塾長です。
昨日(米国9/6)は8月新規雇用者数が高い期待を超えられず、リスクオフ。
S&P500、5,408(-1.73%)
Nasdaq、16,690(-2.55%)
【米国市況】株下落、米雇用統計で景気懸念再燃-ドル一時141円78銭 - Bloomberg
原油、68.16
10年債、3.7100
ドル円、142.2510
Bitcoin、53,661
9月の0.5ポイント米利下げ、確率50%に-雇用統計受け米国債上昇 - Bloomberg
8月 NFP[前月比]、14.2万人(予想16.5万人)
8月 失業率、4.2%(4.2%)
8月 平均時給[前月比]、0.4%(0.3%)
同[前年同月比]、3.8%(3.7%)
米雇用者数の伸び、市場予想に届かず-利下げ幅巡る議論活発化へ - Bloomberg
●非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比14万2000人増加
●エコノミスト予想の中央値は16万5000人増
●7月は8万9000人増(速報値11万4000人増)に下方修正
●家計調査に基づく失業率は4.2%に低下
●市場予想に一致
●7月は4.3%
■ウォラー、ウィリアムズ;
ウォラーFRB理事、大幅利下げの可能性に「オープンマインド」 - Bloomberg
NY連銀のウィリアムズ総裁、利下げが「適切になった」 - Bloomberg
■イエレン;
イエレン米財務長官、雇用統計は「極めて健全な」労働市場を裏付け - Bloomberg
なし。
■注目決算なし。
■FEDウォッチャー デイヴィッド・ザボスが8月雇用統計が金融政策に与える影響をコメントしていた;
ーソフトな雇用統計が出ました。多くのFEDメンバーがしゃべりました。ウォラーは市場をビクンとさせたか(spooked)もしれない。あなたの考えは?
・[雇用統計の]データはそれほど悪くなかった。悪いデータが出ると、大幅な利下げ期待となり、市場は良い反応を示すのだが、今回のデータは良い反応を引き出せるほど悪くなかったと言う事だ。
来週出るCPIが大きく下がるなどの変な事が起きない限り、25bptの利下げとなるだろう。
それ以外では・・・、ウォラーは大幅利下げを支持したのではない。市場は彼の発言を少し考えたあと、嫌いになったようだ。
悪いデータではなかった。ホドホドだった。市場は奇妙なもので、データが悪い方が良いと考えているようだ。さっさと利下げしてしまおう、と。市場は間違っているとは言えない。金利は中立金利を225bptも上回るべきではないのかもしれない。
■〆は強気派トム・リー;
ー何が起きているのでしょう?
・厳しい週だった。9月の最初の4日間で4%下落。1928年以来、5番目に悪い。とても悪いと言える。これほどの下落を支持するようなファンダメンタルの議論は無い。季節的なものだろう。去年の9月、10月も厳しかった。歴史的にもそうだ。今回、市場は早めにリスクオフに入ったのだろう。
ーソフトランディングか、それより悪いものが来るのか?市場は後者に傾いているようだ。しかし、あなたはそのように考えていない?
・私がソフトランディングより悪くならないと考える理由は・・・答えは分からないのだが、雇用は7月より良かった。7月雇用統計が悪く出たときは、ハードランディングになるのでは?という恐怖があった。しかし工業は雇用を増やしており、53%のジャンプだった。過去6か月で最大だ。私はFEDがソフトランディングを成し遂げると思う。なので2週間後はとても重要だ※。
ー利下げ幅が50bptになるのか、25bptか?というのは、あたなにとって重要ですか?
・その数字がいずれであれ、市場の解釈次第だ。ハト派的50もあるし、タカ派的50もある。パニック的50かも知れない。タカ派的25というのもあり得る。現実としては、FEDは利下げサイクルに入っている。それはローテーションへの良いカタリストになる。金利が下がれば、住宅、自動車、クレジットカードといった業界はリセッションから脱せる。利下げを始める、というのが良いニュースになる。
ーテックに何が起きているのでしょう?Nasdaqは今週5%以上下落した。過去18か月で最悪だ。テックセクターは-7%以上だ。
・テックは手を明かしたのだと思う。nVidiaの決算は良かったが、株価は下落した。良い決算で下落するということは、混雑し過ぎているのか、悪いモノが来るのか?いずれかである。私は、一部の理由は季節性の先取りだと思う。人々がリスクオフになっていて、彼らは多くのテックを持っている。外縁において、政治的な面がある。今週、賭け市場や市場調査において、トランプの勝率が高まった。彼は中国に強硬的なので、半導体には悪い。
ーそれらの株が高過ぎるということは?マルチプルが高過ぎて理にかなっていない?
・その可能性はある。nVidiaは過去10年間で、30%下落を8回経験した。それらの底において、nVidiaのforware PEは今より高った。今のnVidia forward PEは20台半ばである。私にとって、これは通常の利確である。nVidiaが90ドル台に下がるかも知れないが、そうなれば2年後、それはギフトとなるだろう。
ー下げたら買えと言いますか?それとも他を勧める?
・我々はその点に近づいている。我々は11月までに7~10%の下落があると予想していて、既に5%下げている。来週には、その下落が早めに来るかもしれない。その点に近づいているということだ。私は売り方ではない。S&P500の下限は5,400くらいだ。もうすぐだ。
ー8月5日から9月5日にかけての動きは、正当化されるか?現実に即しているか?
・それを知るのは難しいが、3日間売られるパニックがあった。VIXが66まで上昇したのだから、それはパニックである。それと同時に、多くのカネが横に置かれており、8月に流入した。一部は流動性に沿った動きである。円が強くなり、株に圧力をかけた。
※:次回FOMCは9/17、18。
ということ・・・、
・歴史的に、去年もそうだように、9月、10月の株は弱いという季節性がある。市場はそれを先取りしているようだ。S&P500の下限は5,400辺りなので、そこが買い時※。
・9月FOMCでの利下げ幅が25bptか50bptかは分からないし、その時のパウエル会見がハトなのかタカなのかも分からない。なので短期的な市場の反応を予想することは出来ない。
しかし、金利が下がれば、住宅、自動車、クレジットカードといった金利に敏感な業界には良いニュースとなる。
・「トランプ当選→対中強硬姿勢→半導体セクターに悪影響」という連想が下押し圧力になっている。
そうだとしても、nVidia株が90台まで下がったところで買えば、2年後それが贈り物だったと思えるだろう。
だ、そうですヨ。
※:このインタビューは現地、午前9時頃のもの。昨日のS&P500終値は5,408なので、今がまさに(彼が言う所の)買い時。(投資は自己責任で)
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