塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【エド・ヤーディーニ】選挙まで市場はギクシャクするが、選挙結果がグリッド・ロックであれば株は上がる。【クリス・ハーヴェイ】過去6回における大統領選挙1年後株価は2桁増。

塾長です。

昨日(米国9/4)は株が・・・というより、国債が大きく買われ、利回り急低下。「JOLTSが悪い=労働市場が思ったより弱い→FEDが大幅利下げする」という連想らしい。フーン。

 S&P500、5,520(-0.18%)

 Nasdaq、17,084(-0.30%)

【米国市況】円上昇、対ドル143円台-米大幅利下げ観測で金利急低下 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油69.29

 10年債、3.7680

 ドル円143.6280

 Bitcoin、58,128

円は対ドルで一時143円台半ばに上昇、米求人数減少で大幅利下げ観測 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 7月 製造業新規受注[前月比]、5.0%(予想4.6%)

 7月 耐久財受注[前月比]、9.8%(9.9%)

 7月 耐久財受注コア[前月比]、-0.2%(-0.2%)

 7月 JOLTS求人件数、767.3万人(812.0万人)

米求人件数、全エコノミスト予想下回る-2021年1月以来の低水準 - Bloomberg

 

米地区連銀報告:経済活動は大半の地区で横ばい、ないし低下 - Bloomberg

 

 

金融政策:

■ボスティック、タカ派的;
アトランタ連銀総裁、雇用とインフレ目標へのリスクは均衡している - Bloomberg

「早計な金融緩和はインフレを再燃させ、それを何カ月あるいは何年も経済に定着させかねない危険な一手であることを、歴史が示している」

 

■カナダ;
カナダ中銀が政策金利を4.25%に下げ、3会合連続-追加緩和を示唆 - Bloomberg

 

 

財政政策:

ハリス氏、キャピタルゲイン課税の税率28%提案-年収100万ドル以上 - Bloomberg

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Dollar Tree、HPE決算;
Dollar Tree shares plunge 22% after discounter cuts full-year forecast

・Dollar Tree cut its full-year outlook, citing increasing pressures on middle-income and higher-income customers.

・Dollar stores, in particular, have felt pinched as their core customer makes trade-offs after a prolonged period of pricier food and everyday costs.

・Dollar Tree same-store sales for the company rose by 0.7% in the quarter.

-22.16%

 

HPE Reports Disappointing Margins on AI Server Business

Hewlett Packard Enterprise Co. reported weaker-than-expected margins, suggesting lower profitability than anticipated in its closely watched business of selling servers for artificial intelligence work.

時間外-1.70%

 

 

■〆は2つ(2人)。強気派エド・ヤーディーニと、Wells Fargo クリス・ハーヴェイ。

まずはエド・ヤーディーニ;

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ー9月に入って、人々は学校、職場に戻る。昨日、市場は嘔吐した。今朝はどんな気分ですか?

・(笑)それは良い表現ですね。8月初旬を想起させる。選挙まで市場のギクシャクした動きが継続し、その後最高値に向かうだろう。選挙に誰が勝つかにも寄るが。

ーええ、まさにそれを聞こうとしていました。

・私はグリッド・ロック状態になって欲しいと思っている。市場は民主党だろうが、共和党だろうが、どちらかが上院・下院両方を取るのを望んでいない。市場はグリッド・ロックを望んでいる。私はグリッド・ロックになり、市場が上昇すると思う。過去数年間の金融政策や地政学リスクにも関わらず、経済は良好だ。

 

ー昨日は何があったのでしょう?DOJがnVidiaを捜査しているとう話題がありましたが、Bloombergの報道※の前にsell-offは始まっていた。何が下地になっているのでしょう?選挙だけではないですよね?

・市場が急激に下落するのは筋が通らない。言いたくないのだが、情報漏洩があったようだ。誰かが半導体、特にnVidiaに悪いニュースがあると嗅ぎ付けた。その後、製造業PMIが発表され、ハードランディング信奉者が、ハードランディングする新たな証拠だと言いたてた。しかし、製造業PMIは経済活動のleading indicatorとしては役に立たない。現実は、GDPは歴史上最大である。しかも、サービスとモノの両方で、だ。

 

nVidiaについてもう一つ聞きたい。市場は常に理性的であるわけではない。DOJがnVidiaを捜査したのであれば、nVidiaにとっては悪いニュースだが、競合他社にとっては良いニュースなのでは?

・そう考えるだろうが、市場内部のダイナミクスはファンダメンタルズとは関係ない。8月のキャリートレード巻き戻しでも見られた。半導体の巻き戻しは、nVidiaに悪いものは半導体に悪いという反射運動だ。あなたが言うように、市場の他の部分には影響がないはずだ。

 

※:エヌビディアに米司法省が文書提出命令、反トラスト法調査本格化 - Bloomberg

ということ・・・、

・昨日のnVidia株下落は、司法省がnVidiaを捜査しているというニュースによるもの。ニュースが出る前に売られ始めたのは、情報漏洩のせい。

 本来、nVidia以外に関係ないニュースだったが、市場は反射的に半導体セクターを売った。このような反射運動は、8月初旬のキャリートレード巻き戻し時にも見られたものだ。

・選挙まで市場はギクシャク(choppy)するだろう。

 選挙結果がグリッド・ロック状態(上院、下院を別々の党が多数派となり、法案が通らない状態)であれば、株は上がる。

・製造業PMIは先行指標として役に立っていない。サービスだけでなく、モノについてもGDPは最大である。

だ、そうです。

 

 

●そしてクリス・ハーヴェイ;

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ー市場の過去数日の動きをどう思いますか?

・ほぼ私が期待した通りだ。多くのイベント・リスクがある。FEDだったり、選挙だったり。不確実性がある。リスク回避があるべきで、それを目にしたのだ。

ーさらに変動性が高まり、さらに下がるだろうか?

・そうだ。昨日のISM製造業景気指数が示したのは、「我々は金融政策を心配している。どうなるか分からない。金利を心配している。選挙を心配している。なので、待つ。活動を減速させる。購入を減速させる」というものだ。それを見たら、リスク回避をしたくなる。典型的なことだ。

ーここは買いですか?

・最終的には、そうなる。

ー最終的とはどういう意味ですか?

・(笑)。まず「最初の利下げで売るべき」という考えがある。我々はそれが真ではないと思う。あなたがやるべきは「選挙で買う」だ。過去6回の大統領選挙において、選挙から1年後、2桁の上昇があった。約束できるものではないが、良い確率だ。

ーどちらが勝ってもか?

・そう、どちらが勝ってもだ。選挙前には全てが減速する。「少し抑えておこう、何があるか分からないのだから」となる。それが選挙後には「確実性を持てた。βは異なるが、確実だ。私はplayできる」となる。

 

ー巨大テック株の値下がりをどう思いますか?

・我々のSigniture Picks Portfolioにおいては、確保していたキャッシュを使い、今日AdobeMicrosoftを買った。いくつかの銘柄に飛びつくことができる。いくつかには良いリスク・リワードがある。Microsoftはそのうちの一つだ。我々がポジティブに捉えているのは、コミュニケーション・スペースだ。年初から、そうである。その中には巨大テックも含まれている。割安だと思っている。

ーということは、株を買っているのですね?

・そうだ。直近では、我々はモメンタムや成長株を買っている。小型株へのローテーションに関しては、我々は小型株が上昇する前に、下落すると考えている。そうなれば確信をもって買える。

 

ー買手は十分いるでしょうか?何度か下げる場面はあったが、常に買手が現われ、株を高値に押し戻した。これが続くのか?もしくは、成長率、投資の割合、ROIを再度問われるだろうか?

・良い質問だ。モメンタムが折れるまで、流行(craze)は続く。まだモメンタムは折れていない。夏に、モメンタム、モメンタム株は曲がったが、折れなかった。下層のファンダメンタルズはまだ強い。小型株について人々は「成長率が大型株より高い」と言う。その成長率は期待値である。我々は同じ事を大型成長株について考えている。彼らの決算は上方修正されるだろう。下方ではなく。

ー値上がり株が広がるのを信じていないのですね?長続きはしない、と。

・小型株にとって経済は十分強くはない。小型株が値上がるためには、とても強い経済が必要だ。我々はその兆候を見ていない。

ー将来の収益期待が楽観的過ぎると思いますか?

・S&P500の収益を見てみると、勝者が勝ち続けている。大きなマージンを持つビジネスがより多くの市場シェアを得ている。経済が強いからではない。株価が上がっているのは、寄与率が上がっているからだ。これは中小型株はより経済との結びつきが強く、株価が上昇していない原因でもある。我々が目にしているのは、中小型株の下方修正であり、いくつかの大型株と巨大株の上方修正だ。これが長期的[成長]ストーリーと、経済の違いである。

ということで、

・選挙があるので全てが減速する。それは買い場である。過去6回の大統領選挙において、1年後の株価は2桁上昇している。

・中小型株は経済に結び付いている。今の経済は十分な強さが無いため、中小型株が期待以上の増益を出せるとは思わない。なので株価は上がらない。

・モメンタムが折れるまで流行は続く。まだ(AIの)モメンタムは折れていない。

・いくつかの大型株や、巨大株は経済の強さとは関係なく、シェアを伸ばし期待以上の利益を出し続けている。これからも、これらの株が値上がる可能性が高い。

だ、そうです。

 

 

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