塾長です。
昨日(米国11/19)の米株は上昇。10年債金利は落ち着いている。今晩、nVidiaが決算発表なので、皆さんソワソワしている感じ。
S&P500、5,916(+0.40%)
Nasdaq、18,987(+1.04%)
【米国市況】S&P500続伸、リスク回避後退-円上げ消し154円台後半 - Bloomberg
今回のエヌビディア決算は年内に残された最も重要なカタリストとなることが、オプション取引で示唆されているとバークレイズのストラテジストは指摘。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合よりも重要だという。エヌビディアは4.9%高となり、S&P500種の上げをけん引した。
原油、69.50
10年債、4.3790
ドル円、154.6290
Bitcoin、92,027
10月 住宅着工件数、131.1万件(予想134.2万件)
同[前月比]、-3.1%(-1.2%)
10月 住宅建築許可件数、141.6万件(144.5万件)
同[前月比]、-0.6%(1.3%)
米住宅着工件数、10月は年換算131.1万戸に減少-予想を下回る - Bloomberg
なし。
なし。
なし。
■Walmartなどが決算;
米ウォルマート、通期の売上高見通しを上方修正-株価上昇 - Bloomberg
+3.00%
■〆はStifelのchielf equity strategist 皮肉屋バリー・バニスター;
ー次のゲストは、地政学リスクが爆発する目前で、2025年前半、石油にリスクがあると指摘している。
あなたは[株式市場の]修正リスクを指摘して、数か月が過ぎた。今の状況は、新政権誕生で良くなかったのか、悪くなったのか?
・過去に市場で起きたのは、2年前の10月、去年の10月、悲観論が台頭し、市場は底を付けた。その後、ハードランディングになるのか、ソフトランディングになるのか?と言った形の景気回復に対する懐疑論が出たあと、それが楽観論へと移行した。AI、企業利益、地政学「への期待」と言ったものが理由だ。それが今、ユーフォリア(euphoria、高揚)に移行している。行き過ぎ(over shoot)だ。この後の大きな下落への舞台設定となっている。これは、熱狂的にどちらの方向にも極端に振れるという市場の性質によるものだ。私は底で真価を発揮するタイプなので、楽観が高揚に移行する中では、最高のゲストとは言えないだろう。私は高揚するタイプではない。
ーそうかも知れませんね。あなたは「列車はcrazy townに近づきつつある」と指摘している。crazy townが意味するところは?
・sell側の良いところの一つは、賢いふりをして[レポートを]書けることだ(笑)。crazy townとは、いくつかの要素がある。トランプ政権で多分財政支出拡大が起きる。トランプ次期大統領は名目GDPの男である。すなわち、実GDP+インフレである。我々は主要な経済リスクであるところのスタグフレーションを心配するまで長い道のりがある。つまり、名目GDPを増やすためにまだやれることがあるという事であり、それは財政支出の増加を含む。そうなればFEDは利下げを止める。大統領就任式の10日後である1月30日(正確には20251月FOMCは28、29日)に[FF金利を]4.0で止めるのは疑いようがない。
次に、中国は中道性危機を止める必要がある。そうしなければ、流動性危機のスパイラルに陥ってしまう。中国が景気刺激策をすれば、それは世界を刺激することになる。これは歴史的にインフレ的である。
最後に、地政学リスクだ。4年間も頭を悩ませてきた。私は、次の政権がすぐに危機を制御したり、解決したりできるとは考えていない。それと同時に、私は今の政権が取っている方策にも満足を感じていない。
全てを表すのに、私は「混乱(mess)」という言葉を使う。
ーそれではどのように防衛策を取りますか?とても悲観的(downbeat)に聞こえます。
・悲観的に聞こえたでしょうか。私のセラピストが言うように、悲観的にならないようにしているのですが(笑)。
米国GDPが落ち着き(moderate)、CPIコアがある程度粘着的で3%程度であれば、防衛的な割安株はアウトパフォームする。我々はそのような見方をしていて、そうなる可能性は高そうである。人々はもうインフレの悩みから解放されると思ってきたが、住居費が未だそれを許していない。そしてS&P500は修正されるだろう。
それら3つ、穏やかなGDP成長、粘着的なインフレ、S&P500の修正が起きるだろう。そうなれば、あなたが持つべきなのはbio tech、医薬(pharmaceutical)、Waste Managementのような商業的プロフェッショナル・サービス、食品・飲料・タバコ、ヘルスケア機器と補給品、家庭用品、公益だ。我々は早めにそれらを買っている。
ーあなたをさらに暗い気持ちにさせたくないですが、医薬は再びクラッシュした。RFJ JrがHHSを指揮することになりそうだからだろう。医薬を推奨する立場として、どうですか?
・彼はthe bros groupにいるように見えた。イーロン・マスク、ヴィヴェック、ケネディーは仲間になって、トランプの後をついて回っている。側近(entourage)のようだ。その後、彼について詳細に調べてみると、彼はファースト・フード、加工食品、砂糖がたくさん含まれている飲料などにとって”脅威(threat)”であるようだ。私がリスクとして注目しているのはそれらである。医薬品企業ではない。我々はBio Tech企業や医薬品企業と価格コントロールについて争ってきて、プレッシャーとなってきたが、多くの政治的な意思は感じられない。彼は最初に食品問題などに注力するのではないか。肥満が米国の一番の健康問題だからだ。
ということで・・・、
・市場の特性として、極端から極端に走る。悲観→楽観→高揚の繰り返し。現在は高揚の初期段階であり、2025年にS&P500は修正される。
・2025年、GDP成長率は穏やかになり、米中の財政支出や地政学的リスクによりコアCPIは粘着的に3%。FEDは利下げをやめる。
・その時に持っておきたい株(領域)は、bio tech、医薬(pharmaceutical)、Waste Managementのような商業的プロフェッショナル・サービス、食品・飲料・タバコ、ヘルスケア機器と補給品、家庭用品、公益である。
・RFK JrがHHS(Health and Human Services、厚生庁?省?)長官なれば医薬品企業への脅威となると言われているが、彼はよりファースト・フード、加工食品、大量に砂糖の含まれる飲料などを問題視している。彼は最初にそこに手をつけるだろう。肥満が最大の問題だ。
だ、そうです。
S&P500が修正されるかどうかは・・・、当てるのが難しい賭けですが、売られている医薬品株を買うのは悪くないかも知れません。
ちなみに、RFK Jrは体づくり(workout)をしている事で有名で、例えば、youtubeにはこのような動画があがっています;
動画の中では・・・
・RFK Jr(のインタビュー動画)「私は医師の指導のもと、テストステロン・リプレースメント・セラピーを行っている。ステロイド、アナボリック・ステロイドのようなものは取っていない」
・fitnessインフルエンサー(が上のインタビューに対してコメント)「この歳になると、テストステロンは代替(replace)されるものではない。自然と減っていくので、その減り具合を抑えるようなものを摂ることになる。彼は明確にステロイドではないと言っているが、TRENやCLENといったものを摂っているいるのだろう」
という事が話されている。
TREN=Trenbolone.
動画の中のRFK Jrの体つきを見ればわかりますが、70歳代でこの体を維持するのは・・・、医師の指導の下だとは思いますが、何らかの薬を使っているでしょう。
RFK Jrは医薬品に絶対反対か?というと、まったく逆。むしろ人工的にでも(見かけ上の)健康な体を維持してやろう/すべきだ、という立場の人間であると言える。
なのでバリー・バニスターが言うように、医薬品、特に肥満薬(GLP-1)には手を付けない可能性が高そうではあります。今、値下がりしている医薬品株を買うのはアリかも知れません。
ただワクチンに関しては・・・、政治的に反対するかも知れません。
トランプ大統領誕生の立役者の一人、イーロン・マスクは「(コロナ期にワクチン接種推奨した)ファウチ博士を訴えろ」と主張している;
Trump ally Elon Musk doubles down on calls to prosecute Dr. Fauci
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