塾長です。
昨日(米国2/14)の米株は、市場予想よりも若干高いCPIが出たものの上昇。Everything is a good news。完全に強気相場です。
S&P500、4,136(-0.03%)
Nasdaq、11,960(+0.57%)
【米国市況】国債利回り上昇、6月利上げの観測-円は133円台に下落 - Bloomberg
原油、78.73
10年債、3.7610
ドル円、133.0240
Bitcoin、22,236
1月 CPI[前月比]、0.5%(予想0.5%)
同[前年同月比]、6.4%(6.2%)
1月 CPIコア[前月比]、0.4%(0.4%)
同[前年同月比]、5.6%(5.5%)
米CPI、インフレの根強さ示す-より長期の引き締め観測強まる - Bloomberg
ブルームバーグの算出によると、住居を除くコアサービスは0.3%上昇と、前月からわずかに減速した。この分野は賃金が上昇の主な要因と考えられている。
医療費が前月比で記録的な低下を示し、コアサービスを圧迫した。医療費を除けば、サービスインフレは0.8%上昇と、昨年9月以来の大幅な伸びを示した。
ブレイナード副議長がNEC委員長へ;
バイデン大統領、NEC委員長にブレイナードFRB副議長を指名 - Bloomberg
バーキン、ローガン、ハーカー;
リッチモンド連銀総裁、インフレ継続なら「さらなる行動」要する可能性 - Bloomberg
ダラス連銀総裁、従来予想より長期間の利上げ継続が必要になる可能性 - Bloomberg
フィラデルフィア連銀総裁、金利は景気抑制的水準に近づきつつある - Bloomberg
なし。
なし。
■ 大手決算はCoca-Cola、Marriott。両者とも消費の強さを示している。
Coca-Cola revenue rises in fourth quarter, fueled by higher prices
Earnings per share: 45 cents adjusted vs. 45 cents expected
Revenue: $10.13 billion vs. $10.02 billion expected
CEO ジェームズ・クインシーがCNBCに出ていた。オモシロイ部分だけ抜き出し(動画3:00~);
ー値上げをしていますね。それがマージンが増えた理由でもある。消費者から不満は出ていないのでしょうか?
・全般的に消費者はresilientである。価格は上がったが、一方で大規模な経済刺激策があった。消費者はそのカネの上に座っている。賃金も物価ほどではないが、上昇している。多くの人がそのカネは今年尽きると言っているが、その一方でインフレは下落方向、賃金は上昇。ソフトな経済になっていくだろう。確かに、低賃金層には圧力がかかっている。その影響は産業やカテゴリーによって違う。我々で言えば、水や一部のジュースカテゴリーにおいて、down trade(同じ種類で、安い製品にシフトする事)やdown sizingが起きているが、全体的に言えば強いビジネスを保てている。
アメリカ人はお金持ちネ。
Marriott Breaks Out As Travel Stocks Report Strong Earnings, Guidance
Expectations: Analysts predicted adjusted earnings to leap 40.8% to $1.83 per share on 20.77% revenue growth to $5.37 billion.
Results: Marriott earnings leapt 51% to $1.96 per share. Revenue jumped 33% to $5.92 billion.
株価は+3.96%、181.27ドル。
こちら5年チャート。コロナ直前の高値から約20%上昇している;
■ 久しぶりにご登場のジェレミー・シーゲル教授;
・(1月CPIは)過去3、4回のレポートの中で、初めて期待以上ではなかった。
私が喜んでいるのは、パウエル議長がex-housing(住居費を除いた物価)に言及しはじめたことだ。CPIを捻じ曲げていると気づいたからだ。Apartmentlist、Zillow、ケースシラーによると住居費は下がっている。私は、実際の住宅価格、賃料を使って独自のCore CPIを計算している。それによると過去4か月物価は下落している。
Core CPIの40%が住居費である。住居費が0.7%上昇している。値上がりの4割を占めていることになる。そこに実際のデータを入れれば、0.1%の物価下落になるのだ。
ーあなたは強気過ぎたと認めますが?インフレが一直線に下がると考えていたが、今日のCPIはそうでない事を示した。
・我慢が必要だ。FEDが利上げを始めてから1年経っていない。最初の利上げは去年3月だった。私が学校に通っていたころ、ミルトン・フリードマンはこう言っていた;物価に影響が出るのは12-18か月かかる、と。実際には12か月で様々な影響が出た。人々は物価が2%に落ちていないと不満を示している。これは長い時間のかかるプロセスなのだ。FEDは市場を踏みつけるのではなく、突き抜ける必要がある。確かに私は心配していたし、1月雇用統計には驚いた。そして、それによってNo-Landing(景気後退が起こらない)シナリオが出てきた。株が持ち直している原因となっている。今年2Hにリセッションが起きなければ、2024年に向けて企業業績は向上するだろう。それは株式市場にとって良い事だ。
私が今年最初の取引日にCNBC Squawk Boxに出演したときを覚えているだろうか。今年の株はどうなるかと聞かれたので、前半に10~15%上昇すると答えた。誰もが「前半は良くて、後半は悪い」と考えている時、私は逆を考える。既に7.5%上昇したので、今年の予想を半分達成したことになるだろう。
ーあなたはその予想をしたとき、FEDが利下げするとも言っていた。スティーブ・リーシュマンはそう思っていないようだが。
・私はまだ利下げすると思っている。金融引締め(利上げ)の累積効果を心配している。私はFEDが景気を悪くし過ぎると心配していたのを認める。1月雇用統計は信じられない程良かった。それは継続不可能だろう。2月は悪く出る。マイナスかも知れない。確かに私が思っていたよりも経済は強いと認める。
いつものように強気ではありますが、今年後半には若干含みを持たせた言い方になっています。
利上げの累積効果が遅れて出てくるから、と。
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