塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マルコ・コラノヴィック】株オーバーウェイトを調整。【シーゲル教授】「俺の言った通りだろ」

塾長です。

昨日(米国11/15)の米株市場は、弱い10月PPIを受けて、再上昇。お昼ごろに一旦下落したのはロシアのミサイルがポーランドに落ちたから?

 S&P500、3,991(+0.87%)

 Nasdaq、11,358(+1.45%)

【米国市況】株反発、PPIで利上げペース鈍化の観測-ドル139円台 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、87.33

 10年債、3.7990

 ドル円、138.8500

 Bitcoin、16,865

 

 

経済指標:

 10月 PPI[前月比]、0.2%(予想0.4%)

 同[前年同月比]、8.0%(8.3%)

 10月 PPIコア[前月比]、0.0%(0.4%)

 同[前年同月比]、6.7%(7.1%)

 11月 NY連銀製造業景気指数、4.5%(-5.8%)

米生産者物価指数、伸びが予想以上に鈍化-インフレ圧力緩和示す - Bloomberg

 

 

金融政策:

ボスティックさんは”小論文”で発言。インタビューを受けると、インサイダー疑惑を追及されちゃうからかな?;
アトランタ連銀総裁、インフレ鈍化の「かすかな希望の光」を指摘 - Bloomberg

ボスティック総裁はアトランタ連銀のウェブサイトに掲載された小論文で、財価格の上昇鈍化といった兆候を指摘し「かすかな希望の光」が見えると述べた。

・・・「インフレ目標を達成するために十分抑制的な」金融政策にすることがゴールだと述べ、「まだそこには到達していない。従ってさらなる利上げが必要になると考えている」

 

 

ハーカーさんの発言;
フィラデルフィア連銀総裁、今後数カ月での利上げペース減速を予想 - Bloomberg

労働市場の好調が続く中でも景気が減速し始めた兆候はあると、ハーカー総裁は説明。「クレジットカード購入データは、経済活動の約7割を占める個人消費の減速を示唆しており、特にサービスと小売りで落ち込みが目立つ」と指摘。「住宅投資が弱含んでいるほか、経済を支えてきた製造業の活況も徐々に弱まっている」と述べた。  

 

 

財政政策:

バイデン政権がウクライナに$37.7B、コロナ救済に$10Bを議会に要求;
White House requests $37.7 billion in new Ukraine funding, $10 billion for Covid relief

 

 

 

地政学

米国東海岸時間11/16、13:00~13:40にS&P500が下げたのは、このニュースのせい???;
ポーランド、NATO協議要請するか検討中-ミサイル着弾の報受け - Bloomberg

 

 

 

個別株:

昨日一番の値動きを見せたのはTSMC
バフェット(Berkshire Hathaway)が買っていたと判明;
Buffett's Berkshire Hathaway discloses $4.1 billion TSMC stake | Reuters

バフェットが”TSMC”を買ったというより、Appleの部品納入業者の株を買った、という感じかも?

バフェットはこんなニュース(↓)をティム・クックから直接聞いているんだろうなぁ;
米アップルが米国産半導体の調達を準備、アジア依存からシフト - Bloomberg

クック氏は会合で従業員に対し「アリゾナ州の工場から買い入れる決定を既に下している。工場は2024年に始動するため、あと約2年先、それより少し前になるかもしれない」と説明。「欧州からも調達すると確信している」とも語った。

  クック氏はアップルの半導体生産で主要パートナーの台湾積体電路製造(TSMC)が今後稼働するアリゾナ州工場に言及している可能性が高い

株価は+10.52%、80.46ドル。

こちら5年チャート;

TSMC 5Y 2022/11/16 - Yahoo Finance

PER 17.12。Forward Yield 2.51%。

 

 

Teslaの中国販売が不調?;
Tesla cuts delivery waiting time for all model 3, model Y cars | Reuters

BEIJING, Nov 15 (Reuters) - Tesla (TSLA.O) has cut the delivery waiting time for all Model 3 and Model Y vehicles to a minimum of one week, it said on its website on Tuesday.

 :

Tesla had cut prices for its Model 3 and Model Y cars in China last month to boost sales.

Last week, the company offered an additional rebate for buyers who take delivery this month and buy insurance from one of Tesla's partners. read more

Model 3、Yの最短納入期間が1週間となった。

先月Teslaは販売促進のため、中国でのModel 3、Yの価格を下げていた。

先週、Teslaは今月納車し、Teslaのパートナーから保険を購入した人に追加のリベートを提供した。

このニュースに株価は反応せず。+1.82%、194.42ドル。

 

 

Mastercardが消費者消費動向調査の結果を公表。昨日はAmazonレイオフFedex一時帰休のニュースから、ホリデーシーズンの売れ行きを心配したが、Mastercardは大丈夫と言っている;

www.youtube.com

要約すると・・・

年末のホリデーシーズンの消費好調になる。+7%と予想
 去年はモノが無く、値引きも無かったが、今年は正常化する。

低所得者層は厳しいが、富裕層は強い。富裕層の消費は株価に左右される。

そんな事聞いたら、FEDがまた金利を上げちゃいそうでコワイ。

こちら全訳;

ー来週のBlack Fridayはどうなりそうですか?

・強いホリデーシーズンになりそうだ。今日はWalmartが好決算を出した。Black Fridayの予測は+15%だ。実店舗にも人が戻る。ホリデーシーズン全体では+7%。

 しかし、今夏初期よりは落ち着いている。8月は2桁の伸びだった。低所得帯にスローダウンがあるが、全体的に言えば、とてもヘルシー。これは平常化と言える。1年前は在庫が無く、値引きが無かった。今は余剰在庫が豊富で、多くのdoor bustersが期待できる。デパートがBlack Fridayに積極的に値引きするだろう。パンデミック初期に売れなかったカテゴリーに人気が出ている。

ー去年のクリスマスには商品が無く、5月から計画を立てなければいけなかった。今年は商品が豊富。それでは、来春はどうか?今から6か月後。

・「正常への回帰」という言葉を使おう。より普通に戻るということだ。インフレ率は7、8%。消費者はスローになり、小売やブランドは警戒して計画を立てている。来年は、消費が少しばかりスローになり、インフレはあるが、それでも強固な(robust)数字を予想する。低所得者層に余裕はないが、富裕層はそれなりにカネを使うだろう。

ー少し話題はズレるが、NY FEDの調査で、家計の負債が増えている。クレジットカードの負債は$930B。貯蓄も多くなっているが、ミドルクラスの消費にとって良いニュースではないですよね?

パンデミック時には大きく伸びた貯蓄率は明らかに下がっている。低所得者層はその貯蓄を切り崩している。Walmartによると、$100,000の収入がある人がWalmartに来ていると。今のような時期は、Walmart、Dollar Store、TJXに人が来る。低所得者層は痛みを感じる。富裕層は株式市場に左右される。株は高い状態を維持している。低所得者層は来年に向けて苦しい。

 

 

 

本日最後は、二人のBull、マルコ・コラノヴィックとジェレミー・シーゲル教授

コラノヴィックは先月に引き続き、株へのウェイトを引下げ;
JPMorgan’s Kolanovic Trims Bullish Stocks Call on Recession Risk - BNN Bloomberg

In Kolanovic’s latest note, he is adjusting the bank’s model portfolio by: 

・Exiting the long dollar bias

・Moving previous emerging market sovereigns underweight back to neutral

・Adding exposure to corporate bonds, focused on high-yield, to close credit underweight

・Trimming equity overweight given elevated recession risks and the strong market rally last week

・Reversing previous overweight in US vs European high-grade credit as the latter offers a larger risk premium

・Remaining overweight commodities given potential tailwinds from easing Covid restrictions in China, and as a hedge for geopolitical risks and inflation

・ドル longから離脱

・前回underweightとしていた新興市場国債をneutralに引上げ

社債を追加。ハイイールドに焦点。

・リセッションリスクの高まりと先週の株高を受け、株へのオーバーウェイトを削減。

・US vs European適格社債へのoverweightを逆転。

コモディティーはoverweightを維持

だそうです。

 

シーゲル教授は今日もCNBCインタビューに登場;

www.youtube.com

ー(弱いPPIが出たので)「ほら、俺の言った通りだろ」とウィニング・ラン(victory lap)をきめたい気分ですか?

・私は過去4か月、基本的にインフレは終わったと言ってきた。FEDは時間差のあるデータを使っていると。引締め過ぎが心配だ。FEDは高い金利を長く続けると言っている。それはリセッションを約束するようなもの。彼らは、現場では物価が上昇していないと認識すべきだ。彼らは12月、0.5%利上げし、打ち止めにするだろう。私だったら、今利上げを止めるだろうが。彼らが(現場で物価が上がっていないと)認識する日は近い。

ーパウエルが利上げペースを落とすかもと言った時、(株式)市場が急上昇したのを覚えているか?その時彼は高金利を長く続けると言わなければいけないと気づいたはずだ。wealth effectにより、物価が下がらなくなるのを防ぐために。それでも彼がタカ派的態度を示しているは間違いだと思うか?

・振り子が大きく振れ過ぎていると思う。インフレを長いあいだ無視したあと、何があっても利上げする、と言っている。誰かを責めたいわけではないが、11月FOMC後のパウエル会見にはショックを受けた。会見中のタカ派発言で株価が下げた。彼は何を考えているのだろう。(態度を変えるのも)時間の問題だろう。彼が住宅市場の過去を示すデータと将来を示すデータを比べて、過去データを好むと言ったのには驚いたよ。

ということで、「インフレは終わった」そうです。

う~む、政府統計なんてブレが大きいから、そんなに信用して良いものではないでしょう。

過去2年で40%上昇した住宅価格が10%程度下がったところで、「物価が下がった」というより「物価高止まり」という認識の方が正しいと思う。卵1パックが8ドルだ、10ドルだ、なんてニュースも出ているし。

ということで「12月FOMC、パウエルがタカ派を維持して株価下落」に一票。

が、その前にCPI、雇用統計発表があるので、株価はバカ上がりしているかも知れない。

例えばこんな感じ・・・

・本日時点のS&P500は3,991。

・これから良い(?)経済指標(低い11月CPI、弱い雇用統計)が出て、S&P500が10%上昇。4,390。

・12/13、14 FOMCタカ派姿勢でS&P500が5%下落。4,170。
 これは本日のS&P500に比べて4.5%高。

何が言いたいかというと、株のタイミングを見極めるのは不可能では?という事。

 

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