塾長です。
昨日(米国2/27)の米株は良い経済指標(中古住宅販売数、耐久財受注)に反応したのか、アゲて終了。活況→利上げが連想されるはずだが・・・、底堅い。
S&P500、3,982(+0.31%)
Nasdaq、11,466(+0.63%)
【米国市況】株は小反発、利上げ継続観測で上値限定-ドル136円前半 - Bloomberg
原油、75.78
10年債、3.9220
ドル円、156.2110
Bitcoin、23,523
1月 耐久財受注[前月比]、-4.5%(予想-3.9%)
1月 耐久財受注・コア[前月比]、0.7%(0.0%)
1月 中古住宅販売成約指数[前月比]、8.1%(1.0%)
同[前年同月比]、-22.4%(-33.0%)
米耐久財受注、コア資本財が5カ月ぶり大幅増-設備投資が継続 - Bloomberg
米中古住宅販売成約指数、1月は8.1%上昇-20年6月以来の伸び - Bloomberg
ジェファーソンさん;
ジェファーソンFRB理事、物価2%目標の引き上げに否定的な見解 - Bloomberg
イエレン米財務長官がウクライナ訪問、予告なし-支援アピール - Bloomberg
イエレン長官は学校訪問時に、米政権が表明した合計100億ドル(約1兆3600億円)の支援のうち新たな経済支援として12億5000万ドルの供与を発表。米国はこれまでウクライナに500億ドル近い支援を実施しているが、その大半は軍事支援だとイエレン氏は述べた。
なし。
■ 決算はOccidental、Zoomなど。
Occidental misses fourth-quarter profit estimates on lower crude prices | Reuters
ズーム株上昇、2-4月期利益見通しがアナリスト予想上回る - Bloomberg
11-1月期末の企業顧客数は前年同期比12%増の約21万3000。市場予想の21万6587はわずかに下回ったが、過去12カ月の支出が10万ドルを超えた顧客数が27%増の3471と、大幅に増えた。
■ 今日も強気派と弱気派インタビューを並べたかったが、弱気派のインタビューは無く、記事のみ。
◆弱気派マイクウィルソン;
3月の米市場、弱気相場リスクの逆風予報-モルガンSのウィルソン氏 - Bloomberg
◆強気派キャシー・ウッド;
ーmost dislocated everと表現していますね。everというのはとても長い。
・確かにその通りだが、去年の一時期債券、長期資産は圧勝した(creamed)。我々のinnovation strategyも同様だ。それらは、高いインフレ率が長期間続くとの恐れからきた。我々は、インフレは下落していると考えている。人々はより速く下落するのを期待しているだろうが、その途上にある。価格決定力を持つ会社でさえ、例えば生活h津需品のP&Gは、値上げをして、販売数を6%落した。生活必需品なのに、だ。消費者はインフレに対して抗議している(railing against)。FEDもそうしている。我々の見積もりでは、マネーサプライが年率3%減少する。マネーサプライが減少するのは20年代の大恐慌以来のこと。
ーFEDがインフレに警鐘を鳴らしています。
・FEDは仕事が終わったのを確実にしたいのだと思う。求人数もその一部。しかし、株式市場は、特に今年1月以降、その向こう側(利上げ後の世界)を見ている。FEDは0.25%か0.5%利上げするかも知れないが、利上げはほぼ終り。市場にはdiscouting mechanismがあるという事だ。向こう側が見えたら、我々はOKだ。
ー1月はそうだった。しかし、(2月に発表された)1月の経済指標は強かった。PCEは上昇した。市場は、高い金利が長く続くと想定し、経済が悪くなると想定しだした。
・私の年齢が分かってしまうが、私のキャリア初期、80年代、同じ現象が起きた。その時、インフレ率が下がり、低金利が続く方に賭けた方が勝ったのだ。データは常に揺れるものだ。特に今年1月、北東部はとても暖かった。それがデータを乱したのだろう。それが攪乱要因だったとしたら、季節調整値は年間を通して調整される(?)。
ーARK Innovation FundをFEDの行動と結び付けて考える人もいる。投機的なテック企業株が上がれば、FEDは利上げを継続するというもの。
・それらを結びつける人がいるのは興味深い。マッスルメモリーは(2000年の)テック・通信バブルを覚えているのだろう。我々がそれと同じ状況だと考えている。実際はそうではない。現在のイノベーションは2000年テックバブル時期に種が植えられたもので、当時は準備が整っていなかった。コストが高すぎた。DeepLearningのbreak throughが起きたのは2012年。それが今、ChatGPTとして日の目を見ている。イノベーション領域において、地殻変動が起きているのをようやく感じている。90年代後半、投資家は(イノベーションに)殺到したが、準備が整っていなかった。今、投資家は(イノベーションから)遠ざかり、ベンチマークに向っている。それが安全だと思っているからだ。しかし、我々が正しければ、そのベンチマークは旧来の世界秩序を代表するものであり、それらは(イノベーションによって)破壊されるものになるのだ。
ウッド女史が”ベンチマーク”と呼んでいるのは、S&P500やDOW構成銘柄か、もっと範囲を絞ってFAANGMTのことでしょう。誰もが「これを買っておけば間違いない」と言う銘柄のこと。
70年代「Nifty 50」の時、当時GE、IBM、K-martを買い、持ち続けた人の中には損をした人もいるかも知れません。
なので、ウッドさんは
(A)そんな誰もが盤石と思っている銘柄は、最もイノベーションに狙われやすい。
(B)だから、ARKK買って下さい。我々にはイノベーションで成功する銘柄を見極める能力があります。
と言っている。
(A)には激しく同意しますが、(B)には否定的。
経済は気象現象のようなもの。台風(イノベーション)がくると言えても、いつ・どこで、どの台風が強い・弱いは、(直前まで)予想できません。いつか量子コンピューターな何かで予想できる日が来るのでしょうか?
結局、利回りいくらを狙うのか?という事かも。
長期間(例えば5年)平均で5~7%のリターンを狙うなら、VOO、VTI、VTなど。
年率20%、30%欲しいけれど、自分で勝ち馬を見極められない(、そんな時間無い)と思っている人はARKKを買うのもアリ。
その時、ARKに勝ち馬を見極める能力があると良いですネ。
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