塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ピーター・ブックヴァー】10年債利回り4.5%が株を売る基準になっている。データセンターやEVによる需要でコモディティーに強気。

塾長です。

昨日(米国5/29)は国債も株もsell in May。円安。

 S&P500、5,266(-0.74%)

 Nasdaq、16,920(-0.58%)

【米国市況】円売り加速、一時1ドル157円71銭-米国債と米株は下落 - Bloomberg

  この日実施された7年債入札(発行額440億ドル)では、最高落札利回りが4.650%と、入札前取引(WI)水準の4.637%を上回った。前日に実施された2年債と5年債の入札も需要は軟調だった。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、79.26

 10年債、4.6240

 ドル円、157.6310

 Bitcoin、67,598

円は157円台後半に下落、米金利一段上昇でドル全面高-介入観測水準 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 5月 リッチモンド連銀製造業指数、0.0(予想-7.0)

 

米地区連銀経済報告、成長「わずか、ないし緩慢」-物価に敏感 - Bloomberg

 

 

金融政策:

■ゴールドマンから転職してクリーブランド連銀総裁へ;
クリーブランド連銀、元ゴールドマン幹部ハマック氏を総裁に指名 - Bloomberg

  ブルッキングズ研究所のシニアフェロー、アーロン・クライン氏は「クリーブランド連銀が何を意図したかは分からないが、連邦準備制度ウォール街、特にゴールドマンとの相互の天下りという見方は強まった」と指摘した。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

Salesforceなどが決算;

セールスフォース株急落、増収率で初の1桁台見通し-存在感巡り懸念 - Bloomberg

  同日の発表資料によると、5-7月期売上高は最大8%増の92億5000万ドル(約1兆4600億円)の見通し。予想通りとなれば、売上高伸び率は四半期として、上場企業となったこの約20年で初の1桁台となる。

  ブルームバーグのデータによると、アナリスト予想平均は93億5000万ドルだった。同社によれば、一部項目を除いた1株利益は約2.35ドルの見通し。予想平均は2.40ドル。

 :

  セールスフォースが利益向上に目を向ける中、この1年間に売上高が伸び悩んでいることが市場で懸念されている。経営陣はAI指向のソフトウエア・機能が売上高を押し上げると説明してきた。同社はまた、米金融市場を満足させるため自社株買いを拡大し配当を開始した。

-15.65%(時間外)。

 

 

■Disneyを株主優先の会社に向かわせてくれると思われていたネルソン・ペルツが全株売却;
アクティビストのペルツ氏、ディズニーの持ち分全て売却-CNBC - Bloomberg

ニュースが出た時間が分かりませんが、株価は-1.52%からの-0.18%(時間外)。

 

 

■〆はピーター・ブックヴァーの面白くないインタビュー。収録/放送時間は29日市場open前;

www.youtube.com

ー債券利回りが上昇している。株先物が下げているのはこのせいか?あなたは5年債入札が不調だったと言っていた。

・それが引き金を引いたと思う。過去2週間、FED高官やFOMC議事録でFEDはまだ利下げの段階に達していないというメッセージを反映している。彼らは利下げをしたくて、その理由を探しているが、まだ見つけられていない。利下げの可能性に興奮し金利が下がるたびに、真偽確認(reality check)が行われ、金利が元に戻っている。そこに不調な国債入札があり、10年債利回りが4.5%に戻ってしまった。4.5%というのが株安を誘発するレベルになっているようだ。

 

ー利下げの理由を探していると言っていましたが、ベージュブックのどこに注目していますか?ベージュブック金利上昇の一部の理由になっているのでは?

・もちろんインフレに関連する部分には注目します。しかしFEDが利下げするとしたら、それは労働市場の弱さが理由となるだろう。いくつかの逸話的な証拠があります。そこかしこで労働需要が減速している。首切りではなく、採用の減速だ。それが私の注目したいベージュブックの一面である。なぜなら、もし失業率が4.5%を超えれば、4.1、4.2、4.3となってくれば、FEDは利下げに近づいていると確信を持って言えるようになるからだ。

 

ー過去2週間、我々は市場をドライブしているのは企業決算なのか、FEDなのか?を見てきたが、どうやらFEDであるようだ。今はもしかしたら、テック企業 対 FEDかも知れない。コモディティーのインフレを見ると、テック企業が一部のインフレを主導しているようだ。今四半期に入ってから今に至るまで、銅は20%以上、銀は約30%上昇した。それらはデータセンターで使われる。こられのインフレがFEDに及ぼす影響は?テック企業は引き続きインフレを引き起こすだろうか?

FEDの仕事を複雑にする。多くのコモディティー価格を包含したCRB Indexが上昇している。ゴールドは最高値である。どんな中央銀行がゴールド市場を無視できるだろうか?あなたはいくつかのコモディティー価格について言及したが、鉄鉱石やアルミニウムも上昇している。原油価格は80ドル台にもどった。天然ガスも上昇。難しい状況になっている。FEDは利下げをしたいだろうが、これらのコモディティー価格上昇がインフレを下支えしてしまい、彼らの仕事をより難しくする。

 テック企業の影響は・・・、データセンターやEVで使われる銅や原材料の価格を引き上げる。我々は強気であり、それらをロングしている。

 

ーテック企業とFEDのどちらが市場を駆動しているのでしょう?決算は終わった、と言って良いですか?

・どちらも、だ。テック企業がヘッドラインとなるインデックスをリードするが、10年債が4.5%を超えると市場は停滞する。

補足しつつまとめると・・・、

FEDは利下げしたいが、経済好調で出来ない状態。利下げ期待が高まるたびに、予想以上に高いCPIや新規雇用者数が出てきて、落胆を繰り返している。

・どうやら10年債利回り4.5%が株を売る水準・基準になっているようだ。

FEDが利下げを決めるとしたら、労働市場の弱まりが理由となるだろう。ベージュブックを見る時も、物価とともに、そこに注目している。

コモディティに強気であり、ロングしている。

 データセンターやEVが銅、シルバー、ゴールド、アルミ、鉄(鉄鉱石)、その他原材料(raw materials)を使うためだ。

 その一方で、コモディティー価格上昇が物価を下支えしてしまっていて、FEDが利下げできない原因にもなっている。

だ、そうです。

 

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