塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジム・ビアンコ】今後数年間、高インフレ、株はヨコ【ん?】

塾長です。

一昨日の反動で下落すると思いきや、昨日(米国5/18)の米株は続騰。もしかして上抜けた?

 S&P500、4,198(+0.94%)

 Nasdaq、12,688(+1.51%)

【米国市況】株は続伸、債務交渉の行方を楽観-円は年初来安値更新 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、72.05

 10年債、3.6480

 ドル円、138.6400

 Bitcoin26,833

ドル・円は138円台後半、米追加利上げ観測で5カ月半ぶり高値圏 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 5月 フィラデルフィア連銀景況指数、-10.4(予想-18.0)

 4月 中古住宅販売件数、428.0万件(430.0万件)

 同[前月比]、-3.2%(-3.3%)

米新規失業保険申請件数、21年以来の大幅減-前週は不正で増加 - Bloomberg

先週の米新規失業保険申請件数は2021年以来の大幅な減少となった。季節調整前ベースでは21万5810件と2カ月ぶりの大幅減。前週に不正申請などで数字が膨らんでいたマサチューセッツ州での減少が主因とみられる。

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より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は24万4250件に減少した。

 

 

金融政策:

FRB、6月は利上げ1回見送りとする案浮上か-当局者の見解割れる - Bloomberg

 

 

財政政策:

米債務上限問題、下院議長と民主上院首脳は6月1日前の採決視野 - Bloomberg

 

 

地政学

G7広島サミットが開幕へ、対ロシア・中国が焦点に-世界経済も議論 - Bloomberg

 

 

個別株:

Walmartが決算;
米ウォルマート、通期予想引き上げ 価格訴求で競合他社と明暗|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

米小売大手ウォルマートは18日、2024年1月期の通期決算の売上高と利益の予想を引き上げた。

 :

同業のターゲットやホームデポが消費者需要の低迷を理由に慎重な見通しを示したのとは対照的に、ウォルマートは第2・四半期の業績見通しも市場予想を上回った。

株価は+1.30%、151.47ドル。

 

 

■ Disney vs. デサンティス知事の争いが激化;
米ディズニー、フロリダ州に社員2000人を移転させる計画取りやめ - Bloomberg

 

 

■ 最後はジム・ビアンコ;

www.youtube.com

長めのインタビュー(18分)なので、まずポイントをまとめるとこんな感じ;

  • 経済は3月SVB破綻前の状態に戻った。経済は強い。
  • 今年のインフレ率は5、6月に底を付け、そこから若干上昇する。低インフレの時代に戻るには7、8年かかる。
  • リセッションに陥らなければ、FEDは高い金利を維持する。
  • 注目すべきは、銀行から預金が逃げ続け、銀行貸出が減り続けるかどうか。
  • 米国がデフォルトに陥る可能性は低い(4、5%)。
  • 株式市場は上に行くか、下に行くか、まだ迷っている。数年ヨコが続くかも。

 

「高インフレが続く」と「株はヨコ」は整合性が取れていないかも?

基本的に、高インフレ=モノやサービスの値段が上がる→名目上の企業収益が上昇する→それを利益に転換できるかは企業次第、業界次第だが、今のところ成功している、ので。

それではPERが下がるのか?というと・・・。
株に割り当てられているカネが国債に流れれば、そうなるかもネ。
そのためには10年債利回りが4%を超えないと、という感じ。

 

こちらがほぼ全訳;

・小売売上は名目では伸びているが、インフレを考慮すると伸びていない。2年間伸びていない。

・経済はSVB破綻前の状態に戻ったようだ。パウエルが経済過熱を心配し、人々がno landingシナリオを語っていた時だ。しかし、銀行不安があり、債務上限解決後に1兆ドルの国債が発行されシステムから積立金を吸い出したら(?)、それは今年後半経済の重しとなるだろう。

・私は株に対して”aggressivly neutral(積極的に中立)”だ。株式市場は80、90年代のようになる。株を選択して買う時代。株式市場全体ではヨコが続くだろう。株は上がるか?という質問は意味を成さなくなる。どのセクターが、どの株が、を聞かなければならない。

・私はbank walkが続くと思う。人々が徐々に銀行預金から利回りの高いMMFなどに資金を移す。今年第4四半期にはクレジットクランチを引きおこすくらいになっているかも知れないが、未だそうなっていない。

・インフレは今後60日間で今年の底を打つだろう。巨大なbase effectがある。去年の5月は0.9%、6月は1.2%だった。その後は若干上向く。パウエルにとっては、利上げは終わり、それを保つだけ。本格的リセッションが起きなければ、金利を下げる理由は無い。

・この国では多くの職が従業員500人以下の会社で作られている。それらの会社は中小銀行に頼っている。預金が減少すれば、貸し出しが減り、経済停滞の可能性が高まる。

・低インフレの時代に戻るとは思わない。”パンデミック後の経済(post pandemic economy)”になる。3,4%のインフレ率。インフレを収めるために構造改革が必要で、それには7,8年(several years)かかる。

・リモートワークは理性的な行動だ。人々はそうしたかったが、怖くてできなかった。カタリストを必要としていた。それが1年間のロックダウンだったということ。

・債務上限についてはWall streetと同じような考えだ。債務上限については2種類の人々がいる。デフォルトになる可能性が40、50%と言う人と、Wall Streetのように4,5%だと言う人だ。市場は、大統領が共和党とディールを行うための人を指名したとマッカーシーから聞き、ディールがあるのだと思った。もしディールが成立しなければ、サプライズとなる。

 債務上限が引き上げられない時のリスクは短期国債にある。銀行システムにもあるかも知れない。国債はカネの代わりになっている。それがデフォルトすれば、銀行システムは完全なカオス状態。

 債務上限は引き上げられると思うが、もしそうならなければ・・・。非対称的リスクがある。債務上限引き上げ合意されれば、市場はほとんど動かない。合意がなければ、リプライス。

 FEDは問題解決の手段を持たないし、関わるべきではない。これは政治の問題。我々は議員を選挙で選んだ。彼らがデフォルトを選ぶなら、そうなるだけ。

・債務上限が解決したとして、次に目を向けるべきは銀行危機である。貸出しは減るのか、減り続けるのか?

 そしてインフレは夏にボトムを付けるのか?だ。目標に達していなければ、今年中にFED金利を引き下げない。

・悲観論は負け続けたと言える。悲観論の究極は、パンデミックで人々は死に絶えるというものだった。我々は死ななかったし、そこから立ち直った。多くのフラストレーションがある。市場はどちらの方向にも行っていない。誰も正しくないし、誰も間違っていない。楽観主義者は未だにbraek outを望んでいるし、悲観論者は未だにbreak downを待っている。これがフレストレーションを醸成し続けている。

・もしFEDが利上げし続けるようなら、大きな破壊的な力(huge disruptive force)になる。Bank walkを拡大させる。MMFがmeme株のようになる。私は利上げが意味を成すと考えている。FEDが利上げを望むなら、経済を傷つける。

・去年10月の底から株は14%上昇した。しかし、去年1月からは半分戻しただけとも言える。なので市場はヨコ(sideways)の状態だと考えている。市場は次にどちらに行くか決めかねている。

 

 

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