塾長です。
昨日(米国11/17)の米株市場は、ブラード タカ派発言で下落;
S&P500、3,946(-0.31%)
Nasdaq、11,144(-0.35%)
【米国市況】株続落、FRB当局者がタカ派姿勢維持で-ドル140円台 - Bloomberg
原油、82.08
10年債、3.7750
ドル円、140.3450
Bitcoin、16,672
10月 住宅着工件数、142.5万件(予想141.0万件)
同[前月比]、-4.2%(-2.0%)
10月 住宅建築許可件数、152.6万件(151.2万件)
同[前月比]、-2.4%(-3.3%)
11月 フィラデルフィア連銀景況指数、-19.4(-6.0)
米住宅着工件数は減少、一戸建ての着工と許可がいずれも低迷 - Bloomberg
米新規失業保険申請、前週比4000件減-歴史的低水準近く - Bloomberg
先週はベテランズデーが含まれ、祝日前後は数値が荒れる傾向がある。
ブラードさんの発言;
セントルイス連銀総裁、「最低」でも5-5.25%への利上げ必要に - Bloomberg
「私は以前、4.75-5%との見解を示していた」とした上で、「きょうのこの分析に基づけば、5ー5.25%ということになろう。それは最低水準だ。この分析によれば、その水準なら少なくとも(十分抑制的と見なされる)領域に達する」
「これまでのところ、金融政策スタンスの変更は実際のインフレに限定的な効果しかもたらしていないように見受けられる。ただ市場の織り込み具合は、2023年にディスインフレが見込まれることを示唆している」
タカ派発言を繰り返していないと、住宅バブルが収束しないですからネ;
米住宅ローン金利、1981年以来の大幅低下-7.08%から6.61%に - Bloomberg
なし。
なし。
Macy's、Applied Materials、Palo Altoあたりが決算を発表していますが、まぁ、いいでしょう(いいかげん)。
昨日予告していたスーパー大手3社の株価推移がこちら。Walmart(ピンク)、Costco(水色)、Target(紫)。まずは年初来;
WMTが健闘し、Targetの不調が目立つ。
しかし、5年間で見ると、景色が変わる;
WMTは(5年前に比べて)52%増。Targetは350%伸びた後、下落して、現在は177%増。Costcoは250%増→200%増。
Target、Costcoは拡大策を取ってきて成功していた、今は少し躓いただけ、と考える事もできる。
話はズレるが、Targetの決算会見でCFOが「組織的犯罪※によって、現時点で前年比$400Mの粗利(gross margin)が減少した。年度では$600M(840億円、$1=140円換算)になる見通し」と述べたらしい。(※窃盗団が店に押し入り、商品を盗んでいる);
Target blames 'organized' crime for $400M loss in profits
Target 3Q/22における9か月間oprating incomeは$2,689Mなので、約12%の押下げ要因。経営の根幹を揺るがすような数字である。
本blogでは何度か米国における日本の万引きとはかけ離れた”shoplifting”に関する報道を掲載しましたが、Target CFOはこのように言っている;
“We know we’re not alone across retail in seeing a trend that I think has gotten increasingly worse over the last 12 to 18 months,” he said.
“So we’re taking the right actions in our stores to help curb that trend where we can, but that becomes an increasing headwind on our business and we know the business of others.”
このトレンド(窃盗被害増加)はTargetだけでなく、小売業全体に広がっている。特にここ12~18か月は悪化している。
我々は出来る限りの対策をしているが、我々にビジネスに逆風となっている。他のビジネスでも同様だ。
被害を受けているのはTargetだけでなく、全ての小売店。いや、Costcoは会員制なので、状況は違うかも。
こちらのニュースでは「National Retail Associationによると、全米の小売店で2020年$90.8B、2021年94.5Bの窃盗被害が出ている」と報じている。ホント?$94.5B≒1.3兆円ですヨ?;
アメリカの治安は80年代に逆戻りだ。
逆戻りと言えば、昨日(11/17)、全米100店舗以上のStarbucksで組合化を求めるストライキがあったそうだ;
Starbucks workers strike at about 100 stores on Red Cup Day | CNN Business
なぜ11/17を選んだかというと、”Red Cup Day”とかで、赤いカップを配る=客が大ぜい来る日なのだとか。ふーん。
彼らには「組合なんて作っても、結局それが政治化・官僚化する。組織上部が潤うだけで、末端の労働者のためにはならないよ」「どうせなら、株主になって、利益の分配を受ける側、経営を指図する側に回ったらどうヨ?」と言いたい。
が、まぁ、仕方がない。歴史は繰り返すのだ。
それにしても、ビジネス環境の悪化は困るなぁ。
ーー
ランキングサイトに登録しています。ポチっとして下さると、励みになりますm(__)m