塾長です。
昨日(米国9/23)の米株はFOMC/50bpt利下げの調整(混乱?)も収まり、微アゲ。
S&P500、5,718(+0.28%)
Nasdaq、17,947(+0.14%)
【米国市況】S&P500種イコールウエートが最高値、ドル143円台後半 - Bloomberg
原油、70.63
10年債、3.7390
ドル円、143.5200
Bitcoin、63,355
9月 製造業PMI、47.0(予想48.3)
9月 サービス業PMI、55.4(55.1)
9月 コンポジットPMI、54.4(54.0)
■カシュカリ、グールズビー、ボスティック;
ミネアポリス連銀総裁、年内さらに0.5ポイントの米利下げ支持 - Bloomberg
・・・年内残る2回の連邦公開市場委員会(FOMC)では、各会合0.25ポイントずつの利下げを見込んでいると述べた。
シカゴ連銀総裁、向こう1年で「もっと多くの」米利下げを見込む - Bloomberg
アトランタ連銀総裁、大幅利下げの利点を指摘もペース確約には否定的 - Bloomberg
なし。
なし。
■注目決算なし。
■Qualcommから買収提案を受けていた※Intelに、投資会社Apolloが出資提案;
インテルにアポロ・グローバルから数十億ドルの投資提案-関係者 - Bloomberg
アポロは最近数日間で、インテルに最大50億ドル(7200億円)相当の投資を行う用意があると示唆しており、エクイティー型の投資になると関係者1人は説明した。部外秘情報を理由に匿名を条件に語った。
(※インテル、クアルコムが買収検討と関係者-過去最大規模のM&Aにも - Bloomberg)
+3.30%
■〆はテック強気派ジーン・マンスター;
ーQualcommか投資会社のどちらかがIntelを買収する件についてどう思いますか?
・Intelの売上が3年連続で減少しているという事実はあるが、テック業界は投資家と異なるAIへの見方(view)を持っている。投資家はこれがバブルで、いつバブルが終わるのか細かくデータを解析している。しかし、半導体側を見てみると、Intelの製品に対する決断を横に置いておくと、Intelのインフラストラクチャーは次の10年間にInternetを超えるモノ(=AI)に再活用できる。Qualcommであろうが、投資会社であるApolloであろうが、買収はとても理にかなっている。[Apolloの投資]額は$5Bだと報道されている。Intelの時価総額は$100Bで、それに比較すると小さい額である。Fabを一つ作るのに$25Bかかる。なのでこれは始まりに過ぎない。IntelのインフラがAIに使えるという事以外に、強調しておきたいことがある。UAEがTSMCさらにはSamsungのFabへの巨額投資に興味を示しているとの報道があった。$500Bの投資だ。nVidiaは2026年に減速すると信じている者がいるが、それは投資家の考え方だ。これらテック企業はより速く、より長く成長すると信じている。これは究極的には、Intelにとって良いサインだ。
※:TSMC and Samsung in talks with UAE to build chip megafactories, WSJ reports
ーIntelの株価は間違っているということか?それとも、Intelはチャレンジを受け、トラブルに陥っているのか?
・製品に関していれば、チャレンジを受けていて、トラブルを抱えている。単純に、顧客が欲している製品を持っていないのだ。GPUはnVidiaにシフトしている。しかし、Intelのコア・インフラストラクチャーはとても価値がある。Intel株価は今年に入って-54%、nVidiaは+140%。Intelの売上は3年連続減少、nVidiaは昨年+250%。なので市場は正しいが、数年先を見るのに苦労している。ビジネスのコンテキストを見極め、正しい製品を出していかなければいけないのは当然だが、彼ら(投資家)が見逃しているのはコア・インフラストラクチャー、特にFab周りの価値である。
ーIntelに約束された補助金について。約束されているが、まだカネは渡っていない。Qualcommが買収するのか、Apolloが出資するのか、他の形になるのか分からないが、それらの問題は変化するだろうか?それとIntelの企業価値は関係するだろうか?
・これら[買収や出資]が機能するためには、補助金が必要だ。市場はIntelに機会を与えたが、Intelは満たせなかった。IntelはこれらのFabを作る必要があり、そのためには補助金が必要だ。先ほど$5BとFabを一つ作るのに$20Bかかるという話をしたが、競合的になるためには、長期的に、複数のFabを作る必要があるだろう。なので投資が必要だ。政府の状況はわからないが、Qualcommだろうが、Apolloだろうが、ディールを行うのに、補助金が必須である。
ーAppleについて聞きたい。金曜日にiPhone16が出た。週末には多くの興奮があった。その一方でApple Intelligenceが利用可能になるのに数年かかるという話もある。これはiPhoneの買い替えサイクルにどのような影響をもたらすだろう?
・私は週末のデータを多くは持っていないが、このサイクルの実体は来年初め、Apple Intelligence機能が利用可能になる時に来るだろう。過去数日間のレビューは静かなものだった。ソフトウェアのアップデートであり、Apple Intelligenceではないからだ。しかし、私はこれは単なるソフトウェア機能ではなく、パラダイムシフトだと信じている。キーボードからタッチスクリーンへのシフトのようなものだ。それによってコンピューターをポケットに入れることができるようになった。究極的にAIはそれができる。私はiPhoneが2025年+15%売れると思う。市場予測は+8%だ。
ーAppleでオリジナルのiPhoneをデザインしたジョニー・アイヴが、Open AIのサム・アルトマンとビジネスをしていると認めた※。生成AIが使える、まったく新しい電話を作るそうだ。それは驚異となるか?
※:AppleのデザイナーとしてiPhoneなどの主要プロダクトをデザインしたジョナサン・アイブがOpenAIと共同でAIデバイスを開発していることを認める - GIGAZINE
・脅威だ。ジョニー・アイヴが関わっていれば、疑いなくクパチーノ(=Apple本社)は注目する。彼のデザインは素晴らしく、消費者の行動に関わる。OpenAIは2億人のアクティブユーザがいる。Appleの競合環境を考えると、唯一の脅威となるのはジョニー・アイヴとOpenAIの組み合わせだ。この可能性はいまのところ低いが、Appleを長く見てきた者にとって、この組み合わせは意味がある。
ということで・・・、
・Intelは製品戦略に失敗した。買い手が望むもの(AI半導体/性能の良いGPU)を作っていない。なので売上は3年連続で減少し、株価は年初来-54%。この点で市場(投資家)は正しい。
投資家はAIバブルがいつ弾けるのか?を探っているが、テック業界(とマンスターのようなテック強気派)はAIがより速く、より長く成長すると考えている。Intelには半導体製造工場(Fab)があり、新たな投資があればAI向け半導体に活用できる。長期的には補助金を受け、新たな工場も作る必要もある。Intelには市場価値よりも大きな価値がある。
・iPhone16が本格的に売れ出すのは、AI機能が利用可能になる来年初め。2025年は15%売上増を予想(市場予想は+8%)。
ジョニー・アイヴとOpenAIが携帯電話を作れば、Appleの脅威となる可能性はある。
だ、そうです。
半導体業界は過剰投資→生産過剰→価格低迷→リストラ・業界再編を繰り返してきたので、「テック業界はAIブームがより速く、長く続くと考えている」と言われても・・・。
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