD -6.16%、nVidia -5.66%など。
小さい所に目を向けると、(上で触れた)Redfin -12.10%、Roblox -21.00%、Beyond Meat -9.22%、Unity -9.51%など。
キっツイ!
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