塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【Morgan Stanley アンドリュー・スリモン】経済指標の乱れによりS&Pは9月5,100を試すかも知れないが、年末には6,000へ!【強気】

塾長です。

昨日(米国8/27)の米株は朝方売られたが、すぐに切り返してプラスで終了。円が高い。

 S&P500、5,625(+0.16%)

 Nasdaq、17,754(+0.16%)

【米国市況】株は小幅高、エヌビディア決算待ち-ドルは144円前後 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、75.86

 10年債、3.8330

 ドル円、143.7950

 Bitcoin、58,962

 

 

経済指標:

 6月 ケースシラー住宅価格(20都市)[前年比]、6.47%

 8月 コンファレンスボード消費者信頼感指数、103.3(予想100.5)

 8月 リッチモンド連銀製造業指数、-19.0(-14.0)

米消費者信頼感指数、6カ月ぶり高水準-景気や物価の見方が改善 - Bloomberg

米住宅価格指数、前年比5.4%上昇に鈍化-消費者物価上回る伸び - Bloomberg

  また、住宅価格の伸びとインフレは共に鈍化しているものの、「両者の差は歴史的な水準よりも大きく、全米ベースの住宅価格指数は消費者物価指数を平均で2.8%上回っている」とし、「これは50年間の平均を1ポイント上回る」と続けた。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

ウクライナ大統領、ロシアとの戦争終結計画をバイデン氏に提示へ - Bloomberg

  ゼレンスキー氏は首都キーウで開いた記者会見で、9月にニューヨークで開催される国連総会に出席するのにあわせ、バイデン米大統領と計画について協議する予定だと指摘。

 

 

個別株:

■HindenburgがSuper Micro空売り
スーパー・マイクロ株急落、ヒンデンブルグが空売りリポートで標的に - Bloomberg

Hindenburgのレポートがこちら;
Super Micro: Fresh Evidence Of Accounting Manipulation, Sibling Self-Dealing And Sanctions Evasion At This AI High Flyer – Hindenburg Research

「2018年にSECから不適格な会計処理を指摘され、幹部が辞めたのだが、SECとの和解(罰金支払い)後、彼らをすぐに呼び戻して、また同じような事を始めた」的な事が書かれている。

株価への影響は極小。-2.64%。

 

 

nVidia決算待ちで話すことがないのか、普段見かけるアナリストの出演が無く、やむを得ず(失礼)〆はMorgan Stanley アンドリュー・スリモン;

www.youtube.com

ー年内利下げは0.75%か1.0%だろうか?それは株にとって意味があるか?

・意味があると思う。なぜなら多くのカネがMMFに置かれているからだ。MMFは去年最も速く成長した資産だ。その理由は理解できる。金利が高いからだ。金利を下げるスピードが速ければ、MMFの魅力をより損なうことになる。もし金利が来年4%を切れば、[株式]市場の加速のガソリンになるかも知れない。大きな駆動力になるだろう。金利を下げるスピードが速ければ、MMFから出て行くカネのスピードを上げる。

 

ーなぜそれが起きると思うのですか?カネはMMFに置かれたままになるかも知れない。

・それには2つの理由がある。1番の理由は、不幸な事に、投資家は投資に対する視点を後ろ向きにフレームする(過去の経験から投資する)。2022年、株の弱気相場を見た後では、MMF金利5%が魅力的に見えた。2023年、2024年は株にとって良い年であり、株のリターンはMMFに比べてかなり良い。不幸なことに、人間の性質はより良いリターンを追い求める。特に金利が魅力的で無い時は。なので、私はそれ(MMFから株への資金移行)が今年終わりか、来年初期に起きると思う。

 

金利が下がれば最終的にそうなるでしょう。しかし、その前に、経済や決算シーズンを考えた場合。誰がこのような高いバリュエーションを持った株を買うのか?が問題となる。

・それは公正な質問だ。2つの答えがある。1つは、S&PFED利下げを完全に織り込んでいる。S&P equal weighted(時価総額で重みづけしていないS&P500指数)、金利に敏感な株、すなわち公益、REITs、小型株へのローテーションが起きた。そしてドルが弱くなっている。私は海外市場がより良いパフォーマンスを出しても驚かない。大型株は利下げを織り込んでいるが、それら以外の市場はそうではない。

 

ーいやゆるソフトランディングになりそうか?

・そうだが、あまりに多くの人がソフトランディングを期待しているので、心配になる。S&P500は5,672をつけたあと、5100まで下がり、すぐに5600まで戻した。それはソフトランディングとインフレ率が低くなると言う期待があるからだ。これらの主張が9月にチャレンジを受けるかも知れない。その可能性はある。株の最大の買い手は自社株買いだ。8月に株が売られた時、彼らはアグレッシブに買った。しかし、9月後半に決算期があるので、半分以上の自社株買いの窓が閉まってしまう(注:インサイダー取引を疑われないよう、決算2週間前くらいから、企業は自社株買いを行わない)。9月後半はシーズン的に株が弱いのに、FEDが利下げするとき、株の最大の買い手がいないことになる。インフレ率の数字が少し高く出たり、経済データが少し弱かったりすれば、株の値下がりを引き起こすかも知れない。

 

ー8月初めに起きたようなシャックリとなるだろうか?より厳しいのか、逆に、速度を落とすだけか?

・私は第4四半期にラリーがあり、S&P500は年末6,000で終えると予想している。企業利益は言われている程弱くない。それが私を過去2年間、弱気の心配から守ってくれてきた。企業利益予想は、特に来年のそれは上昇修正され続けるだろう。これはとても重要である。なぜなら今年12月31日、我々は2025年利益予想から目標株価を決める。現在、ボトムアップ式で計算すると(S&P500社を合計した)企業利益は$279(/share)くらい。それは企業ガイダンスから計算したものだ。しかしWall Streetのトップダウン式で計算したものはとても低く、$260台である。なので、去年と同じように、多くのストラテジストは強制的に来年の利益見通しを引き上げさせられる。なので私は第4四半期は強いと思うが、5,100を再テストするかも知れない。そうなれば私は驚くが、しかし、地震があると、その後に余震があるものだ。未だそれを見ていない。

答えたくない質問には答えないスタイル・・・。

補足しつつまとめると;

FEDがFFレートを下げれば、MMF金利も下がる。そうなれば人々はMMFから資金を(債券などではなく)株に移すだろう。株は高価だが、人々は「去年(2023年)も今年(2024)も株は値上がりしたのだから、来年(2025)も値上がりするだろう」と思い込み、株を買う。

・大型株(S&P500内)は利下げを完全に織り込んだ/ローテーションは終了した。しかし小型株への波及は未だだし、ドル安によって海外市場がアウトパフォームしてもおかしくない。

・現在株が買われ続けているのは、経済がソフトランディングする、インフレ率が2%に向かって下がり続けるという説が信じられているから。それに反する経済指標が出れば、株が売られるかも知れない。9月はシーズン的に株が弱い上に、株の最大の買い手である自社株買いが行われない。なので、値下がり幅は拡大し、最悪5,100を試すかも知れない。地震には余震がつきもの。8月初旬の地震に対する余震はいまだ起きていない。

・(1、2回の経済指標の乱れはあるかも知れないが)経済は好調を維持、企業利益は成長し続けると予想している。2025年利益見通しに関しては、企業側の予想が高く、Wall Streetのストラテジストの予想が低い。年末にかけてストラテジストが予想を上方修正してくるはずだ。そうなれば株が買われ、S&P500は年末6,000をつける。

だ、そうですヨ。

 

いかにも大手銀行系アナリストの言いそうな話でした。

 

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