塾長です。
昨日(米国11/1)は新たな月に入り、大型化・ハイテク株が高い。雇用統計はハリケーンの影響があるので、ガン無視。10年債利回りは上昇。
S&P500、5,728(+0.41%)
Nasdaq、18,239(+0.80%)
【米国市況】決算堅調で株に押し目買い-円は対ドル153円付近に下落 - Bloomberg
原油、69.33
10年債、4.3610
ドル円、152.9460
Bitcoin、69,371
10月 NFP[前月比]、1.2万人(予想10.0万人)
10月 失業率、4.1%(4.1%)
10月 平均時給[前月比]、0.4%(0.3%)
同[前年同月比]、4.0%(4.0%)
10月 製造業PMI、48.5(47.8)
10月 ISM製造業景気指数、46.5(47.6)
米雇用者数、10月は1.2万人増にとどまる-ハリケーンとスト影響 - Bloomberg
・事業所調査の回収率「平均を大きく下回った」-労働統計局
・9月と8月の非農業部門雇用者数は共に下方修正された
米ISM製造業指数、23年7月以来の低水準-7カ月連続で縮小圏 - Bloomberg
・生産指数は21年4月以来の大幅低下、ハリケーンが影響した可能性も
・新規受注と雇用の指数はともに縮小圏内、前月からは若干上向く
なし。
なし。
なし。
■Chevron、Exxonなどが決算;
エクソンとシェブロン、予想上回る決算-パーミアン盆地の増産奏功 - Bloomberg
CVX+2.86%
XOM-1.57%
■野村証券(と、それを報じるマスコミ)がおもしろい;
野村HD、法人・個人向け両事業で暗雲-傘下証券で相次ぐ不祥事 - Bloomberg
容疑者は「野村証券」元社員 強盗殺人未遂と放火容疑は否認 数千万円の損失取り返そうと犯行か 広島(テレビ新広島) - Yahoo!ニュース
捜査関係者によりますと梶原容疑者は事件当時、大手証券会社「野村証券」の社員で、夫婦の営業担当として家を複数回訪れていました。
Bloombergでは放送(その後Youtubeに動画投稿)もしていました;
気になるのは、報道が「野村証券元社員」としている部分。
事件時、野村證券営業マンとして客/被害者と会っていたのだから「野村証券社員(当時)」が正しい。例えば野村の社長が横領→即刻クビになったとして、「野村証券元社長が横領」とは書きませんから。
野村証券は新聞・テレビに広告を出しているので忖度があるのでしょうが。
■〆は最近テックに弱気のダン・ナイルズ;
ー今週は多くの決算が出た。直近ではApple、Amazonは売上、利益ともに市場予想を上回った。決算を出したMag7の中では(注:nVidiaは11/20)、Teslaが売上をミスした以外、全てが予想以上だった。
前回あなたが出演したとき、いくつかの会社の決算を心配していましたね。
・月曜にプレビューがあり、その後の展開は我々が予想した通りだったと言える。
Googleが最初に決算を発表し、他社の超えるべき基準を引き上げた。
Metaは堅実な(solid)結果を出したが、そもそもこの会社はガイダンスを保守的に出す。なので株は売られた。これは我々が予想した通りだった。
そしてMicrosoftが決算を出した。ガイダンスが問題で、見通し額を2四半期連続で引き下げた。特に、クラウド・ビジネスであるAzureである。そのガイダンスは貧しかった(poor)ので、株は酷く売られた。
昨日はAppleが決算を出し、予期されていた通り、12月期の売上を1桁台低~中盤に引き下げた。人々は+7%を期待していた。そして株が再び売られた。
Amazonは、私にとって驚きだった。今年はThanksgivingとChristmasの間が1週間少ないにも関わらず、E-Commerceのガイダンスがとても強かった。どうやらビジネスは好調で、それ(ショッピングシーズンが1週間短いこと)は大した影響にならないのだろう。
この結果から、我々は今年中、引き続きMetaとAmazonの2社を選好する。
ーTeslaの利益の100%が他社へのenvironment creditである。これは継続可能なビジネスだろうか?
・私にとってTeslaは・・・、私はグロース株を適切な(reasonable)価格で買う投資家である。TeslaのPEは100倍であり、リスク・リワードの観点から買うのは難しい。人々はそこには関心を持っていない。人々の関心は将来の可能性(optionality)である。それはエネルギー&ストレージであり、売上はTesla全体の10%以下であるが、+50%/年成長している。そして2年後に出るというRobotaxi、自動運転。人々はそれらを理由に株を持っている。ビジネスの基礎となっているEVは理由ではない。私もあなたと同じ心配を持っている。他社へのクレジットはあるが、数週間後には選挙があり、どちらが選挙に勝つからでtax creditなどが変わるだろう。とは言えども、Teslaは組合を持つ他社に比べれば、公正に扱われているかもしれない。全ての巨大テック企業に言えることではあるが、選挙結果を見る必要がある。短期的にはそれが株価を動かし、その後、通常に戻り、ファンダメンタルズを注視することになる。
ーどの銘柄がAIに投資していて、そこから利益を得られるだろうか?
・最も心配なのはMicrosoftである。AIへの熱狂が始まったのは2022年終盤、OpenAI・ChatGPTからである。MicrosoftはOpenAIに対して大きな賭け金を出している。しかし(決算の)数字を見てみると、6月から始まる四半期、Azureと呼ばれるクラウドビジネスは+35%成長した。9月四半期は+34%で、ガイダンスを+31~32%とした。数字は減っている。一方、クラウドで最大のAmazonのクラウド・ビジネスは過去5四半期、+12から+19%へ加速している。3社中、最小のGoogleも加速していて、前四半期の+29%から今週発表した今期+35%だ。Microsoftは投資からリターンを得ているのだろうか?と自問してみると良い。数字からわかるのは、過去6か月、減少している。Microsoftは心配になるだろう、特にあなたがPE 33倍で買っているのであれば。ちなみに市場(=S&P500)は24倍である。
2番目に心配なのは、明らかにAppleだ。今年を含めて、過去3年間で売上は5%成長している。全ての人は新製品が出ると騒ぎ立てる。VisionProは素晴らしい!と。しかし、誰もスキーのゴーグルを頭に乗せたくないのだ。iPhoneに目を向けると、まず初期の機能は大したことがない。12月に米国で新機能がリリースされるが、他国は来年まで待たなければならない。こちらもPEが33倍だ。過去3年を合計しても、売上は5%しか伸びていないというのに。人々は問題はそこにないと気づくだろう。市場のシェアを失っているのだ。中国ではハーウェイに。そうなれば、ガイダンス通り1桁成長しても、マルチプルは下落するだろう。
ー不況は来ないのかもしれないが、どの会社が最も景気に左右されるのか?
・nVidiaだ。3~6か月は大丈夫だが、コロナの時、誰もがオンラインとなり、売上は年率+84%となった。2021年初めのことだ。その後、巨大クラウドの投資が減り、-20%となった。来年中盤、AIへの(過剰な)投資を消化する時期が来る、nvidiaの売り上げが減少すると思う。
今までと同じことを言っているのが確認できました。
・お勧めはAmazon、Meta。Amazonはクラウド事業が成長しているだけでなく、E-Commerceも好調だ。
・Tesla株は将来性によって買われている。私のように成長株を適正価格で買いたい者にとっては手が出ない。全てのテック企業に言えることではあるが、選挙結果(EV補助金など)に影響を受ける。
・MicrosoftはAIブームの火付け役であるOpenAIに出資し、AI/クラウド事業が最も伸びるはずなのに、Azure(クラウド事業)の成長が鈍っているのが心配だ。他社(Amazon、Google)のクラウド事業は伸びているのに。
・Appleはほとんど成長していない。今年を含む過去3年で売上がたったの+5%。にも関わらず、PEは33倍。人々が中国でHuaweiにシェアを奪われている事に目を向けだせば、売られるだろう。
・nVidiaは中期的に問題がある。来年中盤ごろ、巨大クラウド事業者がAI/クラウドに対する過剰投資の消化期間に入り、売上の落ち込みがあるだろう。そうなれば株価は下がる。(注:長期的なことは語っていない。この時が買い場だと言っているのかも知れない)
だ、そうです。
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