塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイヴィッド・ザボス】大幅利下げとドットプロットの不整合で市場は混乱。

塾長です。

昨日(米国9/18)はFOMC最終日。市場予想通り0.5%幅の利下げ。大幅利下げを勝ち取ったのに、株は上がらず。ムムム。

 S&P500、5,618(-0.29%)

 Nasdaq、17,573(-0.31%)

【米国市況】株下落、パウエル議長が緩和を急がずと示唆-142円前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、70.30

 10年債、3.6850

 ドル円、142.6530

 Bitcoin、60,938

 

 

経済指標:

 8月 住宅着工件数、135.6万件(予想131.4万件)

 8月 住宅着工件数[前月比]、9.6%(6.1%)

 8月 住宅建築許可件数、147.5万件(141.1万件)

 8月 住宅建築許可件数[前月比]、4.9%(1.1%)

 

 

金融政策:

FOMC

FOMC声明:最大雇用を支え、インフレを2%に戻すことにコミット - Bloomberg

FOMC、0.5ポイントの利下げ-積極緩和で経済守る決意表明 - Bloomberg

  FOMC参加者の予測中央値によれば、2025年に1ポイントの追加利下げが予想されている。

  今回の会合ではボウマン理事が0.25ポイントの利下げを主張し、決定に反対票を投じた。政策決定に理事が反対したのは2005年以来。投票権を持つメンバーによる反対では2022年以来となった。

FOMCの金利予測分布図(ドットプロット) - Bloomberg

ボウマンFRB理事が反対票、25bp利下げ主張-理事の反対19年ぶり - Bloomberg

  ボウマン理事はディスインフレに対し慎重な姿勢を崩しておらず、8月20日の講演では物価上昇率が目標の2%を「不快なほど」上回っていると述べ、政策金利は「漸進的」に引き下げるべきだと主張していた。

トランプが大統領になったら、ボウマンは総裁候補かも。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

FOMCと重なって誰も注目しない中、General Millsが決算;
General Mills posts smaller drop in quarterly sales than expected

+0.68%

 

 

■〆はJefferiesのFEDウォッチャー デイヴィッド・ザボス。なぜ株、債券が「やったー!大幅利下げがやってきた!」と大喜びしなかったのか、説明してくれています;

www.youtube.com

ーパウエル会見後、株は行ったり来たりしたが、結局Russell2000を除き前日を下回って終えた。金利は全ての年限で上がり、ドルが強くなり、ゴールドが最高値だ。市場は何を語っているのだろうか?少なくとも、最初のリアクションとして。

・あなたは正しい。ドルはとても強くなった。ドル円が高くなり、ユーロ・ドルは下げた。これはリスクオフのストーリーだ。その理由は2つあるだろう。ドットプロットが示す2025年の金利の道筋は市場にとってエキサイティングではなかった。多くの人が望むほど素早くFEDは中立金利に戻さない。この、ある意味、初めに利下げ幅を大きくする動き(front-loaded move)を選挙前にするというのは、懐疑論者にとっては懐疑的で、彼らは「おいおい、まってくれよ。これはちょっと怪しいぞ(fishy)」と言うだろう。そして10年債は怪しいのを好まない。多くのまぜこぜのメッセージが発せられた。これはFEDにとって嬉しくないだろう。彼らは保険として金融環境を緩めたかったのだから。強いドル、高い10年債金利、高い2年債金利、弱い株となり、それは起きなかった。

 

FEDの決定を市場が織り込むまで数日かかるものだが、最初の値動きとして、テックは上がり、その上昇を消した。生活必需品はすぐに下げた。これらをどう説明しますか?

・セクターの値動きを説明するのは、市場平均を説明するよりも難しい。なので、あなたが言ったように、私は最初の数時間の値動きにはとらわれない。そう言った上でだが、これはFEDが求めていた動きではない。50bpt利下げを予想していた人達が望む市場反応ではなかった、彼らは2年債金利が上がると思っていなかっただろう。市場はこの動きを好んでいないのだと思う。FEDは50bpt利下げしたのだから「早く中立金利に戻したい」と彼らは聞きたかったのだろう。これはとても奇妙なメッセージなのだ。パウエルは「我々は[利下げを]急いでいない」と言いながら、50bpt幅の利下を決めて急いでいる。これはとても混乱させるメッセージであり、市場はとても混乱した形で反応を示したのだ。

ザボスが「ドットプロットがエキサイティングではなかった」「早く中立金利に戻したいというメッセージがなかった」との発言がどこから来ているかというと・・・、上に貼ったドットプロット(と市場予測)の通り、OISもFFレート先物も2025年時点で3%を下回っている(注:その辺りが中立金利だと言われている)のに、FOMCメンバーの誰一人として3%以下を予想している人はいない。ドットプロットによると、中立金利に戻るのは22026年。

それほどゆっくり利下げするつもりなら、なぜ今回25bptではなく、50bpt利下げだったのか?と。まさか民主党を選挙で勝たせるためか?と疑心暗鬼になる・・・、というより、今後そのような陰謀論が多く出てくるだろう、と。

ザボスは指摘していないが、パウエルはずっと反対票を出さずに金利を決めてきたのに、今回はボウマンが反対票を投じている。

このように今回のFOMCは市場を不安にさせるようなモノだった、だから(大幅利下げを決めたにも関わらず/金融環境を緩めたいというFEDの意図に反して)株下落、債券利回り上昇、強いドルになった、という事らしい。

へー。

 

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