塾長です。
昨日(米国9/27)の米株はテクノロジー株主導の株安。と言っても、微調整。経済指標は好調で、逆に住宅価格高騰が再発しないか心配。
S&P500、5,738(-0.12%)
Nasdaq、18,119(-0.39%)
【米国市況】株は小幅安、円は上げ幅を拡大し対ドル142円に接近 - Bloomberg
27日の米国株式市場でS&P500種株価指数は小幅安。週間ベースではプラスで終え、3週連続高となった。景気の熱は下がってきたが急激に悪化はしていないことが、経済指標で再び示された。
原油、68.64
10年債、3.7490
ドル円、142.1500
Bitcoin、65,919
8月 個人所得[前月比]、0.2%(予想0.5%)
8月 個人支出[前月比]、0.2%(0.2%)
8月 PCEデフレータ[前月比]、0.1%(0.1%)
同[前年同月比]、2.2%(2.3%)
8月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.1%(0.3%)
同[前年同月比]、2.7%(2.7%)
8月 卸売在庫[前月比]、0.2%(0.2%)
9月 ミシガン大学消費者信頼感指数、70.1(69.0)
米PCEコア価格、前月比の伸びが予想下回る-消費支出も低調 - Bloomberg
PCEコア価格指数は前月比ベースで3カ月ぶりの低い伸びとなった。3カ月間の年率では2.1%上昇と、米金融当局のインフレ目標に沿った水準となった。
米消費者マインド、5カ月ぶり高水準-利下げで景気への楽観強まる - Bloomberg
・1年先のインフレ期待は2.7%
・2020年12月以来の低水準
・市場予想と速報値も2.7%
・前月は2.8%
:
回答者の約55%が今後1年に借り入れコストが低下するとみており、過去最大の回答比率となった。それが高額商品と住宅の購入条件の改善につながっており、4月以降で最も明るい見方が示された。
なし。
なし。
なし。
■注目決算なし。
■〆は皆大好きジェレミー・シーゲル教授;
ー今週は中国のおかげで大きく動いた。これは世界の市場にとってどの程度のゲームチェンジャーになり得るのか?
・デイヴィッド・テッパーの発言を聞いた。彼が言う事は理にかなっている。唯一彼に同意できなかったのは、日本にしばらく乗れるが、円高と利上げにより長期的な輸出を心配していた。円高と利上げの二重苦がある一方、昨日は円が2%上昇、日経225が2%上昇、合計4%のゲインとなった。それに乗る事ができただろう。
中国がやっていることはとてもポジティブである。彼の哲学は「PER10倍の株を買って、大きく間違うことは無い」というものだ。習主席が私企業を廃止しない限りは。それは現在起こりそうにない。
ーあなたはそれを知る事ができませんよね。
・そうだね。明らかに中国弱気派は坂道を下る、習近平は人々が望むほど資本主義に対してフレンドリーではないと言う。
以前ウォーレン・バフェットは、PEが低い市場を買う時の安全マージン[の重要性]について語っていた。中国市場は・・・、今は12、13倍になっているかも知れないが、過去1年間は10倍で、ブラジルを除き最低だった。
テッパーはとても理にかなっている。米国は高い。米国には最高の成長株がある。私は弱気ではないが、最高のゲインを得られるのはどこか?というと、彼は欧州についても言及していた。欧州のPEは14、15倍だ。それは、リターンを得るための長期的に有利な要因である。
ーあなたは米国株がここから下がると思っているのですか?
・私はFEDの新たな方向性が好きである。もしFEDが毎回のFOMCで0.25%幅利下げしたとすると、来年半ばにFFレートが3.5%になる。3.5%というのは、FFレートのあるべき場所だ。ドットプロットは2.9%を示していたが、リセッションが起きない限り、そこまで低くはならない。しかし、3.5%にするために必要なのは、今後6回のFOMCで0.25%幅利下げするだけだ。6月FOMCでそこに到達する。それがあるべき場所だ。
ーインフレはどうか?まだ目標に達していない。
・FEDは50bptの利下げをする必要はない。FFレートが4%であるべきとデータは示している。なのでFEDは(シーゲル教授の予想/希望?)よりもゆっくり進むだろう。しかし、それは以前のFOMCで示されたものよりも速い利下げだ。ゆえに、2026年に[FFレートが]3.5~4.0%になるのではなく、「物価が高過ぎる」として数か月は25bpt利下げが見送られる。しかし、その頃(2025年半ば)には市場はFFレートがそこ(3.5%)に達すると考えるようになり、2025年後半は悪くないだろう。長期債が上がったが、私はまったく驚いていない。その理由の一つは、FEDの転換もしくは”再調整”によって、リセッションのリスクが下がったからだ。
補足しながら、まとめると・・・、
・中国株のPEは12、13倍で、他地域の株に比べて割安だ。経済対策の入った地域の割安株を買って儲けようとする彼の考え方は間違っていない。
しかし、かつてウォーレン・バフェットが言っていたように、安全マージンを取るのは重要だ(≒自分が公正な価値と考える値段よりもさらに安く買わなければならない)。
・テッパーは「中国経済復活により恩恵を受けるのは日本。そうなれば日本は利上げしなければならなくなり、円高。日本株は上がるだろうが、用心しなければならない」と発言していたが、昨日の円上昇+日経225上昇のように、[米国投資家/ドルベースの投資家は]2重にゲインを得られるだろう。
・FEDには2025年6月FOMCまで毎回0.25%幅利下げし、FFレートを(中立金利と考えられている)3.5%まで引き下げて欲しい。実際は経済が好調なので数度の見送りがあるだろう。しかし、来年6月頃には市場はFEDが3.5%まで引き下げると織込むので、(シーゲル教授が希望するよりFFレートは高くても)株は悪くならない。
だ、そうです。
ーー
ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m