塾長です。
昨日(米国10/24)の米株は良好な経済指標を受けて小反発。米国債の売りが止まり、円安も一服。
S&P500、5,809(+0.21%)
Nasdaq、18,415(+0.76%)
【米国市況】S&P500反発、米国債売りが一服-ドル151円台後半 - Bloomberg
原油、70.44
10年債、4.2000
ドル円、151.7490
Bitcoin、68,098
10月 製造業PMI、47.8(予想47.5)
10月 サービス業PMI、55.3(予想)
10月 コンポジットPMI、54.3(54.1)
9月 新築住宅販売件数、73.8万件(71.5)
同[前月比]、4.1%(-0.4%)
米企業活動は10月に加速、総合PMI54.3に上昇-サービス業が堅調 - Bloomberg
米新築住宅販売、約1年ぶり高水準-販促策や金利低下が後押し - Bloomberg
米新規失業保険申請は2週連続で減少、ハリケーン前の水準に戻る - Bloomberg
■初登場クリーブランド連銀 ハマック。タカ派的;
米クリーブランド連銀総裁、インフレ抑制の任務まだ完了してない - Bloomberg
ハマック氏はクリーブランド連銀のインフレ・リサーチ・センターが主催した会議で「我々は順調に前進しているが、インフレ率は依然として米連邦公開市場委員会(FOMC)の目標である2%を上回っている」と指摘。「新型コロナウイルス禍とその余波により、インフレの各構成要素が異なる動きを示し、全体的なインフレ軌道に重要な影響を及ぼすことを改めて認識させられる」と述べた。
ハマック氏が経済について公の場で詳しく話すのは8月の総裁就任以来初めて。
なし。
なし。
■Southwest、American Airなどが決算;
Southwest Airlines profit tops estimates, company expects higher revenue in fourth quarter
・Southwest’s sales and profits topped analysts’ estimates and the airline forecast higher revenue to end the year.
・The carrier’s leaders have been trying to fend off activist investor Elliott, which has called for leadership changes at the airline.
-5.56%
American Airlines lifts 2024 profit forecast after sales strategy shift, posts third-quarter loss
・American Airlines raised its 2024 profit forecast year after a sales strategy shift.
・The carrier also beat Wall Street’s earnings and revenue expectations for the third quarter.
-0.39%
■〆はWells Fargo クリス・ハーヴェイ@CNBC(米国2024/10/23、市場が開けた直後のもの);
ーこれが新たな現実ですね。金利が上がり、それが株に通行料を徴収している。
・トランプ・トレードであり、金利上昇だ。決算シーズンでもある。[その日に]誰が決算を出したか?それは何を意味するのか?どの物語で進むのか?である。あなたは正しい事を言ったが、株は激しいラリーを経験したので、それから少し戻すのは正常である。
ーなぜ戻す必要があるのか?経済は好調で、FEDは利下げしている。金利が上がっているのは、あなたが示唆したように、リフレーション・トレードの一環なのかも知れないが、経済は好調だ。
・あなたが言っている事は公正である。長期的にそれは機能するだろう。ただ、短期的には・・・、大統領選挙に入る前、典型的にはリスクオフになって、株が売られる。それと逆の事が起きていた。ラリーがあった。先を行き過ぎていたという事だ。人々は少しばかりナーバスになり、株価は少し戻した。トランプが勝つ能性が増した。一つの党が両院取る可能性が増した。人々は財政を心配している。それが正しいことかどうか分からないが、株が少し戻すのは理にはかなっている。
ー財政について話をしよう。さきほどリック・サントーリがレポートしたように、財政が心配だ。トランプだろうが、ハリスだろうが、どちらが勝ってもインフレ的であり、金利上昇も心配となる。
・トランプが大統領だった期間、インフレは大丈夫だった。多くの人が「トランプが大統領になれば、[国の]バランスシートを爆発させ、酷い事になる」と言っているが、それを証明する事実は無い。「財政問題は存在するのか?」というと、存在する。財政は正常ではない。より大きな問題は「いつレバレッジが噛みつくのか?」である。レバレッジが噛みつくのは、成長が遅くなった時である。今のところ成長は遅くなっていない。なので今は大丈夫だ。誰が大統領になろうとも、この状況は宜しくない。財政問題は支出側、社会保障側(entitlement side)にあるのではない。我々はそれらにより良い制御を効かせなければいけないという事である。
ーあなたのS&P500年末目標は5,535だ。今より低い。なぜそれを[いまだに]維持しているのか?
・今年は残すところ6か月となり(←”2か月”の言い間違いだと思われる)、2025年がどのような年になるか考え始めた。2025年は良い年になると思うのだが、当たり年にはならない(bad vintage)。それが何を意味するかというと、リターンは1桁台の高い方になるが、2026年、2027年から振り返って見ると「2025年はレバレッジが高すぎた年だったね。リスクを取り過ぎたね。」と言うようになるだろう。なので我々は2025年にフォーカスしており、2024年についてはそれほど注意を払っていない。
ー私は2024年に注目していますけどね。今のS&P500は5,535ではなく、5,757だ。
・我々は初期の頃、強気だった。2024年目標を見直すのは、我々の顧客に役立つだろうか?今後、少し株は売られるだろう、少し戻すだろう。それより重要なのは2025年に向けてどのようなポジションを取るべきか?だ。多くの人が成長株、モーメンタム・トレードで大きく儲けた。ここからトランプ・トレードに入るなら、少しばかり下がるだろう。なので我々は顧客と年末目標ではなく、ポジションについて話し合っている。
ーデイヴィッド・アインホーンは先週、彼が思いだせる限り、最も市場は高い、と書いた。それは公正だろうか?
・いや、公正ではない。1999年の株はもっと高かった。ファンダメンタルズはもっと悪かった。
ーこんにちの株価は問題ないのか?
・こんにち、株は高価(expensive)である。リスク・リワードを考えて株を選ばなければならない。単に目を閉じて株を買えば良いというものではない。
ということで・・・、
・(2024/10/23時点で)株は一時的に下げている。その理由は、トランプ・トレード、金利上昇だ。決算シーズンなので、その日発表された決算の内容によってもその日の株価は動く。
・トランプが大統領になればインフレになると言う人がいるが、彼の1期目ではインフレは起きなかった。
・とは言え、財政問題は存在する。問題は、いつ金利が跳ね上がるのか?だ。今のところは大丈夫だが、財政支出に抑制を効かせるような議会にならないと、問題が顕在化するだろう。
・S&P500年末目標を5,535としているが、見直していないだけ。
より重要なのは、2025年に向けたポジションだ。2025年は1桁後半のリターンとなる。これまでは成長株で儲かったが、トランプが大統領になるのであれば、それは継続しない可能性が高い。
・2026年、2027年には株安がやってきて「2025年はレバを掛け過ぎていた」と言われるようになるだろう。
目を閉じて株を買えば良いという環境ではない。
だ、そうです。
昨日紹介したカーソン・ブロック(が冗談めかして言っていた)「目を閉じて株を買え」と真逆の事を(真顔で)言っているところが笑ってしまう(ニヤ
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