塾長です。
昨日(米国11/11)の米株はS&P500が6,000を超えて終了(!)。国債市場はお休み。
S&P500、6,001(+0.10%)
Nasdaq、19,298(+0.06%)
【米国市況】株式ローテで大型ハイテクに売り-ドル一時154円に接近 - Bloomberg
原油、68.15
10年債、4.3080
ドル円、153.7180
Bitcoin、87,856
ビットコイン最高値、8万8000ドル突破-「紛れもない強気相場」 - Bloomberg
トランプ氏は大統領選で激戦州7州を全て制覇し圧勝。デジタル資産業界では1億ドル余りを投じて暗号通貨に友好的な候補者を支援してきたことを祝う声が上がっている。ビットコインは先週の投開票日以来30%を超える大幅上昇を演じており、ほぼ連日最高値を更新している。
なし。
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■注目決算なし。
■強気派エド・ヤーディーニが2029年末S&P500、10,000を予想;
ヤルデニ氏、「アニマルスピリッツ復活」-S&P500種1万が視野に - Bloomberg
今のところYouTubeにインタビュー・ビデオは上がっていません。
■〆は強気派トム・リー;
ーあなたはGranny Shotsと呼ぶ退屈だが簡単に利益の得られる株のリストを持っている。そのリストは長くなっているのではないでしょうか?
・そうだが、35個くらいに抑えている。質の高い銘柄で、適切なテーマに沿っているものだ。我々には7つのテーマがあり、1つ以上に当てはまるとGranny Shots入りする。
ーそれらにはさらに強い確信があるのですよね?
・そうだ。そしてそれらの多くは人々に馴染みのあるものとなっている。なぜなら大型株だからだ。
ー今日は景気循環株に対する議論があった。[トランプ1期目の]2016年に似ているからだ。しかし、コモディティ価格のサポートがない。どう思いますか?
・景気循環株は必ずしもコモディティ価格のサポートを必要とはしていない。
ーエネルギーや、ある程度は素材がそうです。
・エネルギー、素材についてはYesだ。エネルギーの見通しは人々が思うほど素晴らしくはないだろう。トランプ政権でより多くの石油採掘がおこなわれ、価格が下がる。しかし、景気循環株である工業、金融は、あなた方が議論していたように、とても良い環境にある。M&Aが活発になったり、マネーのコストが下がったり、規制緩和があるからだ。
ーリフレーションのリスクは本当にあるか?次の6か月間で。
・それを測る市場の指数がある。One Year Inflation One Year Forwardと呼ばれる。市場による1年後のインフレ率予想である。それは徐々に上昇し、3.6%となっている。過去にそれは市場が心配し始めるトリガーであった。[不法移民の]国外追放にともなう財政支出など、市場は心配し始めている。
ートランプは執拗に関税をかけると言っている。市場はそれを、企業への減税、規制緩和がオフセットできると思うでしょうか?
・ネガティブな絵を描きたい人は関税を思い浮かべるだろうが、実際のところ関税政策がどうなるか分からない。市場はリアルタイムに反応するだろう。それが政策を決める。我々はビジネスにとって良い環境になる、多分株にとっても良い環境であると想定すべきだ。
ー決算シーズンについてはどのように評価しますか?来年の企業利益の期待は?
・今決算シーズンは強固(solid)であった。エネルギー、コモディティ、ヘルスケアは後れを取ったが、テック、工業といったグループは良い数字だった。見通しも良いはずだ。マネーのコストは下がり、住宅活動は活発化する。企業合併が増える。合併は小型株にとって良い。小型株の利益の成長率は40%近辺である。我々は同じトレードを推奨するが、今後6か月はより景気循環的である。また、小型株、Bitcoinに注目している。
ーなぜ小型株はM&Aによってより恩恵を受けるのか?
・まず背景として、過去5年間、小型株はアンダーパフォームしてきた。過去25年で最も大きな開きがある。PEの中央値は10倍。S&Pは18倍なので、ほぼ7PEぶん割安だ。小型株の利益の増加率はより速い。それだけでなく、約44%が、私の考えるところによると、景気循環的である。地方銀行や、工業といったものだ。それらがS&Pよりも多くのウェイトを占めている。最後に、多くの現金がサイドラインに置かれている。人々は値上がりが小型株に広がるのを待っている。
ー彼らは海外取引が少ないので、関税があったとしても、減税や規制緩和の効果を多く受けられますね。スイートスポットにいると言える。
・そうだ。アウトパフォーマンスのサイズは大きくなるかもしれない。約100%アンダーパフォームしてきたのを、今後数年で取り返すだろう。
ー先週末リー上院議員が中央銀行の廃止案を出し、イーロン・マスクが賛意を表していた※。債券市場は反応するだろうか。
・もちろんだ。FEDはその独立性により、最も強力な組織である。その構造を変えるとなれば、資本市場にとって良くないことだ。
ということで、
・トランプ政権でも、これまでのテーマ選定、推奨銘柄選定は変わらない。景気循環株、小型株、Bitcoinだ。
・最終的に関税がどうなるか分からない。関税に関するニュースが伝わると市場が反応する。トランプは市場の反応を見て、最終的にどうするかを決めるだろう。
・FEDを廃止すれば、資本市場への影響は大きい。
だ、そうです。
一番興味深いのは「トランプは市場の反応を見て、政策を決めるだろう」と言っている部分。
昨日はジェレミー・シーゲル教授のインタビューもあり、同じような事を言っていた;
ーあなたは市場がトランプの政策を決定する(dictate)と思っているのですね。
・その通りだ。トランプ大投票は歴史上もっとも株を重視する。彼は1期目、彼の成功を株式市場の好調さで測った。なので、私は、彼が株式市場にとって悪い政策を取るとは思わない。それに加え、債券市場は・・・我々は債券自警団について再び語るようになったわけだが、水曜日の債券利回り上昇は債券自警団からのワーニング・ショットだったのだろう。「俺たちは減税や構造変更が良くないと思うよ」と。すなわち、株式市場、債券市場の両方がトランプがやろうとしている事の足かせとなるだろう。そうはいっても、共和党が上・下院を取ったので2017年に実施した減税は延長されるだろう。それ以外の減税の延長は難しいだろう。
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Granny Shotsについてはこちらで解説されているので、詳しく知りたい方はどうぞ;
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