塾長です。
昨日(米国8/16)も米株は上昇。2番底があると思っていましたが、無かったようです。
S&P500、5,554(+0.20%)
Nasdaq、17,631(+0.21%)
【米国市況】S&P500種が7日続伸、景気が底堅く-円は147円台後半 - Bloomberg
米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は7日連続で上昇し、週間では年初来で最大の上げとなった。
原油、76.70
10年債、3.8920
ドル円、147.5790
Bitcoin、58,863
7月 住宅着工件数、123.8万件(予想133.8万件)
同[前月比]、-6.8%(-1.3%)
7月 住宅建築許可件数、139.6万件(142.8万件)
同[前月比]、-4.0%(-1.5%)
8月 ミシガン大学消費者信頼感指数、67.8(66.9)
米住宅着工は減少、全ての予想下回る-2020年5月以来の低水準 - Bloomberg
ミシガン大消費者マインド指数、5カ月ぶり上昇-物価期待横ばい - Bloomberg
なし。
なし。
なし。
■注目決算なし。
■〆は強気派トム・リー;
ー先週のクレイジーな値動きの中、態度を維持するのは難しかったですか?
・まったくだ。市場はデータごとに反応した。リセッションの恐れから大きなsell-offがあり、今週出たインフレに関するデータはとても手懐けられたもので、市場には流動性が戻ってきた。データ依存とFEDが、投資家にとってとても難しいものになっている。先を見れば、夏は常に厳しい。夏が8月を通過している。しかし年末はとても良いものになるだろう。
ー2週間前より、確信は低下しましたか?
・Noだが、8月が厳しい月である事を再認識した。投資家が勇気づけられるとしたら、1928年以来、夏のあいだ最も株が安くなる月は8月であり、最も安くなる週は8月第1週だ。最悪期は脱しただろうが、ここから真っすぐ上昇すると言う意味ではない。
ー7月中旬、S&Pはほぼ5,700に到達した。そのとき全てが前向きだった。AI関連企業の利益は疑問視されず、ソフトランディングが期待されていた。政策や成長に痛みを伴うトレードオフは無かった。そのような環境に戻るだろうか?
・推測でしかないが、引き続き苦労はあるが、再び株価はエスカレーターのように上昇するだろう。ジャクソンホールでは前向きなトーンで終わるだろう。FOMCのメンバーは経済の先を読みたいと願っている。変曲点でデータ依存でいる事は危険だ。8月分の雇用統計は、いくらかは一時的だったと分かるだろう。それは単なる推測でしかないが、もしそうなれば、リセッションのリスクは減少し、実金利は高すぎると言う事になり、投資家は利下げに安心する。
ーあなたが最近の雇用統計後に出したノートに戻りたい。ハリケーン「ベリル」※があり、多くの企業が2週間停電した。8月雇用統計は元気づけられるようなものになると思うか?
・一部は失業保険に表れている。申請件数が過去数か月の中で最も多くなり、それ以来減少している。ハリケーンの影響が無かったという人もいるが、申請件数の改善、特にテキサスにおいて、をどう説明するのか?100万戸が2週間停電していた。それが地方経済、雇用市場に影響しないわけがない。
ー先週の初めからの戻りは、昨日までは年前半の勝者への回帰であった。equal weighted S&Pは大きく値下がりしておらず、最高値近辺にある。しかし小型株は洗い流された。そして昨日、小売売上高が良かったので、大きなラリーとなった。どうやらローテーションは困難な試みであるように思える。
・その通りだ。「底は困難だ」と言われる。「底を付けるのはプロセスである」とも。我々は小型株が複数年に渡る底を付けるプロセスの中にいるのだと思う。かつて機能していたほど確信は高くないが、多くの人が市場に戻る時、S&PやAI銘柄を買ったが、利下げ局面で、小型株はforward PEが10倍で、より良い利益増加率を持っているのだから、リスク・リワードの観点から小型株を買うのは理にかなっていると言いたい。
ー今朝出た住宅着工件数はミスだった。経済のある場所が良く、その後悪くなる、という現象が出ている。年末にかけてどのような見通しを持っているのか?
・住宅、耐久消費財はリセッション中だと思う。マネーのコストがとても高いのだから当然だ。高金利で家や車を買うのは難しい。それらはFEDの利下げで直接的に恩恵を受ける。変動金利住宅ローン、ビジネスローン、自動車ローン、クレジットカード金利が調整される。
ー住宅建設会社のコストも高い。
・そうだ、彼らの資金コストも高い。彼らは金融緩和局面で恩恵を受ける。
ー今年の利下げは何回でしょう?
・市場は4、5回を織り込んでいる。
ー1%くらいと言う事ですね。
・そうだ。今後出るCPI次第だが、我々はコンセンサスよりも良く、2%に向かうと予想しており、4、5回は理にかなっている。
ーあなたはCPIの要素の一部が「石のように落ちる(falls like a rock)」と言っている。他のところでもその表現をみかけた。どうやらそれが広まっているようだ。それに自信はありますか?自動車保険なども?
・我々は2つの要素がCPIを高くしてるのに驚いている。住居費と自動車保険だ。自動車保険は適切で、これ以上に上げる必要はないだろう。住居費について言えば、家賃は安定化している。coolになるだろう。3、4%に戻る必要がある。市場は2%で安心する。しかしインフレ率の中央値は1%だ。
ということで、
・8月は困難な月であり、今はそれを通過中。
年末に向けて株(’S&P500)はエスカレータに乗ったように上昇する。
・小型株は割安であり、リスク・リワードの観点から、まだ推奨している。
・7月雇用統計が悪かった原因の一部はハリケーン「ベリル」によるテキサスの停電。(9月に出る)8月雇用統計は改善するだろう。
・インフレ率を押し上げているのは住居費と自動車保険。それらは安定化している。
だ、そうです。
・・・。
最近始まったことではないですが、住宅保険の値上がりが激しいらしい。「home insurance surges」といったキーワードで検索すると、その手のニュースがたくさん出てきます;
自動車保険と違い、住宅保険は保険会社が引き上げられる料率に上限がある(州ごとに決まっているらしい)。
なので自動車保険は「車の値段が20%上昇したので、今年の保険も+20%」で値上げは終了。住宅保険の場合は「住宅価格(or 修理費)が20%上昇したので、今年は上限の10%、来年も上限の10%上げよう」となってしまうみたい(値上げが複数年に渡り行われる)。
さらに(高価格住宅が多く、人口も多い)カリフォルニア州、フロリダ州では自然災害が増えていて、保険会社が逃げ出すくらいになっているらしい。
それらを考慮すると、住居費が「石のように落ちる」かどうかは・・・。
楽しみですネ。
ーー
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