塾長です。
昨日(米国4/12)の米株は、弱いCPIを受けて上昇するかと思いきや、下落。FOMC議事要旨もハト派的だったのに。
S&P500、4,091(-0.41%)
Nasdaq、11,929(-0.85%)
【米国市況】株下落、CPI鈍化も追加利上げ観測-ドルは133円前半 - Bloomberg
米連邦公開市場委員会(FOMC)が3月21、22両日に開いた会合では、複数の銀行破綻で同月に市場が混乱したことを受けて、当局者らが利上げ予想を後退させた。また信用収縮が経済を一段と減速させる可能性について警戒を続ける姿勢を強調した。
原油、83.10
10年債、3.4210
ドル円、132.9560
Bitcoin、29,899
3月 CPI[前月比]、0.1%(予想0.3%)
同[前年同月比]、5.0%(5.2%)
2月 CPIコア[前月比]、0.4%(0.4%)
同[前年同月比]、5.6%(5.6%)
米CPI、コア指数の伸び小幅鈍化-FOMCは利上げ軌道維持か - Bloomberg
食料品の価格は2020年以来の低下。鶏卵の価格が前月比ベースで1987年以来の大幅な下げとなった。ただ、外食のコストは引き続き堅調に伸びた。
■ 議事要旨;
FOMC議事要旨、信用状況への警戒継続を強調-利上げ予想後退 - Bloomberg
■ デーリー、また遊んでいる;
SF連銀総裁、インフレ抑制にさらなる利上げ必要でない可能性 - Bloomberg
デーリー総裁はユタ州ソルトレークシティーの商工会議所でのイベント・・・
ハト派(的)発言した点については、評価して差し上げます。
■ バーキンは地元で会議主催;
リッチモンド連銀総裁、まだやるべき仕事ある-インフレ抑制に向け - Bloomberg
まだタカ派。
なし。
なし。
■ Warner Bros. Discovery(WBD)が別々に展開していたストリーミングサービスを一体化し、MAXとして提供開始。5月より。価格はHBO MAXから据置きの15.99ドル/月。広告付きは9.99ドル。
Warner Bros. Discovery unveils new flagship streaming service, ‘Max’
提供国についての情報なし。米国以外はどうするのでしょう?
MAXという一般名称にしたのは、(Discovery、HBOという元組織の名前を残さなかったのは、両組織間に禍根を残さないためという他に)世界展開を視野に入れたものだと思うのですが?
Varietyがこの発表イベントについて詳しく報道している;
HBO And Warner Bros. Discovery Launch Max Streaming Service: What To Know - Variety
Game of Thronesのスピンオフ ”A Knoght of the Seven Kingdomes; The Hedge Knight”を発表したとか。
市場は実質的値下げと受け取った様子で、株価は-5.83%の14.06ドル。
WBD買い戻そうかしら・・・。
■ シーゲル教授を定点観測;
ーあなたは先日、FEDが(利上げの必要がないと)分かるまで(株に)楽観的になれない、と言っていた。今日のコメントを聞いてどう思いますか?※1
・過去6か月言い続けてきたように、FEDは引き締め過ぎていると思う。(利上げの)軌道は急激過ぎる。
ところで、Core CPIは、Apartment.comやZillowなどのリアルタイムなデータを使えば、過去4、5か月、ゼロである。FEDが使っている時間差のあるデータではなく、実際のデータを使えば、Coreはもう問題ではない。FEDは3月FOMCで利上げすべきではなかった。どうやら5月FOMCで0.25%利上げをしたあと、停止を宣言しそうであるが。オースタン・グールズビーには異議を唱えて欲しい※2。意義のない状態が1年以上続いている※3。彼には金融政策と米国経済の損害を防ぐ力がある。私はFOMCで別の声、異議が出るのを聞きたい。
ーFEDが5月FOMCで利上げすると、株はどうなるでしょう?
・状況次第だ。まだFOMCまで3週間ほどある。銀行貸出が急減するのではないか。より大きな経済活動低下の予兆となる。FEDの誰もが貸出減少について言及していないことにショックを受けている。これは75年ぶりだ。去年のM2減少幅は85年ぶり。今年も減少し、流動性を悪化させるだろう。信じられないかもしれないが、マネーサプライは2007、2008年よりも大きく減少しているのだ。貸出基準は高くなっている。FEDは利上げをすべきでない。これが何を意味するかというと、リセッションの可能性が上昇した。過去2か月言ってきたように、2023年の株には楽観的になれない。
リセッションになれば何が起きるか。決算は悪化し、株価は10%、12%下落する。その後1.5年もすれば、株価はブームを迎える。2024、25年のことだ。これから3~6か月は厳しいかも知れないが、短期売買をする人でなければ、株を売るべきではない。
※1:多分、バーキンのタカ派コメントを指していると思われる;
リッチモンド連銀総裁、まだやるべき仕事ある-インフレ抑制に向け - Bloomberg
※2:これは先日お伝えしたシカゴ連銀総裁のハト派発言;
シカゴ連銀総裁、利上げに「慎重さ」求める-信用巡る不透明感の中 - Bloomberg
※3:FOMCで利上げを全員一致で決定していることを指している;
FOMC議事要旨、信用状況への警戒継続を強調-利上げ予想後退 - Bloomberg
今回の議事要旨は全員が利上げを支持していた
■ 今日の〆はバフェットさん。来日しているワーレン・バフェットと元CEO グレッグ・アベルに対し、CNBCが商社への投資について聞いていた;
こんなことを言っていた;
- 日本の5大商社はバークシャーと似たようなビジネスをしている。興味(≒持っている事業ポートフォリオ)は違うが。
- 馬鹿げたほど安値で取引されていたので買い始めた。
- 90歳の誕生日、2020年8月30日、5%の株を買った時点で、5商社CEOにレターを送り、同意なしに9.9%以上買う事が無いと伝えた。
- 彼らは我々の期待以上だった。株を買って以来、平均で約70%の配当増加があった。
- 今はそれぞれ7.4%持っている。
- 我々は円建て債券を発行しているので、FXからほぼ守られている。
- 素晴らしい結果を生み出してきたこれらの株を20年持つつもり。
- 5商社には、コアビジネスは素晴らしいが、追加の機会があれば電話してくれ、すぐに評価してカネを出すと言ってある。その場でバフェットは「大きければ大きい程良い。最初のベルが鳴ったらすぐに電話に出るよ」と言った。我々(Berkshire)にカネが不足することはない。
- (Berkshireが日本投資にGOサインを出したと考えて良いか?と聞かれ)その通り。これは2年前からそうだった。これほどの株を買えるとは驚きだった。earnings yieldは14%くらいだったし、株を買ってから配当は70%上がっている。その一方で、資金を0.25%くらいで調達できている。0.25%で調達して、14%に投資できるなんて、理解を超えている。
下線部を超訳すると「商社株を買わず、利回り0.25%でしかないBerkshireの債券を買うなんて、日本人はなんてバカなんだろう」と言っている。
頭を垂れるしかありません。
反省しています。
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