塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジム・ビアンコ】移民と利下げで経済過熱→+3~4%インフレ率が続く。小売売上高や離職者数がその証拠。

塾長です。

昨日(米国10/17)の米株はヨコ。小売売上高が高めに出て、利下げ予想後退。円安。

 S&P500、5,841(-0.02%)

 Nasdaq、18,373(+0.04%)

【米国市況】円下落、対ドル150円台-強い経済統計で米利下げ観測後退 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、70.83

 10年債、4.0960

 ドル円、150.1850

 Bitcoin、67,363

円下落、2カ月半ぶり1ドル=150円台-米指標好調で利下げ観測後退 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 9月 小売売上高[前月比]、0.4%(予想0.3%)

 9月 小売売上高コア[前月比]、0.5%(0.1%)

 10月 フィラデルフィア連銀景況指数、10.3(3.0)

 9月 鉱工業生産指数[前月比]、-0.3%(-0.1%)

 9月 設備稼働率、77.5%(77.9%)

米小売売上高、9月は予想を上回る伸び-個人消費の堅調さ示す - Bloomberg

米鉱工業生産、9月は0.3%低下-ストライキやハリケーン影響 - Bloomberg

 

米失業保険申請が減少、ハリケーンの被害で振れやすい状況続く - Bloomberg

●失業保険の継続受給者数(10月5日終了週)は約187万人に増加

 ●7月以来の高い数字

 ●エコノミスト予想中央値は186万5000人

 ●前週は185万8000人(速報値186万1000人)に修正

 :

  より変動の少ない新規申請件数の4週移動平均は23万6250件に増加し、8月以来の高い数字だった。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Blackstone、Netflixなどが決算;

ブラックストーンは増益決算、好調なクレジットが会社最大部門に成長 - Bloomberg

+6.27%

 

 

ネットフリックス、会員数の伸びが予想上回る-スト影響でも - Bloomberg

  同社はこの日、会員増と値上げにより来年の売上高は11-13%増の最大440億ドルに達するとの予測も示した。18日にスペインとイタリアで料金を引き上げる予定で、ブラジルでは年内に低価格プランの一つを段階的に廃止すると明らかにした。

時間外+4.76%

 

 

 

■〆は債券アナリスト・マクロ経済アナリスト ジム・ビアンコ。「移民の流入FED利下げが合わさり、高いレベル(3~4%)のインフレ率が継続する」と主張。その文脈で、(今日発表された)小売売上高好調の原因を説明していたので、その部分(動画12:30~を切り取って紹介);

www.youtube.com

ー(大量の)移民が米国に来たとして、失業率を押し上げるだろうか?彼らは典型的には米国人より働き者だと考えられている。それとも、統計に表れていないだけか?

・その通りだ。まず、今の失業率は4.1%。まぁ、4%だとしておこう。移民のうち96%が職を持っていない限り、失業率の押し上げになるのだ。彼らのうち職を持っているのがゼロだとは言っていない。96%なら失業率は変わらず、もし80%、70%であれば、全国の失業率を10、20%押し上げる。

 米国で職を得るためには次の2つのうち、1つを持っていなければならない。米国生まれで米国市民に与えられるsocial security number(SSN)か、労働許可(work permit)である。労働許可にはIRSが税金を徴収できるように数字が振られている。移民はSSNを持っていないので、働くためには労働許可を申請しなければいけないのだが、推計では、80%が申請していない。しかし職を得ているということは、under the table(不正な方法で)で行われているということだ。先月の統計について話をしよう。労働者数(payroll)の統計が880,000人下方修正された。彼らは所得税申告書(tax return)、失業保険にカネを払っている人、失業保険からカネをもらっている人を数え直して、それを行ったのだ。その結果、失業保険に関わる所得税申告を行っている人が880,000人少なかったと分かったのだ。そこで疑問が生じる。本当にこの経済は880,000少ない職しか生み出せなかったのか?と。Goldman Sachsの説が正しいと思う。彼らの推計では、経済は300,000少ない職を産み出し、500,000の職はunder the tableで行われている。なぜそれが重要なのか?それは彼らが給料をもらっており、カネを使っているからだ。失業率が上昇しているのに、この経済で起きている事として、小売売上の上昇がある。人々がカネを使えるのは職があるからだ。人々に職が無ければ、それほど多くのカネを使うことができないはずだが、小売売上高はとても強い。市場予想を上回り続けている。なぜだろうか?我々が知っている以上に職を持っている人がいるからだろう。彼らはunder the tableで雇われているのだ。これはとても重要である。多くの職があるのに、さらに金利を下げ、経済を刺激し、さらに多くの職を作ろうとしている。それでも良いが、それには結果が伴う。その結果とはインフレーションである。債券市場の値動き(注:直近、10年債金利が上昇している事)はそれを反映している。失業率が示しているのは、人々が職を失っている事ではなく、人口動態の変化なのだ。JOLTSのデータの中にはクビになった人を含む離職者数を示すtotal separationがある。それは過去20年の中で最低に近い。人々はレイオフされていないのだ。経済が弱まっていると信じられているが、そうではないかも知れない。必要ないのに経済を刺激しているのかも知れない。その結果はインフレかもしれない。債券市場はそれを感じ取っているのだろう。

 

US Retail Sales 5年チャートを貼っておきます;

US Retail Sales 5Y 2024/10/17 - Ycharts

昨日はバリー・バニスターの主張「来年FEDは利下げせず、株式市場は失望売り」を紹介しましたが※、ジム・ビアンコの説が正しいとすると、利下げがなくても経済好調&高インフレ→(少なくとも名目上は)企業利益増加→株高のシナリオですネ。

 

※:

alibertarian.hatenablog.com

 

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