塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ロバート・カプラン】出遅れている印象を持たれないために50bpt利下げすべきだ。【ガンドラック】S&P500はインターネットバブルとAIバブルでダブルトップ。

塾長です。

昨日(米国9/17)は小売売上高が高めに出て、好景気が改めて浮き彫りに。それでも債券市場では50bpt利下げが優勢になり・・・、「一般投資家が0DTEオプションを使い市場をカジノにしている」といった批判がありますが、結局プロも同じです。株はヨコ。円安。

 S&P500、5,634(+0.03%)

 Nasdaq、17,628(+0.20%)

【米国市況】株ほぼ横ばい、利下げ幅で見方割れる-円下落し142円台 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、71.15

 10年債、3.6420

 ドル円141.9950

 Bitcoin、60,143

 

 

経済指標:

 8月 小売売上高[前月比]、0.1%(予想-0.2%)

 8月 小売売上高コア[〃]、0.1%(0.2%)

 8月 鉱工業生産指数[前月比]、0.8%(0.2%)

 8月 設備稼働率、78.0%(77.9%)

米小売売上高、8月は予想外に増加-オンライン購入が支える - Bloomberg

  コア売上高は3カ月間の年率ベースでは5.7%増と、2023年8月以来の大幅な伸びを示した。

 

米鉱工業生産、8月はハリケーンの影響から回復-製造業持ち直す - Bloomberg

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■やはり(?)アルケゴスの保有資産売却に絡み、貸付けていた銀行団が悪だくみ;
アルケゴス問題で巨額損失の銀行、米司法省が刑事捜査を強化 - Bloomberg

 

 

■個人的にはあまり注目していませんが、今晩FOMCM最終日→利下げ発表&パウエル会見があるので、その関係のインタビューを取り上げたいと思います。

ダラスFED総裁からGoldman副会長に天下ったロバート・カプラン;

www.youtube.com

ーここ数日、理由はよく分からないが市場は50bpt利下げの方に傾いている。彼らは究極的に失望するだろうか?

・そうなるかもしれない。それは時々起きる事だ。私がFOMCのテーブルに座っているとしたら、私は50bpt利下げを主張するだろう。私がそうする理由は、インフレ率は2.5%近辺で推移しているのに対し、労働市場は不活発だ。私は、今後数か月のうちに、FFレートが4.25~4.5%になるのを見たい。FEDFOMC1回分くらい出遅れた。私なら9月ではなく、7月に利下げを始めたかった。なので、少しfront-loadedにしておきたい(利下げ開始時、大きめの幅で利下げしたい)。この会合で50bptの利下げだ。しかしながら、パウエル会見や他の参加者が将来しゃべる時は、次回以降の利下げはより慎重なものになると言わせたい。

 

ーあなたはFOMCのテーブルについている人達を知っている。彼らは何を言うだろう?

・何人かは私と同じように感じるだろう。少し出遅れているので、経済を後追いしないように前かがみになる(front-footed)べきだ、と。その一方で、リスク管理の観点からより慎重になるべきだと言う人達もいる。しかし、ジャクソンホールでパウエルが「インフレと雇用はバランスが取れている。これ以上労働市場が弱くなるのを見たくない」と言っていたことから考えると、私はリスク管理の観点からも50bptが最も理にかなっていると思う。

 

ーパウエルの傾向はどうだろう?彼は議論をまとめられるか?

・正直に言って、私には分からない。私にできるのは、50bpt利下げをアドバイスすることだけだ。

 私は先ほどインフレ率が約2.5%で、FFレートを4.25~4.5%にしたいと言ったが、インフレ率が2%に向けて進歩を見せるまで、それ以下にはしたくない。私の心配は、秋のあいだに労働市場が弱くなり、FEDが1%の利下げを強要される事だ。それは後追いだ。私の予想は、2025年、インフレ率が今のままであればFFレートは4.25~4.5辺りで、インフレ率が下がればさらに利下げをする、というものだ。

 

ー25か50か分からないが、FEDが利下げを決めた余波について、Goldmanのクライアントに何を勧めますか?

・私はトレードする人達には近づかないようにしている。投資家には、「水平線の先を見よ」と言うだろう。FEDは利下げを開始する。FEDがどれくらいの速度で利下げをするかを予測するのは難しい。予測を基に投資するのは危険だ。FEDは今後約2年間で約2%利下げする。それを基に投資のアロケーションを決めるべきだ。短期的な決断をすべきではない。

 

ーその質問をした理由の一つは、1.5か月先に選挙があるからだ。選挙を話題にしないことになっているが、50bpt利下げして市場が値上がれば、選挙に影響を与えたと批判される。

・25bptだろうが、50bptだろうが、FEDは誰から政治的だ、もしくは、間違った決断だと批判される。なので、やるべき事をやるまでだ。どちらにせよ批判を受ける。

 

ー元FED副議長 ロバート・ファーガソンが番組に出演した。利下げ幅を25にする理由も50にする理由もあるが、彼が投票するなら25だと言っていた。その理由に、柔軟性があり、後から利下げ幅を広げれば良い、と言っていた。もし同じ場にいたとしたら、あなたは何と言いますか?

・私なら「あなたの心配は分かるが、プレスカンファレンスでパウエルは最低でも追加の25bpt利下げ、必要なら50bpt利下げを迫られるだろう。それは反応的で後ろ向き(reactive and backfoot)な印象を与える。私なら50にする。秋のうちに最低でも50bptの利下げをするのだから、50にしておいて後悔することにはならない。50にしようではないか。先に多めにやっておこう。もしかしたら我々は出遅れているのかも知れないのだから。プレスカンファレンスでは、我々は経済の進展具合を見ながら慎重に進めると言い、前向きな印象を与える。」これが私の反論である。

彼らの行動原理(の一つ)「FEDが経済データを後追いしているような印象を持たれてはいけない。FEDが経済の行く先をコントロールしていると思わせなければいけない。そうしなければ、FEDへの信頼が無くなってしまう」が良く分かるインタビューでした。

経済を後追いしても良いのにネ?

 

 

ちなみに、債券王ジェフリー・ガンドラックも50bpt利下げを推していて、ニュースになっていました;
ガンドラック氏、50bpでの利下げ開始予想-FRBは「出遅れた」 - Bloomberg

  著名債券ファンドマネジャーであるガンドラック氏は、FOMCが18日の会合で50bpの幅で利下げを開始し、年内に計125bpの利下げを行う公算が大きいとみている。米経済がすでにリセッション(景気後退)に陥っており、米金融当局は政策金利をあまりに長く高水準で維持してきたというのが理由だ。

上記は業界カンファレンスでのスピーチですが、彼はYouTube上でも主張を展開しています。たくさんのデータをみせながら、なぜ今後もインフレ率が下がり続けると思うのか、なぜ既に景気後退に入っていると思うのかを詳しく解説していました;

www.youtube.com

 

米株についてはこちら(↓)のチャートを見せながら「1998・9年と現在でdouble topを形成している。現在はAIバブルだ。(なので今後値下がりが見込まれるので)注意が必要」と言っていた;

S&P500 vs. Russell 2000 since 1984 - DoubleLine Capital

 

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