塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【バリー・バニスター】好調な経済に財政刺激が入り、高インフレ。FEDは利下げできず、株価は下落。

塾長です。

昨日(米国10/16)も株高。どうやら今回「選挙前に株が売られる」アノマリーは無く、このまま株が年末にかけて買われ続ける模様(それがコンセンサスになりつつある)。

 S&P500、5,842(+0.47%)

 Nasdaq、18,367(+0.28%)

【米国市況】脱ハイテクで小型株が好調、ドル上昇し150円に再接近 - Bloomberg

ゴールドマン、S&P500種は年末6270までに到達すると予想 - Bloomberg

  ルブナー氏は大統領選挙を前に株式が売りを浴びると予想していたが、その見方を改めた。

  「株式市場の売り浴びせはキャンセルだ。機関投資家が市場参入を余儀なくされている現在、顧客はヘッジ外しにシフトしており、年末ラリーと整合するようになってきた」とルブナー氏は15日の顧客リポートで指摘した。

ドラッケンミラー氏、市場はトランプ氏の勝利を「強く確信」 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、70.72

 10年債、4.0160

 ドル円、149.6040

 Bitcoin、67,795

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

■ボスティック;
アトランタ連銀総裁、米雇用と経済成長は「力強さ」維持へ - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

Morgan Stanley、United Airlines等がが決算;

モルガン・スタンレー、トレーディングと投資銀業務好調-32%増益 - Bloomberg

+6.50%

 

ユナイテッド、利益が市場予想上回る-大幅値下げの打撃から回復 - Bloomberg

+12.44%

 

 

■一昨日、誤って一日早く決算を公表してしまったASMLが決算会見;

ASML、半導体市場は「来年もかなりの期間」鈍い回復-CEO - Bloomberg

  フーケ氏は「AIがなかったならば、現在の市場は惨めだっただろう。市場の回復は望まれていたようではないと思う」と述べた。

  同氏によると、AI関連のサーバー需要は堅調だが、自動車や携帯端末、コンピューターの需要回復がとりわけ鈍いという。こうした市場に対応し、ASMLは短期的な投資計画を抑制する意向だ。

-6.42%

 

 

 

■〆は弱気派 Stifel バリー・バニスター;

www.youtube.com

ーあなたは「経済データが好調で、FEDは利下げをし、インフレは高止まりしない。最もありそうな道筋は(株)高である」という説には同意しないのですね?

・最もありそうな道筋は、既にバリュエーションに織り込まれている。我々は2週間前、市場はマルチプル2倍分高い、と書いたノートを出した。1倍分はS&P500のforward earnings $250に相当するので、約500ポイントだ。S&P500の[正当な]価値は5,300~5,350となる。もしノー・ランディングとなれば、来年の利下げは無くなる。なのでリスクはとても高いと言える。

 

ーちょっと待ってください。ノー・ランディングだと株価が修正されるリスクがあると言っているのですか?利下げが無いとなると、市場は興奮しないかも知れないが、経済は良いという意味だ。

・我々はこのポピュリズムの新時代におけるインフレを詳細に分析した。インフレは永遠に静止するわけではない。別の言葉を使うと、長期的なFEDインフレ目標は終わった、死んだ、逝ってしまった。今のインフレ率は谷間にいる。次の動きは高くなる。2022年のようには高くならないが、我々は谷間にいるのだ。市場はインフレが鞭で打ちのめされたと信じているが、それは間違っている。誰が選挙に勝とうとも、大きな財政支出が行われる。それが民衆(public)の望みだからだ。

 

ー債券市場が拒否しない限り、ですね。

 それでは顧客に何をしろと言いますか?株は高すぎるし、財政支出があるということは債券にもリスクがある。

・債券についてだが、強い9月雇用統計が出たあと、少し動きがあったが、民間が持つ国の全負債の割合は30%に過ぎない。それはとても低いと言える。市場にはterm premiumが存在しない。duration riskが無い。10年債金利がとても低いと言う事だ。すなわち、我々はより多くの国債を発行できる。それを政治家は知っている。

 バリュエーションはとても引き伸ばされている。過去のバブルを超えた。さらに[株価が]上がることは出来るが、もし、不幸にもインフレが高くなり、FEDがそれを強制的に認識させられれば、直線的に下げるだろう(straight back down)。「結局それって何だったんだ?」という疑問を生じさせる。

 

ーなるほど。それは代替的な見解です。とはいえ、出演してくれてありがとう。

ということで、バニスターは・・・、

・誰が選挙に勝っても財政刺激策が入る。長期金利はまだ低く、米国に国債発行の余地はある。財政支出は高インフレを招き、FEDはそれを認識させられる(利下げできない、利上げの可能性さえある)。

・経済は好調を維持したとしても、今の株価は織込んだ利下げの分だけ高い。マルチプルにして2相当。S&P500の正当な価値は5,300~5,350くらい。

 なので、市場が利下げが無い(or 利上げの可能性がある)と思った時点で、株価はその水準まで下がる。

と言っている様子。

 

彼のような弱気派(or 現実派、ファンダメンタルズ重視派)は過去2年の株高でほぼ駆逐されてしまったので、貴重種。

インタビュワーのサラ・エイセンが最後に「この番組で株が下がるなんて言ってもらっちゃ困るわよ」という顔をしているのがオモシロイ。

 

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