塾長です。
昨日(米国7/16)も米株は上昇、国債利回り低下。Bloombergの記事(↓)はローテーションに浮かれているが、4営業日だけ切り取って”快挙”と言われても・・・。
S&P500、5,667(+0.64%)
Nasdaq、18,509(+0.20%)
【米国市況】株続伸、小型株が群抜く10年ぶり快挙-ドル158円台前半 - Bloomberg
先週に低調なインフレデータが公表されて以降、「安全」な大型株から資金が流出し、小型株に流入するパターンが続いている。ラッセル2000のリターンは過去4営業日にナスダック100を12ポイント近く上回っている。これは2011年以来の快挙だ。
原油、80.77
10年債、4.1670
ドル円、158.3580
Bitcoin、65,102
6月 小売売上高[前月比]、0.0%(予想-0.2%)
6月 小売売上高コア[前月比]、0.4%(0.2%)
5月 企業在庫[前月比]、0.5%(0.4%)
米小売売上高、自動車除くベースで堅調な伸び-消費の底堅さ示唆 - Bloomberg
■トランプが選挙前の利下げを牽制;
トランプ氏、パウエルFRB議長の任期満了前に解任目指さない - Bloomberg
11月の米大統領選でホワイトハウス返り咲きを狙うトランプ前大統領は、ブルームバーグ・ビジネスウィークとのインタビューで、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の任期満了前に解任を目指さない考えを示した。
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その一方でトランプ氏は、米金融当局が11月の大統領選前に利下げして、それが経済およびバイデン大統領への追い風となることを控えるべきだと警告。ウォール街では、選挙前の1回を含め、計2回の年内利下げを完全に織り込んでいるが、トランプ氏は金融当局について「彼らはそれをやるべきでないことを分かっている」とコメントした。
書く順番が逆では?「選挙前に利下げ(景気押し上げ)するな。そうすればお前(パウエル)をクビにしないぞ」とメッセージを出している。
なし。
なし。
■UNH、BAC、MS、SCHWなどが決算;
ユナイテッドヘルスが決算受け上昇 支払い医療費が予想以上も販管費の減少で相殺=米国株個別(株探ニュース) - Yahoo!ファイナンス
BofA、4-6月の純金利収入は予想下回る-年内の増収転換見込む - Bloomberg
モルガンS、トレーディングと投資銀好調-ウェルス事業は予想下回る - Bloomberg
チャールズ・シュワブ株急落、時間をかけて事業を縮小すると表明 - Bloomberg
16日の米株式市場で金融サービス会社チャールズ・シュワブが急落。日中ベースでは、昨年に起きた地方銀行危機以来の大幅安となった。利益を守るために事業を縮小せざるを得ないと警告した。
ウォルト・ベッティンジャー最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で、今後は顧客の預金を保管する上でオフバランスシートの取り決めに一段と依存する計画だと述べた。トロント・ドミニオン銀行のようなパートナーに頼ることで、シュワブは資本をもっと効率的に活用できるようになると、同氏は続けた。
銀行業務を縮小すると言っているようですが、ナゼなのでしょう?本業である証券業務を強化するのでしょうか。
それぞれ+6.50%、+5.35%、+0.91%、-10.18%。
■〆はGoldman デイヴィッド・コスティン;
ーGoldman US Strategist デイヴィッド・コスティンをお迎えしました。S&P年末目標を5,600としている。
ここ数日小型株が上げている。52週最高値。AIに集中していた取引の巻き戻しですか?
・我々はこのように考えている。インデックス(S&P500)は年初来20%上昇した。S&P500の典型的な株は+7%だ。そのギャップは、主要5社によってもたらされた。今後6か月、値上がり株の広がりが見られると予想している。我々のモデルはS&Pが年末5,600レベルになるのがベースラインになると予想しているわけだが、その仮定として、経済は減速し、FEDが2回利下げ、企業利益は+8%、マルチプルが少し下がる、と置いている。それがベースラインとなるシナリオだ。上振れるシナリオももちろんある。おおざっぱに言って、値上がり株は広がると予想している。
ー値上がり株が広がる事に関して、どの程度の確信がありますか?それが起きるための条件は?
・このように考えてみてはどうでしょう?今年の初め、big 4 hyper scaler stocks(注:Amazon、Microsoft、Goolge・・・ともう1社はFacebook?)が資本支出とR&Dを今年と来年合わせて$65B増額した。2024、2025年のアナリスト予想である。しかし、それら4社の暦年2025、2026年の売上予想は$35B増でしかない。アナリストは支出増が売上増につながっていないと予想しているのだ。2027、2028、もしくはそれ以降の売上増になるのかも知れない。しかし短期的には、ポートフォリオマネージャが疑問視しているところである。
Goldman SachsはFinancial Service M&A Conferenceを開催し、250社が参加した。我々が聴衆に「AI投資をどこにしていますか?どのようなユースケースがありますか?」と問いかけたところ、AIに機会があると答えた企業は数社しかなかった。βテストなどをやっているのだろうが、我々はポートフォリオマネージャから「どこに肉があるのか?」と問われるようになってきている。それがポートフォリオマネージャ・コミュニティーでの議論となっている。市場は『その議論の対象となっている]4社によってリードされている。
ー値上がりが広がるとして、特に割安になっている所はありますか?
・FEDが9月から利下げを開始し、多分12月もやると予想している。小型株のベネフィットとなるだろう。彼らの借入の30%が変動金利である。金利が下がれば、利払い額が減って、結果として利益予想が増える。それが一つのエリアである。Russell2000だったり、より広い市場ということだ。
別の考えとして、いくつかの巨大テック企業にpremium growthが期待されているわけだが、それが狭まる。彼らの売上増、マージンが劇的に期待を上回ることが無くなるという意味だ。バリュエーションの減少となる。市場平均では売上の3倍となっているが、巨大株は成長率の期待が大きく売上の8倍で取引されており、ギャップがある。巨大テック株が成長し続けられれば素晴らしいが、そうでなければリスクである。
年末にかけて値上がり株が広がるというのが一般的な考えだ。再度になるが、年初から市場は20%上昇している。
S&P500昨日の終値5,667なのに、年末目標は5,600。いつも強気なGoldmanが少し弱気になっています。
超訳すると・・・、
・既にS&P500は年初来+20%だが、主にAIで買われている巨大テック企業にリードされている。その他の株は+7でしかない。
・巨大データセンター業者(hyper scaler)の資本支出増が短期的に売上増に結び付かないと予想されている。AIが実際どのように役立つのか?ユースケースは何か?と言った疑問がある。よって、彼ら(注:巨大データセンター業者と、そこに半導体を納入しているnVidia)の成長は驚異的なものではなくなる。マルチプルの低下と言う形で株価は値下がりするだろう。
・一方、FEDが2回利下げするので、変動金利で借金している小型株にとっては利益増となり、値上がりが期待できる。
のだそうです。
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