塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェレミー・シーゲル教授】9月雇用統計が強く出れば利下げ休止も有り得る。選挙で共和党が両院取れば長期金利が跳ね上がる。

塾長です。

昨日(米国10/25)の米株はヨコ、10年債利回りは上昇。

 S&P500、5808(-0.03%)

 Nasdaq、18,518(+0.56%)

【米国市況】S&P500は銀行株主導で失速、ドル上昇152円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、71.69

 10年債、4.2320

 ドル円、152.2440

 Bitcoin、66,168

 

 

経済指標:

 9月 耐久財受注[前月比]、-0.8%(予想-0.1%)

 9月 耐久財受注コア[前月比]、0.4%(-0.1%)

 10月 ミシガン大学消費者信頼感指数、70.5(68.8)

米耐久財受注、2カ月連続で減少-民間航空機の不振が響く - Bloomberg

  多くの企業は長期的な設備投資に依然コミットしているものの、11月の大統領選挙と将来の需要について見通しが立たず、拡大計画に慎重になっている企業も見られる。中には高い借り入れコストを理由に支出を限定している企業もある。

 

米消費者マインド、6カ月ぶり高水準-借り入れコスト低下が寄与 - Bloomberg

  約2週間後に迫った米大統領選挙も見通しに影響を与えている。今回の調査では、共和党および無党派層有権者の間でセンチメントが4月以来の水準に上昇する一方、民主党有権者のセンチメントはやや低下した。

  共和党員の間でトランプ前大統領が返り咲くとの自信が増していることを反映した可能性がある。調査対象者のうち、民主党候補のハリス副大統領が勝利すると予想した割合はより少なかった。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■注目していた決算はなかったが、注目させられた決算が一つ;
米地銀株が軒並み下落、NYCBの赤字決算と減配受け | ロイター

米地銀株が31日の取引で軒並み下落した。ニューヨーク州を地盤とする銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)(NYCB.N), opens new tabの予想外の赤字決算と減配を受け、地銀の健全性を巡る懸念が再燃した。
格付け会社ムーディーズは同日、NYCBを格下げ方向で見直しの対象とした。同行の格付けはジャンク(投機的)等級に引き下げられる可能性がある。

-8.26%

 

NYCB・・・(地銀にはまったく興味がないにも関わらず)聞き覚えのある名前だと思ったら、今年2月にもまったく同じニュース(悪業績→格下げ→オフィス不動産懸念→地銀株が売られる)が出ていました;
NYCB株が22%下落、1997以来の安値で終了-時価総額45億ドル喪失 - Bloomberg(2024/2/7付け)

 

NYCBの年初来株価を確認すると;

New York Community Bancorp YTD 2024/10/25 - Yahoo Finance

ということで、2月時の急落に比べれば今回のサゲは誤差でした。

そのうちJPMが(超安値で)買いそうです。

 

 

■Boeingが宇宙部門分離?;
ボーイング、問題抱える宇宙船事業で複数の選択肢を検討-関係者 - Bloomberg

立て直しのニュースなので、好意的に受け止められるかと思いきや・・・、株価は-0.12%。

 

 

■〆はジェレミー・シーゲル教授;

www.youtube.com

ーこの市場はどう見えていますか?

・強く見えるね。モーメンタムに衰えは見られない。これには誰もが驚いているだろう。私を驚かせたし、FEDを驚かせた。GDPが来週発表される。どうやら[第3四半期は]3%を超えそうだ。季節は第4四半期に入る。[4Qの]成長率は2.5~3%の間になるだろう。そうなると長期金利の上昇傾向は続く。FEDは利下げを続けると思うが、彼らが言っていた程にはならない。1週間後に発表される雇用統計が強ければ、0.25%利下げか、もしかしたら、[利下げの]休止も有り得る。

 

ー一つずつ聞いていきたい。金利が高くなるのは株式市場にとって優しいことではない。さらにどれくらい上がるだろうか?もし金利が好調な経済といった”正しい理由”で上がるのであれば、株にとってはOKなのか?

・株にとってはOKだ。より短期の借入に依存している割安株、小型株に比べれば、テック株、巨大株にとってはOK以上だ。1か月前より利下げ見通しが下がったために、割安株・小型株に蓋が置かれた状態になっている。

 

ーあなたは今後6回のFOMCのうち、2~3回の休止と、3~4回の利下げを予想している。あなたは経済が強いので、今年中に休止があると思っているのでしょうか?

・そうだ。間違いなくそう思っている。前回FOMCではボーマンがようやく50bpt利下げに反対票を投じた。パウエルは反対票がないFOMCの記録を作っていたのに、それが崩れたので、他のメンバーも反対票を投じることに躊躇いを感じなくなったかもしれない。(9月に発表された)8月雇用統計が強かったので、多くのメンバーが休止を唱えている。25bptと休止のどちらかであれば、私は25bptをとるが、もちろん金曜日に発表される雇用統計には注目する。さらにその次の週にある選挙はより重要かもしれない。11月で最大のイベントだ。

 

ー選挙に向けてのポジショニングをどう見ていますか?高インフレが予想されるので金利が上がっていると言う人もいる。どちらの党が勝ってもインフレになるかもしれないが、関税によるものの方が大きそうだ。

長期金利が上がるのはインフレもあるが、強い経済成長によるものでもある。財政赤字が大きくなっても、長期金利は上がる。大統領も重要だが、上院・下院をどちらが取るかも重要だ。上院は共和党が取るであろう。下院は接戦だ。もし一つの党が両院をとれば、長期金利は跳ねるかもしれない。クリスマス・ツリーが開放され、共和党が望む減税が実現するかもしれない。もし民主党が下院をとれば、ちなみにそれが分かるまで3、4日かかるかも知れないのだが、抑制と均衡が効くようになるので、債券市場は一方が両院取るのに比べれば落ち着くだろう。

 

 

ジム・ビアンコがBloombergで大統領選の確立について話をしていたので、その部分だけ紹介しておきます;

www.youtube.com

ーあなたは『かけ市場は政治イベントや”10月のサプライズ”といった情報に素早く反応する』とツイートしていた。世論調査と賭け市場にはどれくらいの差があるのか?

・大きくはない。ほとんどの世論調査、選挙のモデラーはトランプに50%を少し上回る値をつけている。賭け市場はそれらを受け、次を考える。トランプの勝率が上昇基調にあるので、60%台の下の方で取引されている。その程度の差は適当だといえる。操作されているようなレベルではない。これらは確立である。人々は確立を理解するのに苦労する。なので私はフットボールの比喩を使って説明している。これくらいの差はフットボールでいえば3ポイント差だ。ハリスがフィールドールを決めればひっくり返る。逆転するのは難しくない。賭け市場は正しく織り込んでいるだろう。

 

ーフランスのクジラがトランプに大賭けしたそうだが※、それがトランプの掛け率を上げたのか?

・そうではないだろう。10個の賭け市場があり、それら全てが同じである。先週、掛け金が2倍になった。来週も2倍になるだろう。選挙前が常にそうであるように。さらに多くのクジラが来るだろう。賭け市場を操作しようとしているのではなく、より確信を持って賭けている。先ほど言ったように、世論調査モデラーとの差は小さく、すべては適切に見える。

 

ー金融市場は世論調査と賭け市場のどちらを見るだろう?

・どちらも見合っている。トランプメディア、Bitcoin、もしくは防衛株 vs. テック株と言った値動きは、ある程度選挙結果を織り込んでいる。その一方で、賭けをしている人々はそれら市場を見ている。なのでお互いが見合っているといえるのだ。

 

※:トランプ氏に69億円、賭けサイトの鯨はフランス人トレーダーと特定 - Bloomberg

  トランプ氏の当選確率引き上げを狙った単独ユーザーがこれらの口座を運用しているとの懸念が持ち上がっていた。

Bloomberg民主党/左寄りメディアなので、トランプ勝利に傾いている賭け市場はトランプ派によって操作されていると言いたい(読者にそのような印象を与えたい)ようですが、ビアンコは否定している。

 

前回Polymarketによる大統領選挙予想を紹介したのは10月15日。

トランプ:ハリス=55.1:44.4でした。

それがどうなっているかというと;

2024 Election Forecast 2024/10/25 - Polymarket.com

63.7:36.2となっていました。

 

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