塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジム・ビアンコ】賃金上昇・人手不足は継続しておりインフレ的。8月雇用統計は予想を上回り、金利と株が下がるだろう。

塾長です。

昨日(米国9/5)

 S&P500、5,503(-0.30%)

 Nasdaq、17,127(+0.25%)

【米国市況】S&P500種続落、関心は雇用統計に集中-ドル143円台 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、69.32

 10年債、3.7310

 ドル円、143.3790

 Bitcoin、55,974

 

 

経済指標:

 8月 ADP雇用統計[前月比]、9.9万人(予想14.7万人)

 8月 サービス業PMI、55.7(55.2)

 8月 コンポジットPMI、54.6(54.1)

 8月 ISM非製造業景気指数、51.5(50.9)

米ADP民間雇用者数、21年初め以来の低い伸び-市場予想下回る - Bloomberg

米ISM非製造業景況指数、2カ月連続で拡大圏-上昇幅はわずか - Bloomberg

 

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

■久しぶりのイエレン;
イエレン米財務長官、労働市場なお「健全」-データは減速を示唆 - Bloomberg

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Broadcomm決算;

ブロードコムの業績見通し、市場予想下回る-非AI製品は需要鈍化 - Bloomberg

  発表資料によると、8ー10月(第4四半期)の売上高は140億ドル(約2兆円)程度の見通し。アナリスト予想は約141億ドルだった。

時間外-6.62%

 

 

■〆はマクロ・エコノミスト/債券投資家、ジム・ビアンコ。

www.youtube.com

ーADP雇用統計が弱かったので、明日の雇用統計への期待は下がっているかも知れないが、Bank of Americaは200,000(の雇用増)を予想している。大幅増を予想しているのは彼らに限らない。

 雇用者数が大幅に修正されるのだから、雇用統計に一喜一憂するのはコミカルではあるが、実際に市場を動かす。あなたは何と予想しますか?

・修正に関して、あなたは正しい。一部の人は、明日の雇用統計が強くても、どうせ下方修正されるのだから見逃すべきだと言っている。過去にはそうであったが、かならずしも将来には当てはまらない。市場コンセンサスは150,000~165,000である。過去31か月のうち、21回は予想を上回った。今回もそうなるだろう。7月の弱い数字から若干戻すだろう。その後、その増加が下方修正されるのかを議論することになる。

 

ー政府関連の雇用についてデータをシェアしたい。政府、教育、医療の雇用者は増えているが、それら以外、すなわち民間企業の雇用者数は減少傾向だ。政府関連は金利の影響をあまり受けないだろうが、民間はそうではない。これはFEDの最初の利下げにどのような影響があるだろう?

・それは難しい。ご存じの通り、金利は鈍器だ。ある人達の金利を下げて、他の人達には下げない、と言った事はできない。政府・教育・医療は労働者のほぼ1/3を占める。労働者に占める割合がとても高い。もしそれを無視するのであれば、政府がキチガイのようにカネを使い、インフレ的であるのを無視するようなもの。もし民間企業のみに焦点を当て、それが弱いと判断してしまっては、金利を下げ過ぎてしまう。政府がカネを使い、政府関連が膨張し、最終的にはより大きなインフレを招くだろう。なので、それら(政府と民間の雇用)は合わせて見る必要がある。金利は鈍器なのだから。

 

ーインフレは未だに問題なのかも知れない。というのも、8月のISM景気指数は製造業もサービス業も拡大している。製造業は54.9、サービス業は57.3。インフレを忘れてしまうには早過ぎないか?

・そうだと思う。インフレ率は下がったが、未だに3%あたりを付けている。あなたが示した数字は、企業が生産活動に投入した資材に払った金額水準である。サービス企業にとっては労働者である。彼らはモノを買っているのではなく、人を雇って働かせているのである。それが50以上であれば、拡大を示しており、57というのは賃金上昇の残滓が残っていると言う事を示している。人々は賃金上昇が過ぎ去ったと思っているが。ISMサービス業景気指数はインフレを浮揚させる賃金・労働問題が解決できていないと示している。

 

ー明日の雇用統計の予想は?それに対する市場の反応は?

・今週、既に10年債金利は21bpt下がっている。それは大きな動きである。ここからさらに金利が下がり続けるのは難しい。上側に予想を超えれば、金利は大きく上がるだろう。株式市場は金利が上がるのを好まない。ゆえに、リスクは一方向だけだと言える。

ということで、

・雇用者数の大幅下方修正はあったが、それは過去の数字についてだ。今後出る数字には関係ない。

・人々は賃金上昇、人手不足が解決済みだと思っているようだが、ISM非製造業景気指数から、それらが未だ続いているのが分かる。賃金上昇はインフレを引き起こす。インフレ問題は解決していない。

・明日出る8月雇用統計は市場コンセンサスを上回るだろう。債券市場は弱い数字を織り込んでいるので、少しでも市場予想を上回れば、金利は上がる。金利が上がれば、株は下げる。

と、言っているようです。

 

ーー

ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


米国株ランキング