塾長です。
昨日(米国8/14)は予想と一致したCPIが出て、株が上昇。
S&P500、5,455(+0.38%)
Nasdaq、17,192(+0.03%)
【米国市況】株は上昇、CPIで利下げ観測強まる-ドル147円台前半 - Bloomberg
S&P500種株価指数は5営業日続伸し、ここ1カ月余りで最長の連続高となった。金融とエネルギーを中心に主要な業種別指数の大半が値上がりした。
原油、44.37
10年債、3.8200
ドル円、147.3490
Bitcoin、58,983
7月 CPI[前月比]、0.2%(予想0.2%)
同[前年同月比]、2.9%(3.0%)
7月 CPIコア[前月比]、0.2%(0.2%)
同[前年同月比]、3.2%(3.2%)
米CPI、コア指数が4カ月連続で減速-9月利下げの論拠を補強 - Bloomberg
サービス分野で最大部分を占める住居費は0.4%上昇。前月は0.2%上昇と、21年8月以来の低い伸びとなっていた。持ち家のある人がその家を賃貸する場合の想定家賃である帰属家賃(OER)も7月は0.4%上昇した。家賃は0.5%上昇と2月以来の大きな伸び。エコノミストや当局者は鈍化を見込んでいただけに、疑問の声が上がりそうだ。労働統計局は、総合CPIの前月比上昇率の90%近くは住居費の伸びによるものだと説明した。
■グールズビー;
米シカゴ連銀総裁、雇用への懸念を強めている-インフレ抑制は進展 - Bloomberg
なし。
なし。
■Ciscoが決算;
シスコ、堅調な売上高見通し示す-戦略転換で人員削減へ - Bloomberg
14日の発表資料によると、8ー10月期の売上高は136億5000万-138億5000万ドル(約2兆100億-2兆400億円)の見通し。
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同社によると、従業員数9万400人の約7%(6300人強)を削減する。
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5-7月(第4四半期)の売上高は10%減の136億ドルだったが、アナリスト予想の135億3000万ドルを上回った。
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将来の収益指標として注目される受注は14%増加した。新たに買収したスプランク部門を除くと、2-4月(第3四半期)の受注は前年同期比横ばいで、5-7月期は6%増だった。
売上数字を追っていくと、あまり芳しくないような?
■みんな大好きジェレミー・シーゲル教授;
ー月曜日、あなたはヘッドラインを飾りました。円キャリートレード巻き戻しなどで市場にプレッシャーがかかっていた時だ。全ての人のために、再訪したい。
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ここで8/5、シーゲル教授がFEDに対して「0.75%緊急利下げ、9月の利下げを約束しろ。それが最低限だ」と発言したビデオが流れる。その時のblogはこちら;
【ジェレミー・シーゲル教授】FEDは0.75%幅の緊急利下げと、9月利下げを約束しろ。 - 塾長の資産運用
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ーあなたはこの発言を撤回したようですが、言わなければよかったと思っていますか?
・私は経済が崩壊すると思い、あの発言をした。私はパウエルに利上げ時と同じ失敗をして欲しくない。我々はバランスのとれたリスクの上にいる。FED自身が、バランスのとれたリスクの時、FFレートは2.8%であるべきだと言っている。私はその近くにさえ行っていない。ジョン・テイラー・モデルなど、全ての先を予測するモデルが(FFレート)4%以下を示している。緊急利下げは通常の手続きでないのは理解しているが、私が言ったのは、なぜリスクのバランスが取れているとき、なぜFEDは2倍の金利を強いているのか?である。緊急に0.75%利下げをする必要はないが、私はパウエルに遅くなって欲しくない。先週のデータは良かったが、リスクは完全に両面にある。なぜ利下げしていないのだろうか?
ー誰の人生でも、「言わなければ良かった」と思う事がある。
・あの発言のあと「シーゲル教授は災害がやってくると言っている」と(メディアに書かれ)・・・、別の言い方をすべきだったと思いました。私が今言っているのは、金利は4%に落ちるべきである。075%緊急利下げはFEDが通常やる事の限界を超えているが、FEDは通常行動が遅く、彼らをプッシュしたかった。そうですね、パニックに取りつかれて、あなような事を言わないようにします。私は、リセッションがくる、株を捨てろ、とは言っていない。インフレ再燃のリスクはほとんどない。リスクがあるのは、経済のスローダウンである。私自身に「なぜ1%利下げしてはいけないのか?」と問うたのだ。
ーあなたは株の戻る速さ、大きさに驚いていますか?今DOWは40,000をつけている。多くの人が先週月曜日予想していなかったでしょう。
・明らかに、良いニュースがあった。ISMサービスPIMI、失業保険の数字が良かった。新規失業保険申請者数は上昇し続けていて、240,000を超えたら心配だと言っていたが、それが下回って、私は驚いた。安堵のため息が出た。
こう言えるのではないか。「あなたが90miles/hで車を走らせているとき、事故が起きなかった。あなたはluckである。それは減速すべきではないという事ではない」と。5と1/3のFFレートが正しいとは言えない。
労働市場は弱くなっている。インフレについては、昨日、今日と良い統計が出た。政府はいくつかの実験的なラグのない住居費の統計を出していて、それを使うとインフレ率は2%もしくはそれ以下だ。私が言いたいのは、利下げを遅らせすぎるな、と言う事だ。
と、長々と言い訳を加えていますが、本質的には「株が下がって、パニックになってました。FEDの緊急利下げは必要ありません。次があれば、あのような発言はしません」と言っています。
■〆は筋金入りの強気派エド・ヤーディーニ;
ーワシントンポストがインフレとの戦いは終わったと書いた。そこまで言って良いと思いますか?
・もちろんだ。私は2022年夏から、インフレ率は23年末~24年初に2~3%、24年末に2%に達すると予想していた。住居費は基本的に到達している。車の後部座席に座った子供が「まだ着かないの?(are we there yet?)」と聞いているようなものだ。住居費を除けば1.9%だ。
ー駐車場に入ろうとしているところですね(笑)。
住居費が(CPI上昇の)90%を占めているのでしたっけ?
・そうだ。
ーそれは加速しますか?今後も時間差があり、辛抱が試されそうですか?
・誰もが[住居費に]時間差(ラグ)があるのを知っている。上昇する可能性はあるが、[最終的には]現在の家賃に追い付く。時間は我々の側にある。
ーあなたが書いたnoteで気になったのは、ウクライナ戦況である。あなたの言葉ではunsettlingとあった。あなたはどれくらい注意していますか?
・最も気にしている。長らく地政学を心配している。経済については心配ない。ちなみに次回の雇用統計は強くなるだろう。前回のは天候に関連していた。インフレは我々の思った方向に動いており、心配ではない。ロシアーウクライナ間の緊張、中東の衝突、多くの地政学的リスクがある。原油価格は月曜日3%上昇したのは、イランがイスラエルを攻撃するとうい噂からだった。昨日上昇したのは、イランがハマスとイスラエルの間で停戦を話していると言ったからだ。地政学が市場をon/offしている。
ー市場は多くの利下げを織り込んでいる。しかしより多くの利下げというのは、より経済が弱いということであり、株にとっては良くない。
・そうだ。私は合理的な人間なので利下げに反対している。私がどう思おうと、FEDがシグナルを発しているのだから、究極的にはそれ(利下げ)が起きる。しかし、0.25%利下げして今年は終わりだろう。私は0.5%利下げを信じていない。
ー0.75%緊急利下げの可能性は大きく減りました。
・そうなっていたら災害だった。キャリートレードの巻き戻しを加速させていただろう。
以前は「地政学と経済/インフレ再加速が心配」と言っていましたが、今は地政学だけが心配要因だそうです。
ちなみに「are we there yet?」のジョークは・・・、後部座席に座った子供が are we thre yet? を連発し、運転席の親を困らせるという様を表していて、(多分)ほとんどのアメリカ人はSimpsonsのこのエピソードを知っている;
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