塾長です。
昨日(米国9/20)は9月第3金曜日なので、トリプルウィッチングだったでしょうか。米株はグダグダ。
日銀が金融政策決定会合でハト的だったので、円安。円安阻止のために利上げをしたのに、台無し。
S&P500、5,702(-0.19%)
Nasdaq、17,948(-0.36%)
【米国市況】円売り継続、一時144円49銭-S&P500種は小反落 - Bloomberg
原油、71.77
10年債、3.7280
ドル円、143.8080
Bitcoin、63,116
なし。
■ウォラー、ボウマン;
ウォラーFRB理事、大幅利下げを支持した理由はインフレの減速 - Bloomberg
大幅利下げ反対したボウマンFRB理事、早計な勝利宣言のリスク指摘 - Bloomberg
■トランプ;
トランプ氏、「政治的動き」と非難-FRBの0.5ポイント利下げ - Bloomberg
■日銀;
日銀が金融政策維持、円安修正で判断に「時間的な余裕」と植田総裁 - Bloomberg
その上で、足元の円高進行を背景に、年初以降の円安に伴う物価の上振れリスクは相応に減少しているとし、政策判断に当たっては「時間的な余裕はある」と指摘。米国経済を中心とする世界経済や金融・資本市場の動向が、経済・物価見通しに不透明感を与えているとし、「直ちに見通しの確度が高まった、すぐ利上げだということにはならない」と語った。
なし。
なし。
■QualcommがIntel買収提案との報道;
インテル株が上昇、クアルコムが過去数日に買収打診との報道 - Bloomberg
クアルコムは自社で生産は行っておらず、台湾積体電路製造(TSMC)のようなパートナー企業に製造を委託している。インテルを買収すれば、パソコン市場で最大のブランドを傘下に収めるだけでなく、米国内での自社生産にも道が開けることになる。
製造部門は分離・売却してしまうのでは?逆に、そうしないのであれば、どのように経営を立て直せるのでしょう?
Qualcomm-2.87%
Intel+3.31%
■〆は強気派エド・ヤーディーニ;
ーあなたはメルトアップの可能性があると言っていました。FEDはそれを始めてしまったでしょうか?
・そうだろう。50bptの利上げは必要なかった。経済は年率約3%で成長している。結果的にそれ以上で成長するかも知れない。生産性向上によるものだ。それは企業利益になって表れる。しかし、forward PEをもとにしたS&P500社のマルチプルは21倍。バフェット指数(Buffett Ratio)は2.8でほぼ最高値である。私は、市場がしばらく横に動いて欲しいのだが、市場は私の言う事をなど聞いてくれず、上昇し続ける。
ー市場はどれほど上昇できるでしょう?
・私の予想にはベースケースと、1、2個の代替となるシナリオがある。ベースケースは、市場は企業決算を追い、マルチプルは大きく拡大せず、[S&P500が]5,800になるというものだ。確率を20%から30%に引上げたメルトアップシナリオのシナリオでは、1999年のデジャブとなり、6,000を超える。一方、修正が起きる可能性もある。しかし、それは弱気相場にはならない。リセッションにはならないからだ。
ーFEDが25ではなく50bpt利下げしたことで、何の株が上がるか?の予想に変化はありましたか?
・市場は既にそれを反映している。値上がり株は拡大する。小型、中型株にも波及した。彼らのバリュエーションは改善し始めている。しかし私はS&P500社からMag7を除いた493社に集中する。中型株の利益は昏睡状態だ。フラットだ。上昇は見られない。金利が助けになるかも知れないが、私は493社に機会があると思う。
画面上に出ていた文字情報を含めて、補足しつつ&要約すると・・・、
・経済は好調なので、FEDは50bptではなく25bpt利下げにすべきだった。
・50bpt利下げにより、金融環境が緩和され、株が1999年のようにメルトアップする可能性が高まった。
基本シナリオ(50%確率):企業業績が好調に伸び、S&P500は年末5,800。
メルトアップ(株バブル)シナリオ(30%):6,000越え
修正シナリオ(20%):地政学リスクなどによりリスクオフとなり、10%以上値下がり。しかしリセッション入りするわけではないので、弱気相場とはならない。
・ここから上昇するのはS&P500社からMag7を除いた493社だ。中小型株の利益は伸びていないので、これ以上株価は上がらないだろう。
だ、そうです。
補足的にこちらのインタビューも載せておきましょう。
コマル・スリ‐クマーとWells Fargo ダレル・クロンクが「なぜ25ではなく50bpt利下げだったのか、それは適切だったか?」と聞かれていました;
スリ-クマー「FEDは株式市場に配慮して50bptの利上げを決めた。市場に望むものを与えてしまったので、今後も50bptずつ利下げせざるを得なくなった。そうしなければ市場は失望するからだ。」と批判。
クロンク「株も1要因だが、株だけが理由というのは言い過ぎ。インフレ率は目標近くまで下がり、失業率が上昇している。2年債とFFレートの差が記録的に開いている※」と(少し)反論。
(※:ジェフリー・ガンドラックは常々「FEDは2年国債利回りを追ってFFレートを決めている。FEDは不要だ」と彼らの金融政策を批判している。)
3,000フィート上空からこの議論を眺めると、2人は「FEDはある程度環境が整った(インフレも労働市場もそれほど悪くない)ので、市場が望む方の50bpt利下げを決めた」と言っているようです。
昨日の日銀金融政策決定会合&植田会見からすると、FEDは彼らから「しばらく利上げしない(日米金利差を大きく縮めない)」と言質を取っていたのかも知れません。
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