塾長です。
昨日(米国4/10)の米株は下落。
一昨日のTesla決算が重しになっていたところに、昨日出た注目銘柄の決算も悪かった。
S&P500、4,129(-0.60%)
Nasdaq、12,059(-0.80%)
【米国市況】ハイテク中心に株下落、テスラ約10%下げ-134円台前半 - Bloomberg
原油、77.29
10年債、3.5450
ドル円、134.1290
Bitcoin、28,245
4月 フィラデルフィア連銀景況指数、-31.3(予想-19.6)
3月 中古住宅販売係数、444.0万件(451.0万件)
同[前月比]、-2.4%(-1.7%)
米中古住宅販売、3月は予想以上の落ち込み-回復の足取り不安定 - Bloomberg
中古住宅販売在庫は98万戸と、前月比で小幅に増加したが、なお在庫不足を示唆する水準。販売に対する在庫比率は2.6カ月。同比率は5カ月を下回ると在庫がタイトと見なされる。
中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比0.9%下落し、37万5700ドル(約5040万円)。ユン氏によれば、2012年1月以降で最大の下落となった。
3月に売れた住宅の約3分の2は、市場に出てから1カ月未満で買い手が決まった。物件が市場に出ている平均期間は29日。前月は34日だった。
販売戸数が減ったのは、供給不足が原因。買い手は買う気満々だが、21年とは対照的に、選んで買っている模様。
米失業保険継続受給者、21年11月以来の多さ-労働市場の軟化示唆 - Bloomberg
より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は23万9750万件に減少した。継続受給者数の4週移動平均は昨年10月以降、毎週増加している。
■ ウィリアムズ、メスターが若干ハト派に傾いた。
ダラス連銀総裁、十分な物価抑制の目安示す-統計の改善持続など列挙 - Bloomberg
NY連銀総裁、米銀行部門のストレスで信用引き締まりも - Bloomberg
メスター総裁、あと1回の利上げ支持を示唆-慎重さ必要との認識も - Bloomberg
米政権の対中政策は安全保障が中核、経済的コスト受け入れ-財務長官 - Bloomberg
バイデン氏、対中投資抑制策をG7サミット前に公表へ-関係者 - Bloomberg
一部の投資形態は全面的に禁止される一方、政府に通知を義務づける形態もあるという。詳細は大統領令に続く一連の規則で示される見通しで、施行前には企業が意見を表明する時間が設けられる。
日本にも同様の措置を迫ってくるかも。
そして、規制をかけるとカネが動く(政治家が儲かる)。
米国含むウクライナ支援国、対ロ輸出のほぼ全面禁止検討-関係者 - Bloomberg
関係者らによれば、主要7カ国(G7)の当局者は5月に開催される首脳会議(広島サミット)を控え、対ロ輸出をほぼ全面的に禁止する案について協議している。この措置に欧州連合(EU)加盟国が参加することも目指しているという。
日本は未だ中古車など輸出していましたよネ?
G7広島サミットは、2023年5月19~21日の開催。
■ 昨日の決算はAuto Nation、American Express、Blackstone、AT&T、Union Pacificなど。
Union Pacific以外はどこもパッとしない(Union Pacificへの期待が低すぎただけ、とも言える)。
AT&Tはフリーキャッシュフローが大幅未達で叩き売られているが、経営陣はタイミングの問題だと言い訳している。
地方銀行も決算を出している。ニュース見出しになっていないので、パニックになるような悪さでは無かったのでしょう。
AutoNation quarterly revenue skids on cooling used-vehicle demand | Reuters
Total sales, however, fell to about $6.4 billion, compared with Refinitiv estimates of $6.63 billion.
Net income fell to $288.7 million, or $6.07 per share, in the first quarter ended March 31, from $362.1 million, or $5.78 per share, a year earlier.
AmEx's costs, provisions cloud profit despite higher credit card use | Reuters
American Express Co's (AXP.N) profit missed Wall Street estimates on Thursday despite higher spending by its customers as the credit card giant kept aside a large sum to cover potential defaults and spent more on promotions.
Blackstone's first-quarter earnings plunge on real estate slowdown
Under generally accepted accounting principles, Blackstone reported net income of just $211 million, down from $2.5 billion in the prior year, owing to the drop in asset sales as well as a decline in the value of its assets.
AT&T、フリーキャッシュフローが予想下回る-契約者数の伸び鈍化 - Bloomberg
米通信大手AT&Tの1-3月(第1四半期)決算は、フリーキャッシュフローがアナリスト予想を下回ったほか、契約者数の増加幅が前年同期比で縮小した。
同社の20日発表によれば、フリーキャッシュフローは10億ドル(約1348億円)で、ブルームバーグがまとめた市場予想(30億2000万ドル)を大きく下回った。AT&Tは通期のフリーキャッシュフローを160億ドルと見込んでおり、1-3月はその約6%ということになる。
:
1-3月の電話の月間契約者数は42万4000人増。アナリスト予想(40万556人増)は上回ったものの、前年同期比では約40%少なかった。
株は叩き売られて-10.41%、17.65ドル。
Union Pacific earnings beat by $0.09, revenue topped estimates By Investing.com
Union Pacific (NYSE: UNP) reported first quarter EPS of $2.67, $0.09 better than the analyst estimate of $2.58. Revenue for the quarter came in at $6.1B versus the consensus estimate of $6.06B.
■ トニー・サコナギが一昨日のTesla決算を解説していたので、聞いてみましょう;
ーTeslaは価格を下げ続けていたのだから、マージンや利益の減少で驚くのはおかしくないですか?
・その答えは「程度(magnituide)」にあると思う。誰もが値下げを知っていたし、マージン減少は予想されていた。しかし、Tesla社は年度でマージンは20%を切らないと言っていたが、1Qはそれを下回った。さらに今月値下げの発表があった。程度の問題なのだ。コモディティー価格が下がり、マージンが悪化しないと言う説もあった。実際コモディティー価格は下がったが、テスラは市場予想以下のガイダンスを出してきた。利益は大幅に減る予定だ。去年11月時点で今年の一株当たり利益予想は6ドルだったが、今は3ドル以下だ。
ーあなたはTesla株をunderperform、目標株価を150ドルとしている。何年テスラに弱気ですか?
・2年間だ。
ーあなたの弱気説はどれくらい達成されましたか?
・リスク・リワード的にはバランスが取れてきた。2年間目標株価を150ドルとしてきた。株が昨年400ドル以上だった時と比べれば、今の160ドル辺りというのは快適(confortable)である。
しかし未だ心配している。値下げがあるだろう。中国でのリードタイムは短いが、まだ値下げをしていない。その影響は織込まれていないだろう。
テスラは来年30、40、50%成長すると言っているが、新車は出てこない。Cybertruckは少数の生産に留まる。それでどうやって40、50%も成長できるだろう?さらなるマージンへのプレッシャーになるだろう。
短期的にはTesla株はトリッキーである。上昇するよりも、下降するだろう。しかし、長期的にみれば、このレベルの株価は悪くない。
ー既存メーカーにはカネがあり(depp pocket)、引き下がるようには思えない。
・従来自動車メーカー(traditional OEMs)はEVへの移行を進めている。投資家はEV移行がうまく行くかを見ている。もしEV移行がもっとカネが必要、すなわち、より大きな損失に結び付くとなっても、彼らはそれを厭わない。EV移行が成功を測る指標になっているのだから。マージンが低くなっても、彼らはそれを受け入れる。
不幸にも、この業界はとても競争が激しい(hyper-competitive industry)。先行者が価格を下げている。それは業界全体の利益率を引き下げる。既存メーカーはカネを持っている。短期的に利益は減少する。それが彼らの選択するトレードオフだ。
トニー・サコナギは自身でも言っているように、Teslaに弱気なので、ポジショントークである点(Tesla株が値下がりすれば、自分の利益になる)には注意が必要。
自動車全体で見れば、需要は増加していないので、「共存繁栄」ではなく「共食い」になりがち。
そのうえ、大国である中国や米国が自国メーカーを支援/自国市場を守っているので、国力の衰えた日本/日本メーカーはツライ。
こちら(↓)がTesla、昨日の株価と5年チャート;
そう言えば、イーロン・マスクが経営する別の会社、Space Xが打上に失敗していました;
スペースX、大型ロケット「スターシップ」打ち上げ-上空で爆破 - Bloomberg
スペースXは打ち上げのライブストリーミングで、今回の試験飛行によって貴重な情報がなお得られる可能性があり、単純に打ち上げだけで成功とも考えられると示唆した。マスク氏はここ数日、ロケットが宇宙空間に到達しない可能性があると警告していた。
彼はTwitter経営にも関わっているし、投資家からは「いい加減にしろ」と言われそう(言われるだけでなく、アクションを起こされそう)。
ーー
ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m