塾長です。
昨日(米国9/9)の米株は特に買いたくなるニュースも無いなか反発。
S&P500、5,471(+1.16%)
Nasdaq、16,884(+1.16%)
【米国市況】株は押し目買いで反発、CPIに注目-ドル143円台前半 - Bloomberg
S&P500種はすべての主要セクターが上昇。テスラとエヌビディアが超大型株の上昇をけん引した。アップルは主力製品のスマートフォン「iPhone」最新版、iPhone16を発表。人工知能(AI)の利点活用に重点を置いて設計されていると、ティム・クック最高経営責任者(CEO)はイベントで述べた。アップル株は2%近く下げる場面もあったが、ほぼ変わらずで終えた。
原油、68.80
10年債、3.6970
ドル円、142.9770
Bitcoin、57,255
7月 卸売在庫[前月比]、0.3%(予想0.3%)
米消費者インフレ期待ほぼ横ばい、返済遅延見通し悪化-NY連銀 - Bloomberg
ニューヨーク連銀が9日に発表した調査結果によると、米消費者の1年先のインフレ期待は8月に3%と、前月の2.97%からわずかに上昇。5年先のインフレ期待は前月とほぼ同じ2.8%だった。一方、返済遅延見通しは3カ月連続で上昇し、2020年4月以来の高水準となった。
米金融規制当局、大手銀行の資本要件引き上げ半分に-19%から9%へ - Bloomberg
なし。
なし。
■Oracle決算;
オラクル株急伸、クラウド事業収益拡大-利益は市場予想上回る - Bloomberg
発表資料によると、1株利益は一部項目を除いたベースで1.39ドル。6-8月期売上高は7%増の133億ドル(約1兆9000億円)。アナリスト予想平均では、1株利益が1.33ドル、売上高が133億ドルだった。
時間外+9.29%
■AppleがiPhone16発表;
アップルがiPhone16発表、AI機能が最大の特徴-カメラボタンも - Bloomberg
【比較】iPhone 15との差額1万2000円。iPhone 16で手に入るもの #AppleEvent | ギズモード・ジャパン
時間外-0.13%
■〆はジム・ビアンコ@Bloomberg;
ーなぜ債券市場では誰もが強気なのですか?
・FEDが利下げをし、financingのコストを下げるからだ。25bptか50bptか?の議論がある。それに加えて、いくつかの理由がある。BFA Global fund manager surveyやThe Commitments of Traders Reportを見てみると、全ての債券において記録的な強気が蔓延している。全ての人が金利が下がる方に賭けているのだ。通常、このような極端なポジショニングは、その動きの終わりが近い事を示している。
ーあなたは計測の問題(measurement problmes)があると言っている。説明して欲しい。
・米国で雇用統計をとるとき、サーベイ(聞き取り調査)を行う。それらのサーベイは人口の増加率によって修正される(adjusted)。米国の人口増加率は過去3年、移民によって増加した。2020年、約0.2%の増加率だったものが、1.1%となった。それは超巨大な動きである。これらのサーベイが人口増加率で修正されるということは、正しく計測できているのか?と質問しなければならない。もし人口が安定しているのであれば、答えはYesだろう。しかし、このような変動がある場合、多くの疑問が沸いてくる。つまるところ、雇用者数を測るサーベイよりも、失業率が計測されているhousehold serveyの方に効いてくる(注:雇用統計の調査は新規雇用を測る企業に対する聞き取りと、就業状況を測るための家計への聞き取り(household servey)の2つで行われる)。
ーApolloのTorsten Slokが週末のレポートで示した通り、2012年に90%だったCurrent Population Serveyの回答率はこんにち70%に下がっている。このような透明性が無い状況で、どうして労働市場に強気でいられるのか?
・労働市場を超えて見てみよう。消費や小売売上高だ。小売売上高は、過去31回のうち、25回Wall Streetの予想を超えた。消費の数字もとても強い。この経済では、多くの消費が行われているということだ。消費の大きな駆動力といえば収入だ。それは多くの職があると言う事を意味している。確かに貯蓄率は下がっていて、消費拡大の一部を説明できるだろうが、全てではない。雇用統計やhousehold serveyは強い小売売上や消費によって作られた職を覆い隠している。
ー小売業の重役と話すと、そこに真の弱さがあるのでは?彼らは”choiceful”と言う用語を使っていて混乱するのだが、人々は買うモノを選んでいる(descerning)と言う意味だ。あなたはno landing説を唱えているわけだが、これはどのように当てはまるのか?
・歴史的に、経済が成長しているとき、統計的な言葉を使うと、広い標準偏差(wide standard diviation)がある。2~2.5%成長だとすると、その中には1/4%成長している分野もあれば、3%を超えるところもある。裁量消費には通常以上のノイズが混じっているのだろう。それに影響を与える選挙があることも忘れてはならない。去年後半、数四半期にわたり、3、4%の成長を記録した。今年の第1四半期はとても弱かった。第3四半期のGDP成長率は2%台の低い方になるだろう。今見ているのは通常の範囲内である。全ての合計して、平均を取れば、リセッションのリスクがあるような経済ではない。
ーあなたがno landingのシナリオから離れるとしたら、何がカタリストになりますか?
・インフレ率が継続的に下落すれば、そうするだろう。議論のために、CPIの前年比を使うと、2023年7月のそれは3%であった。誰もがそれを”最後の1マイル”と呼んだ。現在それは2.9%である。3%から2.9%へ下がるのに、14か月かかっている。その途中では、3.7%に向かったこともあった。インフレ率低下に関しては、多くの進展が無かったと言う事だ。Cleveland FEDのmedian CPIや、Dallas FEDのTrimmed Mean CPI Inflation rateはコア・インフレ率を測る上でより良い指標である。それらの数字も高いレベルでとどまっている。もし経済が減速しているのであれば、それらの数字も下がり続けるはずであるが、そうなっていない。それらはFEDが望む数字より高止まりしていて、それらが下がると想定しているだけだ。もし下がり始めれば、私は「(経済に)広範囲な弱さが見られる」と言い始めるだろう。
ーあなたは利下げがインフレの再燃を招くと心配しているのですか?
・そうだ。それが私の最大の心配事である。私は、インフレ率が恒常的に3~4%になると考えている者達の一人だ。先ほど述べたように、過去14か月間、それが起きている。選挙後、政権をハリスが取ろうと、トランプが取ろうと、財政支出が続きそうだ。[追加の]関税があるかも知れない。連邦政府からの巨大な財政反応を見ることになる。それに緩和的な金融政策を加えれば、インフレが起こるのが目に見えている。9%のインフレにはならないが、強固に3%を超えるインフレだ。FEDは2%を目標にしており、それに達すると言っているにも関わらず、だ。
ーそれはSummary of Economic Projections(SEP)に大きな疑問を投げかける。最新のSEPでは、2024年のCore PCE 2.8%、2025年 2.3%、2026年 2%となっている。来週[FOMCにて出される]SEPではどれくらい上方修正されるだろうか?
・来週のFOMCでは、2025年、2026年の数字はほとんど動かないだろう。SEPにおける2年後の数字は常に2%である。それが1年6か月先になると、上方修正し始める。今回のFEDも同じだろう。7月のFOMCで、FEDがインフレ率にベース効果があるのを認めたのを思い出して欲しい。それは、季節的に年後半の数字を押し上げられるのを意味する。それを理由に、彼らは7月、2024年のPCE予想を2.6%に引上げた。[次回SEPにおいて]2024年の数字に大きな変化があるとは思わない。2026年は2%の可能性が高い。しかしながら、インフレ率が下がるかどうかがカギとなる。
分かりやすいようにまとめると・・・;
・経済はno landing(景気減速しない。拡大し続ける)。
・移民による人口増加により、雇用統計が正確に計測されていない/出ている数字が強いのか弱いのか分からない。
しかし、小売売上高や家計消費を見ると、拡大している。消費が拡大しているとき、雇用は拡大している。労働市場は弱くない。
・経済拡大が続き、財政支出も多いので、インフレ率は3~4%と、FEDの目標(2%)を超えて、高いままで推移するだろう。実際、過去14か月、インフレ率(CPI前年比)は+3%から+2.9%にしか下がっていない。
・もし(予想に反して)インフレ率が下がり始めれば、それは経済の弱さを示すことであり、no landin説から離れるかも知れない。
・9月FOMCにおいて、最新のSEPが出る。SEPは常に2年後のPCEを2%とするので、今回も2026年は2%のまま。今回のFOMCで利下げするのだからPCEの上方修正は無いだろう。我々が注意してみるべきは、2024、205年の数字が前回から引き下げられるかどうか?である。
だ、そうです。
経済拡大が続くなら、株は買いという事ですネ。フムフム。
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