塾長です。
昨日(米国11/27)の米株はS&Pが6,000の壁に押し戻され下落。国債が買われている。PCEが予想と一致したとは言え高い水準にあるのが理由とされているが・・・、連休前だからでは?
11/28はThanksgiving(休場)。本blogもお休み。翌日も半ドン。
S&P500、5,998(-0.38%)
Nasdaq、19,060(-0.60%)
【米国市況】S&P500種8日ぶり反落、ハイテク安い-150円台に上昇 - Bloomberg
原油、68.77
10年債、4.2420
ドル円、151.0380
Bitcoin、96,174
第3四半期 実質GDP[前期比年率]、2.8%(予想2.8%)
第3四半期 個人消費[〃]、3.5%(3.7%)
第3四半期 GDPデフレータ[〃]、1.9%(1.8%)
第3四半期 PCEコアデフレータ[〃]、2.1%(2.2%)
10月 卸売在庫[前月比]、0.2%(-0.1%)
10月 耐久財受注[前月比]、0.2%(0.4%)
10月 耐久財受注コア[〃]、0.1%(0.2%)
10月 シカゴPMI、40.2(44.9)
10月 個人支出[前月比]、0.4%(0.4%)
10月 PCEデフレータ[前月比]、0.2%(0.2%)
同[前年同月比]、2.8%(2.8%)
10月 中古住宅販売成約指数[前月比]、2.0%(-2.1%)
同[前年同月比]、6.6%(0.2%)
米GDP、7-9月は2.8%増の堅調ペース-個人消費が原動力 - Bloomberg
米PCEコア価格、前年比の伸び加速-FRBの慎重姿勢を裏打ち - Bloomberg
米中古住宅販売成約指数、予想に反して上昇-7カ月ぶり高水準 - Bloomberg
なし。
なし。
なし。
■注目決算なし。
■〆はエド・ヤーディーニ;
ー前日にはS&PとDOWが最高値を付けたわけですが、このラリーをどう見ていますか?さらに上がるでしょうか?どこの投資すべきでしょうか?
・投資し続けるべきだ(stay invested)。キャッシュを貯めてきた人に今更投資しろというのは難しい。株価は高いが、中小型化株は相対的に安い。S&P493はMagnificent7よりは安い。結局のところ、私は投資し続ける。[企業業績の]見通しは上向き(up-beat)だ。もちろんリスクはあるが、経済は非常に回復力がある(remarkably resilient)ことを証明している。私は金利は正常化している、FEDは利下げをする必要がないと考えている。その一方で、見通しは、関税問題などで上下するだろうが、減税と規制緩和は企業利益にとって良いものになるはずだ。
ーFEDが利下げしているときに『FEDと戦うな』というアイディアが、この市場の駆動力となっている。ビジネスにフレンドリーな政権にバトンが渡され、企業は大量の利益を稼ぎ出すことができる、とあなたは考えるのですね?
・まったくその通り。それだけではない。生産性(向上の)ブームの初期段階にいる。生産性は2015年に遡るととても低かった。2015年の0.5%から約2%に上昇した、4倍になった。私は生産性成長率が3,4%になると思う。幻想に聞こえるかも知れないが、現実は、過去に、60年代、90年代において3,4%を記録している。この生産性ブームは前進するだろう。テクノロジーがより多くの企業で使われるようになるからだ。1990年台にアプリケーションがそうさせたように。
ーそれは全てAIによるものだと思いますか?AIはまだ初期段階だ。
・我々は今十年期の最初から『熱狂の2020年代』と呼んでいる。AIだけではない。クラウド・コンピューティング、自動化、ロボティクスといった多くのテクノロジー、革命がmoving partsとなっている。それらが一体となってやってくる。これらを駆動しているキーは、熟練労働者不足である。テクノロジーが労働者の能力を補強し、それが賃金が物価を上回る速度で上昇するのを可能にしている。それは過去1.5年間起きている。結局のところ、生産性が『熱狂の2020年代』経済を駆動していて、それは年々も続くだろう。規制緩和や減税はその助けになるだろう。関税がどうなるか見てみよう。道路の出っ張りになるだろうが、私は来年(2025年)末、S&P500が7,000に到達すると思う。2029年末までに10,000だ。これは私から皆さんへのthnaksgiving giftである。
ーあなたの他にもS&P493を見るべきだと言うゲストがいた。ピーター・ブックヴァーである。[その中から]バーゲンを見つけるのはどれくらい難しいか?以前から493社を見るべきだとは言われてきた。
・私ならこうする。自分のポートフォリオにある会社をすべてテクノロジー企業として見てみる。テクノロジーを作る企業もしくは使う企業として。もしテクノロジーを使わない会社があれば、競争上不利である。企業には「テクノロジーを使え」と言うとてつもなく大きなプレッシャーがかかっている。プレッシャーだけではない。[テクノロジーの使用は]割に合う(pays off)のだ。信じられないかも知れないが、未だテクノロジー、コミュニケーションサービスの中には機会がある。市場の他の部分でいうと、金融、工業、一般消費財に機会があるだろう。ポンコツになるのもある。ヘルスケアはRFKやDr. OZにチャレンジを受ける。エネルギーは中国、欧州経済が弱く、根本的に弱い。
ということで、かつてのインタビュー等の発言から補いつつ纏めると;
・基本シナリオは『熱狂の2020年代』。2029年末、S&P500は10,000へ。投資し続けるべきである。
その経済発展を支えているのは生産性上昇。(米国では)熟練労働者が不足しており、それを補うためにクラウド、自動化、ロボット等のテクノロジーが使われ、生産性が向上している。
・基本シナリオから外れるとしたら、70年代地政学的危機による石油価格高騰や、90年代バブル(崩壊)のようなシナリオが考えられる。
・Mag7は高価だが、S&P500社のそれら以外には安いものもある。中小型株にも。
自分のポートフォリオの中で、テクノロジーを作っていない、もしくは、使っていない会社があれば売れ。テクノロジー、コミュニケーションサービスの中にはまだ安いものもある。
セクター的には(景気が上向く中では)金融、工業、一般消費財がお勧め。ヘルスケアとエネルギーはお勧めしない。
だ、そうです。
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