塾長です。
昨日(米国1/9)の米株市場はヨコ。12月CPI(1/12)と決算シーズン本格化(1/13~)を前に動きにくい;
S&P500、3,892(-0.08%)
Nasdaq、10,635(+0.63%)
【米国市況】株は上げ消す、FRB当局者発言が重し-ドル131円後半 - Bloomberg
原油、74.86
10年債、3.5170
ドル円、131.7000
Bitcoin、17,190
11月 消費者信用残高、279.62億ドル(予想250.0億ドル)
デーリー&ボスティック;
米地区連銀総裁2人、政策金利は「5%超」でピークに - Bloomberg
下院議長も決まったので、動き始めるかな?
米下院議長にマッカーシー氏-15回目投票で決着、歴史的混迷 - Bloomberg
■ ボルソナロ前大統領、亡命?;
ブラジルのボルソナロ前大統領、米国の病院に入院-腹部の痛みで - Bloomberg
■ Jefferies決算;
ジェフリーズの9-11月期、57%減益-ウォール街のディール低迷続く - Bloomberg
■ マイクウィルソン;
米国株、今の反発局面で買ってはいけない-モルガンSのウィルソン氏 - Bloomberg
■ Appleのニュースが色々;
アップル、インドの小売店舗で働く従業員の採用開始-報道 - Bloomberg
インドからのiPhone輸出が倍増の25億ドル強に-過去最高 - Bloomberg
アップル、ブロードコム製チップを自社製に切り替えへ-関係者 - Bloomberg
トニー・サコナギはAppleに下目線;
ートニー・サコナギは2023年、iphone売上は期待外れに終わると言っている。PTを45ドル引下げ、125ドルとした。
短期だけでなく、1年間株価が低迷すると思っているのはナゼですか?
・重要な文脈(context)がある。テック業界は去年34%下落した。Appleは29%下落。業界平均よりマシだが、まだ1年前より高い。さらに重要なのはファンダメンタルズ。Appleは過去2年間素晴らしかった。Operating profitは、コロナ前5年間平均$66Bだったのが、去年約$118Bだった。過去2年、とても大きなprofitabilityの上昇が見られた。理由の一部は、コロナが有利に働いた。今年はその反動がくる。EPSの市場コンセンサスは$6.20だが、我々は$5.80だ。利益が減れば、割高なApple株にとっては厳しい状況になる。
ーAppleが他と違うと言われているのは、サービスがあるから。ハードの売上減をサービスで補えないか?
・助けになるが、サービスの売上は十分な大きさではない。サービス売上は全体の20%、利益の1/3。さらに重要なのは、それらの大部分が反復的(recurring)でないところ。App Storeと広告。それらは経済の健全さと、消費者の消費に依存している。我々の推計では、Apple全体売上のうち、反復的であるのは6、7%だけだ。transactionalなビジネスモデルだということ。AppleはApple Storeと広告から収益を得るために、iPhon、iPad、Macを売り続けなければならない。
ーAppleのマルチプル(PER)は21倍ですね。過去そうであったように、10代の下の方まで落ちますか?
・Apple(のPER)には多くの議論がある。過去市場平均以下だった。現在は市場より30%のプレミアムが付いている。市場平均は16倍、Appleは21~22倍。
数字が悪くなったとき、投資家の中で信じられている、Appleは景気に左右されない消費財だという説が崩れるかも知れない。数字が4~6%悪くなっても大したことではないが、マルチプルが下がったらオオゴトだ。私はAppleが市場平均にプレミアムが付いていても良いと思うが、それは10%なのか、20%なのかは判断が難しい。
valuationについて最後のポイントは、大型テック株に投資するポートフォリオマネージャは、FAANGの中の割当てを考える。Microsoft、Apple、Amazon、Google、Facebookの中でだ。それらはテクノロジーindexの50%以上を占めている。AppleはGoogle、Facebookよりも大幅に割高だ。Microsoftと同程度。他の企業はAppleよりも成長率が高い。valuationは絶対値だけでなく、相対的でもあるのだ。
サービス売上のうち、反復的なのは6、7%と言っているが、本当だろうか?
ここでは(反復的である)AppleCare+に着目して、売上を推測してみる。
Appleの2022年サービス売上は$78,129M。
その7%は$5,469M。
2022年度の売上構成比(https://s2.q4cdn.com/470004039/files/doc_financials/2022/q4/_10-K-2022-(As-Filed).pdf);
(3)にServicesがAppleCareを含むと書いてある。
Appleは機器の出荷台数を明らかにしていないので、推測になってしまうが、2021年はiPhone 200M、Mac 20M、iPad 58Mくらい売ったとすると、合計278M台。
世界スマートフォン出荷、4〜6月期は7%減、iPhoneは過去10年で最高──Strategy Analytics調べ - ITmedia Mobile
2021年の世界タブレット出荷台数3.2%増 1位はアップル、ファーウェイは5位 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア
2022Q2のMac出荷台数が前年同期比で大きく減少、その理由とは - iPhone Mania
さらに超ざっくり推測になってしまうのだが・・・、
・AppleCareに入っているのは、そのうち1割
・年間販売(出荷)台数の4倍が現役で活躍している
と仮定すると、AppleCare+加入台数は278M×0.1×4=111.2M台。
5,468M÷111.2M=49.2ドル/台。
実は先日iPhone 13miniを購入しました。AppleCare+が1,180円/月(税込)(約100ドル/年(税抜))と高額だったのでビックリすると同時に、「なんて素晴らしいビジネスなんだ!」と驚愕したので、ざっくり計算してみました。
う~ん、サコナギの推計と倍・半分違う。
キャリアの端末保障などもあるので、AppleCare+加入割合は5%程度なのだろうか?
一方、反復的なサービス売上には、(AppleCare以外にも)iCloudがある。iPhoneやiPadを使っていると「バックアップする容量が不足したので、iCloudを増量しろ」と言ってくる嫌な奴。騙されて(?)iCloudを買いそうな人も多そうな気がしている。
ということで、サコナギは低く見積もり過ぎているのでは?と思わずにいられない。
(サービス売上が全体の20%でしかないというのはその通りなので、彼のネガティブなストーリーをひっくり返すには至らないとしても)
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