塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【リチャード・フィッシャー】11月FOMCで利下げするな。【エド・ヤーディーニ】債券自警団がやってきた。ゴールドを買え。。

塾長です。

昨日(米国10/28)の米株は上昇。と言っても最高値からはサゲていて、10月を通してヨコ。これから重要株決算、雇用統計、大統領選挙、FOMCと続く。

 S&P500、5,823(+0.27%)

 Nasdaq、18,567(+0.26%)

【米国市況】株上昇、決算と大統領選に備え-円は対ドル153円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、68.01

 10年債、4.2780

 ドル円、153.3220

 Bitcoin、69,875

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Fordなどが決算;

フォード、決算受け時間外で5%近く下落 通期のEBIT見通しを下方修正=米国株個別(株探ニュース) - Yahoo!ファイナンス

 フォードが時間外で下落。引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を上回った。ただ、株価は時間外で下落。EBITが予想を下回ったほか、通期のガイダンスでもEBIT見通しを下方修正している。

-6.07%

 

 

■〆は元ダラスFED総裁 リチャード・フィッシャー;

www.youtube.com

ー市場は緑色(値上がり)を示している。10年債利回りは過去3か月で最も高い水準だ。金曜日には雇用統計が出る。それがFEDに対して何を意味するのかを議論したい。

 FEDは選挙後のFOMCで何をするだろう?

・正直に言ってd、私にはわからない。私がもし未だにFOMCの席についていたら?と考えると・・・、経済は強い、3QのGDP成長率は3%くらいになりそうだ、ほぼ完全雇用の状態であり、製造業はいまだに苦しんでいるがサービスへの需要は継続している、といった事を他のメンバーに対して指摘しているだろう。私なら多分[金利について]何もする必要がないと主張しているだろう。株式市場に配慮する必要はない。我々は50bpt利下げした後、6か月以上の金利は上昇している事を気に留めるべきだ。あなたが先ほど指摘した10年債だけでなく、1年、2年、6か月、30年[の金利]も上昇した。問題はそれが何故起きているのか?だ。私自身の考えはあるが、それはこの時点であまり意味がない。私なら今の金利を維持しようと主張し、もし他メンバーが25bpt利下げを主張するなら、それを受け入れるだろう。しかし、この時点で利下げは不要だと思う。

 

ー利下げ休止の可能性はどれくらい?あなた以外にも休止を匂わせている人がいる。11月FOMCで一回利下げして、12月は見送って、状況を見守るのかもしれない。

・私は11月、12月のFOMCのどちらかで0.25%利下げがあると思っている。しかし、この(11月)FOMCでは不要だと思っている。我々はより多くのデータを見たい。[11月に見送れば]12月FOMCまでの6週間でデータを検証する時間が取れる。

 

ーこれは中立金利が彼らが考えていたのより高いからなのか?経済は強く成長している。金融環境は彼らが思っていたほど締め付け的ではないので、あなたが言ったように1回利下げして、それがどのように影響するか見てみよう、となるのだろうか?そのような考えをどう思いますか?

・私なら、まさにあなたが言った事をFOMCで述べるだろう。金融環境はいまだ寛大(lenient)である。金利は上がったが、スプレッドはいまだ狭い。クレジット市場に資金は豊富である。株式市場をみてくれ。我々は緩和的(accommodative)だ。その強さをさらに押す必要はどこにあるだろう?私にはわからない。

前回FOMC後、FED高官があいついで「(このまま良い経済指標、特に雇用統計、が出続ければ)今年の利下げは2回ではなく、1回ですよ」と示唆していたので、フィッシャーの発言に大きな驚きはない。

あるとすれば、「11月利下げ、12月休止」ではなく、「11月休止、12月利下げ」を唱えているところ。

基本的に彼はタカ派なので(少なくとも彼がダラス連銀総裁の時はそう呼ばれていた)、素直に解釈すれば「12月FOMCまでの期間も良い経済指標が出続ければ、12月も利下げ無し」と言っている。

のだけれど、前回(9月)FOMCで(0.25%ではなく)0.5%の大幅利下げを押し切ったのはパウエルらしいので※、それは無理筋。11月に休止してしまうと「9月は0.25%利下げで十分だったのでは?」「9月0.25、11月0.25で良かったよね」と批判されてしまう。

フィッシャーは無理筋なのを分かっていながら「11月休止」と言っているのは、暗に(明に?)パウエルを批判しているということになりますネ。

 

※:

0.5ポイント利下げ主導のパウエルFRB議長、一段と強力な存在に - Bloomberg

FOMC議事要旨:利下げ幅巡り活発な議論、大幅利下げに異論も - Bloomberg

 

 

と、政治的な裏読みをしてみましたが、エド・ヤーディーニは「債券自警団がやってきたかもしれない」と言っている;

債券自警団結集も、選挙や国債発行で利回り5%に現実味-ヤルデニ氏 - Bloomberg

どちらが大統領になっても財政赤字は拡大、トランプ/共和党が両院取ればインフレ的でインフレヘッジとしてゴールドが買われ3,000ドルに到達するだろう、貴金属には強気だ、等と言っている。

詳しくはこちらの動画で説明しているので、興味のある方はどうぞ;

www.youtube.com

 

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