塾長です。
昨日(米国11/10)は予想より低いCPIが出て祭りだワッショイ。
S&P500、3,956(+5.54%)
Nasdaq、11,114(+7.35%)
【米国市況】株が急反発、円は140円台に急伸-CPI予想以上に鈍化 - Bloomberg
S&P500種株価指数はCPI発表当日として、データの残る2003年以来の大幅高となった。構成銘柄の約96%が上昇。空売りしていた投資家が踏み上げに遭い、値動きが増幅された。
空売り筋さん、ご愁傷様です。
原油、86.29
10年債、3.8290
ドル円、141.4990
Bitcoin、17,609
10月 CPI[前月比]、0.4%(予想0.6%)
同[前年比]、7.7%(7.9%)
10月 CPIコア[前月比]、0.3%(0.5%)
同[前年比]、6.3%(6.5%)
米CPI、総合・コアとも伸びが予想下回る-利上げ減速の余地 - Bloomberg
10月は医療サービスと中古車の価格指数が前月比で低下し、それがコア指数の伸び抑制につながった。総合CPIでは、住居費の上昇が指数全体の伸びの半分余りを占めた。
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食品とエネルギー、住居を除いたベースでは、CPIは0.1%低下した。
ローガンさんの発言;
ローガン氏ら米地区連銀総裁、利上げペースの減速を支持 - Bloomberg
「金融・経済情勢の展開をよりきちんとした形で評価できるよう、利上げペースを緩めることが近く適切になり得ると思うが、ペース減速が一段と緩和的な政策を意味すると受け止めるべきではないとも考えている」
ハト派と見られているメスターさんは、まだタカ派;
クリーブランド連銀総裁、金融引き締めが不十分なリスクの方が大きい - Bloomberg
「午前中に発表された10月のCPIも総合およびコアの幾分の緩和を示唆している」が、「一方で、傾向的に根強いサービス分野のインフレ率はまだ鈍化の兆しを示していない。加えてインフレは引き続き広範だ」
さらに「足元のインフレ水準とその幅広い性質、持続性を考えると、インフレ率を2%への持続的な下降の道筋に置くには金融政策を一段と景気抑制的なものとし、当面は景気抑制的にとどめる必要がある」
"一段と"ってのが気になりますナ。
なし。
なし。
Wedbushのダン・アイヴスは長らくTesls推し。そんな彼が”Best Ideas List(推奨銘柄リスト)”からTeslaを除外し、その件でインタビューを受けていた;
ーあなたはnoteにこう書いた「イーロン・マスクはTesla株弱気派が長年やろうとしていたことをやり遂げた。彼は自身の行動によってTesla株価をクラッシュさせたのだ」。これは回復不可能でしょうか?
・それが我々の心配だ。Twitterの大惨事によりマスクの評判が落ち、Teslaブランドが傷ついた。彼はTesla株をATMとしか見ていないようだ。それがBest Ideas Listから除外した理由だ。
ーしかし、Best Ideas Listから除外したが、Outperformを維持している。それってダサくないですか?そこまで言うなら、down-gradeすれば良いじゃないでうか?
・それは公正なポイントだね。長期的にはEV需要は高まり、Teslaには強気だ。しかし、短期的、3~6か月の間は弱気である。マスクがこのまま暗い道を突き進むなら、ブランドの棄損は続くだろう。なぜならマスク自身がTeslaブランドなのだから。
ー何が起きればTeslaをdown-gradeしますか?
・米国だけでなく世界的にEV需要が減少すればだ。Teslaのプレミアムはマスクのおかげ。Appleにとってのジョブスやクックのようなもの。問題は、マスクが失敗を繰り返し、Tesla株を売り続けていることだ。
ーそれでは、Twitterがもっと悪い方向に言ったらどうなるでしょう?NYTは今まさに”meregency all staff meeting”を開催中と伝えている。重要幹部が辞任した、とか※。
・Twitterはカネ喰い虫(money pit)だ。良くなる前に、さらに悪くなる。マスクはTeslaとTwitterを切り離すべきだ。Teslaの3Qの数字を見れば、Teslaがマスクを必要としているのは明らかだ。これは長年のマスク支持者にとって、正念場である。
※:マスク氏、ツイッター破産はあり得ると従業員に警告-幹部2人辞任 - Bloomberg
カネの切れ目(株価下落)が縁の切れ目、って感じですネ。
株価が上がっている時は褒め称え、下がれば後ろ足で砂をかけて去っていく。
もしTwitter買収が成功したら、「彼ならやってくれると思っていた」とか言いそう。
「アナリストはいい加減」つながりで、こちらスコット・マイナードのインタビュー;
・私は10月6日、commentaryで「市場のタイミングを計るのをやめ、投資をしろ」と書いた。全てが割安に見えたからだ。弱気市場のラリーが起きると期待していた。来年初めまでラリーが続くと期待している。
ーということは、あなたが言っていた「株は20%下落する」※のはどうなりましたか?数日前のelection nights specialでもそう言っていたと思いますが?
・まだ弱気市場だ。これはrelief rally。私のWall Streetでのキャリアはトレイダーだ。投資家(investor)だと言っているが。1か月ほど前の状況では、under investmentは良い考えでは無かった。私はデータを予測するのではなく、データを見て話すのを好む。これからインフレは下向きのサプライズが起きるだろう。私はフルに投資した状態だ。
ー最近株への投資を増やしたということですか?
・そうだ。特にhigh yield, loger dated creditに対して。投資適格のもの。今日のHYG、LQDをみれば、とても良かった。国債も。私たちの最も大きなポジションの一つは、住宅建設会社S5 Homesである。
私は早めに買い、早めに売る。多くの研究が、投資家が最良の投資日を見逃すと言っている。
マイナードは9月、CNBCに出演していた時「20%下落するかも」と言っていた;
※:グッゲンハイムのマイナード氏、株価は10月半ばまでに20%下落も - Bloomberg
もしかしたら、(彼が言うように)10月6日、Guggenheimのクライアント向けに投資を薦めるコメントを出していたのかも知れませんが、CNBC視聴者にしてみれば「騙された」感じを受けるでしょうネ。
まぁ、マイナードにしてみれば「俺の意見が聞きたければ、クライアントになれ(カネを払え)」か。仕方無し。
今日の最後を飾るのは永遠のBull、ジェレミー・シーゲル教授;
ー10月CPIと、株式市場の反応をどう見ますか?
・これは我々が過去3か月語っていたことだ。インフレは、FEDが考えているよりも、もっと低い。実際の住宅価格、家賃指標をCPIの計算に使ったら、コアCPIはマイナスになるのだ(negative core inflation)。(10月)コアCPIのshelter部分を見てくれ。+0.8%だ。そんなはずがないじゃないか、バカげている。これによってコアCPIがプラスになっているのだ。実際はゼロどころか、マイナスなのに。もしFEDが正しい統計を使えば、既にコアCPIはマイナスになっているのだ。彼らは間違った統計を使っているのだ。彼らはいつpivotすべきだったか?それは昨日だ。多分、12月0.5%利上げし、打ち止めにするだろう。既に多くの物価が下落基調なので、私はそれさえ必要ないと思うがね。私は6月、FEDの引締め過ぎを警告した。データはそれが真実だったと示しているのかも知れない。
ーFEDは12月何をすると思いますか?
・それまでにはデータが出てくる。1か月分のデータが。私なら今の金利を据え置く(I would stick with where we are)。しかし、彼らは0.5%利上げし、停止を宣言するだろう。それが今日起きた事だ。データが示している。株はそのように反応し、1,000ポイント上昇した。
ー12月FOMCの1日前に11月CPIが出ます。もし11月CPIが10月CPIの傾向を受け継ぐなら、FEDは0.25%利上げということはありませんか?
・そうなるかも知れないね。他のデータもある。失業保険申請数は若干上昇した。次の雇用統計が労働市場の弱さを示し、11月CPIが下落すれば、FEDに利上げ幅を縮小しろというプレッシャーになる。
ただ、忘れて欲しくないのは、11月CPIの住宅部分はプラスになるだろう。それがCPIを引き上げる。彼らの統計の取り方ではそうなってしまうのだ。
ー株はどうなるでしょう?年末に向けてラリーがあるでしょうか?
・そう思う。多くの人々がインフレは終わったと考えるようになっている。私が2か月前から言っているように、だ。私は前回のパウエル会見にショックを受けた。データが下向きなのに、よりタカ派的になっていた。12月には態度を変えるだろう。それすれば株はラリー。
とはいえ、これがテック株に火をつけるかと言うと、そうは思わない。2023年、Nasdaqは利益の23、24倍で取引されるだろう。
「ほら俺の言った通りだろ」と勝ち誇っていますネ。
円高も収まってきたし、米国株買い増すかなぁ。
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