塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ガンドラック】リセッションは4か月以内。【ダドリー】FEDは利上げ停止すべき【リーク?】

塾長です。

昨日(米国3/20)の米株市場は、UBSによるCS買収を好感して上昇。

 S&P500、3,951(+0.89%)

 Nasdaq、11,675(+0.39%)

【米国市況】株は反発、銀行不安が緩和-ドルが131円台半ばに下落 - Bloomberg

 朝方は安全資産に逃避する動きが見られたが、その後は弱まり、S&P500種株価指数では全11セクターが上げた。前週に15%下げたKBW銀行株指数は上昇。一方でファースト・リパブリック・バンクは急落。

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  ナスダック100指数は前週に昨年11月以来の大幅高となったが、この日は他の指数よりも上値が重かった。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、67.55

 10年債、3.4810

 ドル円、131.3700

 Bitcoin、27,880

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

 

 

 

個別株:

■ 決算はFoot Locker。スニーカーには興味なく、経済市場の一つとして見ています。「高級スニーカーがバカ売れ=バブル景気」のような感じで。その点で言うと、今回の決算は(ようやく)消費が落ち着いてきたことを示しているかも知れない;
Foot Locker touts ‘renewed’ Nike relationship as it reports slide in holiday-quarter profit

・Foot Locker CEO Mary Dillon touted a “renewed” and revitalized relationship with Nike, including an emphasis on “sneaker culture.”
・Foot Locker also reported quarterly earnings and offered guidance for the fiscal year.
Nike had moved away from its wholesale relationships so it could build out its direct to consumer channels, but ended up with a glut of inventory.

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During the holiday quarter, which ended Jan. 28, Foot Locker posted just under $2.34 billion in sales, slightly lower than a year earlier. Its profit for the period came in at $19 million, or 20 cents a share, compared with $103 million, or $1.02 a share, a year earlier. Excluding one-time items, earnings per share were 97 cents, down from $1.46.

 

 

■ 先週末から昨日にかけての大きな話題はUBSによるCredit Suisse買収。Bloombergは(CSを安く買えた)UBSを勝者と論じている(↓)が、どれだけ地雷が埋まっているか分からないので、判断するのは時期尚早;

クレディ・スイス救済劇、唯一の勝者はUBSハマーズ氏-負け組続出 - Bloomberg

 

今回の債務再編で注目されているのは、CSのAT1債(その他Tier1債)を無価値にする一方、CS株に対してはUBS株を割り当てる方針を示した点。普通、先に株の価値がゼロになり、債券はその次なのだが、CSのAT1債には特別条項が付いていたのだとか(↓);

クレディ・スイスのCoCo債、なぜ価値を失ったのか-QuickTake - Bloomberg

偶発転換社債CoCo債)は「その他ティア1債」(AT1債)としても知られ、手りゅう弾が付いた高利回り投資と表現されることが多い

クレディ・スイスAT1債、2兆円強が無価値に-UBSの買収合意で - Bloomberg

 AT1債の価値がゼロとなるに至った条項は、あまり一般的ではない。AT1債の発行条件に恒久的な元本減額を可能にする条項が含まれているのはクレディ・スイスとUBSだけで、欧州や英国の大半の他の銀行ではより多くの保護を提供していると、ブルームバーグインテリジェンスのクレジットアナリスト、ヨルーン・ユリウス氏は指摘した。

債券は買わないので、AT1債という言葉自体初耳でした。

危機があるたび、新たな発見があってオモシロイ。

 

 

■ 先週末、Pensions & Investmentsによるジェフリー・ガンドラックのインタビュー動画が公開されていました。当然ですが、ここでも話題の中心は利上げ・銀行破綻・CS;

www.youtube.com

45分間もあるので、ポイントだけ。こんな事を言っていました;

・CSは金融危機から回復していなかった。今までUBSと合併していなかったのが不思議なくらい。CSと同じような株価値動きがDeutsche Bankに無いか心配だ。

・大手銀行(SIB、systemic important banks)は安泰だ。預金者からカネを集め、1年債でも買っておけば、預金金利との差で大儲け。一方地方銀行は預金金利を上げざるを得ない。地方銀行の株が下がるのは当然。もっと預金が逃げて行く。来月あたり、別の銀行が危機に陥る可能性が些細だとは言えない。

・我々は去年の今頃から国債を買い、credit risk(社債など)を減らしてきた。Junk Bondはキチガイ的に高い。今一番買ってはいけないのは、CCC rated floating rate bank loans。

・1、2か月前は、リセッションが来るのは今年第4四半期か、来年第1四半期と思っていたが、今は最長でも4か月以内だと予想する。リセッションを妨げている経済指標は失業率だけ。

・株は、上昇(rally)があったら売るべき。国債利回りに比べて株は高すぎる。国債利回りが下がれば、考えを変える。

 

ちなみに、ガンドラックの部下、ジェフリー・シャーマンは今日のインタビューで「今から国債を買うのは、嵐の最中に保険を買うようなもの(=手遅れ、遅すぎる)」と言っていた(詳細割愛);

www.youtube.com

 

 

■ CNBC、Bloombergは様々なゲストを呼び「銀行システムにストレスがかかっているので、利上げを停止すべき」「しかしFEDは自身の信頼を守るために、0.25%利上げする」といった事を語らせている。少しずつ違うが、ほぼ同じ内容。

そんな中、元NY FED ビル・ダドリーまでも「私なら利上げ停止を勧める」と言っていたのには驚いた。(注:彼はかねてより「FEDはガンガン利上げしろ」と主張していた)

www.youtube.com

FEDのエライ人(=内通者)が言ったってことは、ある種のリークでしょうか?

FOMC(3/20、21)が楽しみデス。

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