塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイヴィッド・ローゼンバーグ】経済は減速していて、インフレ率は予想以上に下がる。なので債券に強気だ。

塾長です。

昨日(米国5/31)は5月最終日。株は終盤ガンガン買い戻されプラスでフィニッシュ。

10年債利回り低下、円安。

 S&P500、5,277(+0.80%)

 Nasdaq、16,735(-0.01%)

【米国市況】S&P500は3日ぶり上昇、最終盤に反転-157円台前半 - Bloomberg

  S&P500種は大型テクノロジー株が売られる中、一時1%近く下げる場面もあった。月間ベースでは2月以来の大幅上昇となった。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、77.18

 10年債、4.5140

 ドル円、157.2900

 Bitcoin、67,436

 

 

経済指標:

 4月 個人所得[前月比]、0.3%(予想0.4%)

 4月 個人支出[前月比]、0.2%(0.3%)

 4月 PCEデフレータ[前月比]、0.3%(0.4%)

 同[前年同月比]、2.7%(2.7%)

 4月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.2%(0.3%)

 同[前年同月比]、2.8%(2.8%)

 5月 シカゴPMI、35.4(40.0)

 

 

金融政策:

米インフレ率の2%回帰にあと3年必要も-地区連銀エコノミスト - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

ウクライナ支援で仏など軍事教官派遣も、米独はロシア領内攻撃許可 - Bloomberg

 

 

個別株:

■注目決算なし。

 

■〆は弱気派デイヴィッド・ローゼンバーグ;

www.youtube.com

ー次のゲストは債券をロングし、戦術的にエネルギーにポジティブなローゼンバーグさんです。

 個人支出やシカゴPMIが悪い数字でした。あなたの注意を引いたのでは?

・ええ、先ほどの会話を楽しんでいましたよ。経済はかつて”失速速度(stall speed)”と呼ぶものに達したと思う。1Q(GDP)は1.3%だった。2Qもその数字に近いだろう。多くの人が未だ去年GDP成長率3%以上達成したのに注目しているが、経済はとても減速している。1%台のGDP成長率に落ちたのだ。我々が自身に問いかけなければいけないのは、ここからどこに向かうのか?である。1%台に留まるのか?さらに減速するのか?誰も予想していないリセッションなのか?

 さらなる質問は、あなたがマクロ的に強気であるなら、なにがカタリストとなるのか?だ。何が経済を加速させるというのか?過去数年間は、コロナ時期に蓄えられた過剰貯蓄だった。SF FEDによると、それは支出されてしまった。

 私はここから経済がさらに弱まると予想している。

 

ー来週の雇用統計はその見立てを承認すると思いますか?

・雇用統計がどうなるかを言うのは難しい。Birth-Deathモデルで大きく歪められているからだ。例え企業破綻が増え、企業設立が減っていても、雇用統計における雇用者数増加の半分がBirth-Deathモデルから来てしまう。言うのは難しい。household serveyとの乖離がある。数か月前(several months ago)にpeakをつけた。私の予想では、マイナスにはならないが、2か月連続でソフトだろう。

 

ー経済は減速しているかも知れないが、多くの人は”失速速度”に同意しないだろう。トレンドを上回っているのではいのか?

・いや、トレンドを上回ってはいない。供給側の成長率は1%ではない。我々がトレンドを語るとき、それは”インフレなき潜在成長率(non-inflationary growth potential)”である。供給側のトレンドを見るのであれば、生産性と雇用者数増である。そのトレンドは3%に近い。需要側はGDPであり、1%を少し超えたところだ。NBERが定義するリセッションにはなっていないかも知れないが、需要側の成長率はあなたが言う所のトレンドを大きく下回っている。そのトレンドとは総合した需要である。インフレ率は下落したが、今後6,12,24か月間、現在予想されているよりも大きく下がる。FEDでさえ驚くだろう。

 

ー最後に短く聞きたい。中期的な10年債のターゲットは?

・”中期的”を定義してください(笑)。このサイクルの終わりには、10年債が3%を下回っていると思う。

ということで、反主流的な見解でした。

補足&再構成すると、こんな事を言っている;

・1Q実質GDP成長率は1.3%だった。GDP成長率は下がっている。これは経済が失速する直前のスピードであると思う。

 需要側の成長率(GDP成長率)<<供給側の成長率(生産性×雇用者数増)であるためだ。

 もし経済が加速すると思うのなら、その原因となるものは何になるのか?過去数年経済成長の原動力となっていたのは、コロナ時代に家計にばら撒いたカネであるが、それは使われてしまった。

・雇用統計はBirth-Deathモデル(労働統計局が持っているモデルで、過去の統計から「今月はx個の会社が畳まれ、y個の会社が作られ、総合して雇用がz人増えたハズ」と推計している)によって歪められているので、当てるが難しいが、ソフトな数字が出るだろう。

・今後6、12、24か月先、インフレ率は現在予想されているよりも下がるだろう。

・経済が減速し、インフレ率が下がるので、FEDは利下げする。そのとき債券が買われる。なので、今のうちに債券を買っている。

 このサイクル(経済減速→停滞期)が終わる時には、10年債利回りは3%になっているだろう。

だ、そうです。

 

彼はGDP成長率がさらに下がると言っていますが、Atlanta FEDのGDPnowはどうなっているかというと・・・。2024Q2予想は徐々に低下していて、5月31日付けの最新版では2.7%;

GDPNow 2024/5/31 - Atlanta FED

 

そう言えば、ローゼンバーグとガンドラックの対談があったので、最後に貼っておきます。ここでは詳しく紹介しませんが、ガンドラックがトンデモ論を展開していたので面白かったデス;

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