塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【シーゲル教授】2023年後半、利上げ累積効果による景気悪化が心配だ。

塾長です。

昨日(米国2/14)の米株は、市場予想よりも若干高いCPIが出たものの上昇。Everything is a good news。完全に強気相場です。

 S&P500、4,136(-0.03%)

 Nasdaq、11,960(+0.57%)

【米国市況】国債利回り上昇、6月利上げの観測-円は133円台に下落 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、78.73

 10年債、3.7610

 ドル円、133.0240

 Bitcoin、22,236

 

 

経済指標:

 1月 CPI[前月比]、0.5%(予想0.5%)

 同[前年同月比]、6.4%(6.2%)

 1月 CPIコア[前月比]、0.4%(0.4%)

 同[前年同月比]、5.6%(5.5%)

米CPI、インフレの根強さ示す-より長期の引き締め観測強まる - Bloomberg

 ブルームバーグの算出によると、住居を除くコアサービスは0.3%上昇と、前月からわずかに減速した。この分野は賃金が上昇の主な要因と考えられている。

  医療費が前月比で記録的な低下を示し、コアサービスを圧迫した。医療費を除けば、サービスインフレは0.8%上昇と、昨年9月以来の大幅な伸びを示した。

 

 

金融政策:

ブレイナード副議長がNEC委員長へ;
バイデン大統領、NEC委員長にブレイナードFRB副議長を指名 - Bloomberg

 

バーキン、ローガン、ハーカー;

リッチモンド連銀総裁、インフレ継続なら「さらなる行動」要する可能性 - Bloomberg

ダラス連銀総裁、従来予想より長期間の利上げ継続が必要になる可能性 - Bloomberg

フィラデルフィア連銀総裁、金利は景気抑制的水準に近づきつつある - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■ 大手決算はCoca-Cola、Marriott。両者とも消費の強さを示している。

Coca-Cola revenue rises in fourth quarter, fueled by higher prices

Earnings per share: 45 cents adjusted vs. 45 cents expected
Revenue: $10.13 billion vs. $10.02 billion expected

CEO ジェームズ・クインシーがCNBCに出ていた。オモシロイ部分だけ抜き出し(動画3:00~);

www.youtube.com

ー値上げをしていますね。それがマージンが増えた理由でもある。消費者から不満は出ていないのでしょうか?

・全般的に消費者はresilientである。価格は上がったが、一方で大規模な経済刺激策があった。消費者はそのカネの上に座っている。賃金も物価ほどではないが、上昇している。多くの人がそのカネは今年尽きると言っているが、その一方でインフレは下落方向、賃金は上昇。ソフトな経済になっていくだろう。確かに、低賃金層には圧力がかかっている。その影響は産業やカテゴリーによって違う。我々で言えば、水や一部のジュースカテゴリーにおいて、down trade(同じ種類で、安い製品にシフトする事)やdown sizingが起きているが、全体的に言えば強いビジネスを保てている。

アメリカ人はお金持ちネ。

 

 

Marriott Breaks Out As Travel Stocks Report Strong Earnings, Guidance

Expectations: Analysts predicted adjusted earnings to leap 40.8% to $1.83 per share on 20.77% revenue growth to $5.37 billion.

Results: Marriott earnings leapt 51% to $1.96 per share. Revenue jumped 33% to $5.92 billion.

株価は+3.96%、181.27ドル。

こちら5年チャート。コロナ直前の高値から約20%上昇している;

Marriott 5Y 2023/2/14 - Yahoo Finance

 

 

 

■ 久しぶりにご登場のジェレミー・シーゲル教授;

www.youtube.com

・(1月CPIは)過去3、4回のレポートの中で、初めて期待以上ではなかった。

 私が喜んでいるのは、パウエル議長がex-housing(住居費を除いた物価)に言及しはじめたことだ。CPIを捻じ曲げていると気づいたからだ。Apartmentlist、Zillow、ケースシラーによると住居費は下がっている。私は、実際の住宅価格、賃料を使って独自のCore CPIを計算している。それによると過去4か月物価は下落している。

 Core CPIの40%が住居費である。住居費が0.7%上昇している。値上がりの4割を占めていることになる。そこに実際のデータを入れれば、0.1%の物価下落になるのだ。

ーあなたは強気過ぎたと認めますが?インフレが一直線に下がると考えていたが、今日のCPIはそうでない事を示した。

・我慢が必要だ。FEDが利上げを始めてから1年経っていない。最初の利上げは去年3月だった。私が学校に通っていたころ、ミルトン・フリードマンはこう言っていた;物価に影響が出るのは12-18か月かかる、と。実際には12か月で様々な影響が出た。人々は物価が2%に落ちていないと不満を示している。これは長い時間のかかるプロセスなのだ。FEDは市場を踏みつけるのではなく、突き抜ける必要がある。確かに私は心配していたし、1月雇用統計には驚いた。そして、それによってNo-Landing(景気後退が起こらない)シナリオが出てきた。株が持ち直している原因となっている。今年2Hにリセッションが起きなければ、2024年に向けて企業業績は向上するだろう。それは株式市場にとって良い事だ。

 私が今年最初の取引日にCNBC Squawk Boxに出演したときを覚えているだろうか。今年の株はどうなるかと聞かれたので、前半に10~15%上昇すると答えた。誰もが「前半は良くて、後半は悪い」と考えている時、私は逆を考える。既に7.5%上昇したので、今年の予想を半分達成したことになるだろう。

ーあなたはその予想をしたとき、FEDが利下げするとも言っていた。スティーブ・リーシュマンはそう思っていないようだが。

・私はまだ利下げすると思っている。金融引締め(利上げ)の累積効果を心配している。私はFEDが景気を悪くし過ぎると心配していたのを認める。1月雇用統計は信じられない程良かった。それは継続不可能だろう。2月は悪く出る。マイナスかも知れない。確かに私が思っていたよりも経済は強いと認める。

いつものように強気ではありますが、今年後半には若干含みを持たせた言い方になっています。

利上げの累積効果が遅れて出てくるから、と。

 

 

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