塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【Delta CEO エド・バスティアン】今夏、安売り業者の薄利多売で売上が市場予想を下回ったが、秋には供給過剰問題が解決する。旅行需要は堅調だ。

塾長です。

昨日(米国7/11)は弱いCPIで株高と思いきや大幅安。

そして日本が為替介入して円高。円換算した米株資産にダブルパンチ。

 S&P500、5,584(-0.88%)

 Nasdaq、18,283(-1.95%)

【米国市況】円急伸、米CPIでFRB利下げ観測強まる-介入報道も - Bloomberg

JPモルガン・チェースエコノミストらはCPIを受け、米利下げ開始時期の予想を9月とし、従来の11月から前倒しした。またトレーダーらは、数カ月ぶりに9月の利下げを完全に織り込んだ。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、82.94

 10年債、4.1930

 ドル円、159.3670

 Bitcoin、57,356

為替介入、「コメントする立場でない」と神田財務官-一時157円台 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 6月 CPI[前月比]、-0.1%(予想0.1%)

 同[前年同月比]、3.0%(3.1%)

 6月 CPIコア[前月比]、0.1%(0.2%)

 同[前年同月比]、3.3%(3.4%)

米CPIは広範囲に鈍化、総合指数が低下-利下げの論拠強まる - Bloomberg

 

米新規失業保険申請件数、前週比1.7万件減の22.2万件-予想23.5万件 - Bloomberg

  より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は23.4万件に減少した。

  季節調整前ベースでは24.1万件。前週は23.9万件。

  失業保険の継続受給者数は6月29日終了週に0.4万人減の185.2万人。

 

 

金融政策:

■デーリー、ムサレム、グールズビー;
SF連銀総裁、金利調整が正当化される可能性高い-最新データ踏まえ - Bloomberg

米セントルイス連銀総裁、データは物価目標へのさらなる進展示唆 - Bloomberg

シカゴ連銀総裁、CPI統計は「上々だ」-「これこそ2%への軌道」 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Deltaが今シーズン先鋒となり決算発表。CEO エドバスティアンのインタビュー;

www.youtube.com

ー第2四半期は記録的な売上でした。市場予想が高過ぎたということでしょうか。

・まったくだ。需要について後程話をするが、ヘッドラインほど悪くない。第2四半期については、チームが素晴らしい仕事をした。全ての領域で輝かしいパフォーマンス、業界で最高の信頼性を年間に渡り達成、経営は最高だ。需要は健全である。素晴らしい操業と強い需要を組合わせ、ガイダンスで出したEPSを達成した。コンセンサスもそこにあったと思う。フリーキャッシュフローは$3Bに近い。それは年間のガイドとして出している。素晴らしい夏を期待しているが、業界について話をしなければならない。

 

ーその話をしましょう。revenue/ seat mileを0~-2%とガイドしていたが、-2.6%だった。第3四半期 EPSのガイダンスは市場予想を下回った。消費者のひび割れがあるのか?それとも供給過多なのか?

・消費者というより、業界の供給過剰問題だと思う。コンテクストを共有しよう。我々が発表したのは第2四半期であるが、我々の歴史の中で2番目に多い売上だ。1番は1年前の第2四半期だ。覚えているかも知れないが、去年のその時期は、ようやく誰もがどこにでも行けるようになり、全ての運賃、特に国際線が急騰した。1年前、私が常に聞かれたのは「いつになったら運賃が下がるのですか?」であり、私の反応は「供給が増えた時」だった。今夏、業界はより多くの供給をおこなった。国内線は+8%だ。我々は夏を6~8月としているのだが、需要は+4%近くだろう。需要はオーガニックに成長しているが、供給過剰でもあると言う事だ。しかし、供給過剰問題は低価格帯(low end)に限られている。Deltaについては良いニュースが2つある。我々はその問題から守られている。売上見通しにおける0.1、0.2%分の影響は受けるが、我々にはプレミアム、国際線、ビジネス向けといった製品ミックスがあり、American Expressとの協業がある。Deltaへの影響は限定されているということだ。2番目に、業界は供給過剰問題を既に修正済みである。8月末までに+8%の供給増が+4%に下がっている。需要とバランスが取れている。その結果、9月の国内線が再度黒字化するだろう。

 

ー自信があるようですが、正直に話をしましょう。この業界は規律が必要な時に規律を持てない傾向がある。

・いや、これは見込みの話ではなく、既にデータとなっている。今後飛ぶ便数の話をしている。低価格帯は多くの問題を抱えているのだ。夏には多くの人が旅行する。全てのディスカウント航空会社が出来る限りの供給を行う。秋には需要が落ちる。業界は節度を持って行動する。

 

[ここでCNBCジョーの質問が入るが、若干的外れなので割愛]

 

ー消費者について質問がある。歴史的な需要だ。ビジネスではなく、旅行客について聞きたい。人々は「同じ回数旅行する。少しばかり多くのカネを使う」と言っているのか?あなたは違いを感じていますか?

・もちろんだ。これは体験経済である。我々は体験経済に対して供給している。とても良い。モノによって浸食されると言われてきたが、成長軌道に戻り、成長を継続している。それが変わるとは思わない。夏を見て欲しい。若者にとって最大の話題は何でしたか?テーラースイフトの欧州コンサートを見に行く事でした。友人や親族に何年も会っていなかったので会いに行く。ベイビー・ブーマー世代はクルーズ船に乗って世界中を周っている。このようなラグジュアリー要素は体験の一部である。我々はこの分野を15年やっている。高給業界はコモディティーだと言われているが、Deltaにとってはもはやそうではない。

Deltaは日本航空とも全日空とも競合していないので、私を含む多くの日本人には馴染みが薄いのが残念。

今回のインタビューでも需要面については強気の見通しを出しており、(経済全般について)安心できました。もちろん景気後退→大規模レイオフとなれば、人々は旅行計画をキャンセルするでしょうから、完全な安心はできませんが。

株価は-3.99%。

 

ついでに、Delta決算説明会で社長からこの(↓)ような発言があったもよう;
円安ニッポンは「別世界」、記録的な数の米国人が旅行へ-デルタ航空 - Bloomberg

  デルタ航空のグレン・ホーエンスタイン社長は11日、四半期決算を説明する電話会見で「実に記録的な数の米国人旅行者が日本に向かっている」と発言。新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)が過ぎて出張需要が回復していたところに、レジャーとしての旅行ブームが最近加わった」と述べた。

 :

  「日本は旅行先市場に変身した」とホーエンスタイン社長。長年の円高で、日本旅行は高過ぎると多くの米国人が敬遠していた頃とは様変わりだという。「米国人旅行客にとってはまさに別世界だ。大いに円安を利用しているようだ」と述べた

 

 

 

■今日もTeslaは話題に事欠かない。先日トニー・サコナギがTeslaの唯一の希望となっていると言っていたロボタクシーイベントを延期;
テスラ、「ロボタクシー」発表イベントを10月に延期-株価急落 - Bloomberg

-8.44%。

 

 

■強気派エド・ヤーディーニがS&P500年末目標を5,800に引上げた模様;
ヤルデニ氏、S&P500の目標5800に上げ-「強気姿勢足りなかった」 - Bloomberg

 ヤルデニ氏は10日遅くに記した顧客リポートで、「われわれは2022年11月以降、市場でも有数の強気ストラテジストとなっているが、まだ強気姿勢が足りなかった」と記した。ヤルデニ氏による新たなS&P500種予想は、10日終値5633.91からの約3%上振れを示唆する。

たったの3%。+3%であれば、2,3日で達成できてしまう。”強気派”というより、”慎重派”と呼べそう。

 

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