塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェレミー・シーゲル教授】2025年、S&P500はトランプ政権とMag7以外に支えられ0~+10%。

塾長です。

昨日(米国12/2)は12月最初の取引日。株式市場は値上がりで開始。

国債利回りは上がりそうだったところ、FED高官の発言で抑え込まれた模様。

 S&P500、6,047(+0.24%)

 Nasdaq、19,403(+0.97%)

【米国市況】S&P500種が再び最高値-円上昇、一時149円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、68.17

 10年債、4.1960

 ドル円、149.5360

 Bitcoin、95,179

 

 

経済指標:

 11月 製造業PMI、49.7(予想48.8)

 11月 ISM製造業景気指数、48.4(47.6)

米ISM製造業景況指数、予想を上回る-新規受注が拡大圏に浮上 - Bloomberg

 

 

金融政策:

■ウォラーがハト発言;
ウォラーFRB理事、12月会合での利下げ支持に傾いている - Bloomberg

 同氏は「現時点で12月会合での政策金利引き下げを支持する方向に傾いている」とした上で、「ただ、会合までに得られるデータが予想外に上振れして、私のインフレ予測が変わるかどうかに判断は左右される」

 

■ウィリアムズ、ボスティックは・・・タカ?
ウィリアムズNY連銀総裁、「時間をかけて」さらなる利下げが必要に - Bloomberg

  「時間をかけて、より中立的な政策設定に移行し続けることが適切になると見込んでいる」と同氏はニューヨークのクイーンズ商工会議所でのイベントで発言。「政策の道筋はデータ次第になる。過去5年間に学んだことがあるとすれば、見通しは依然として極めて不透明だということだ」と話した。

12月の米利下げ「選択肢オープンにしている」-アトランタ連銀総裁 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

米、AIメモリーや製造装置の対中販売規制強化-禁輸リストに140社 - Bloomberg

 

 

個別株:

Intel ゲルシンガーがクビ!;
インテルCEOが退社、再建で取締役の信頼失う-事実上の解任 - Bloomberg

 事情に詳しい複数の関係者によると、同氏と取締役会の衝突は先週、市場シェアの回復およびエヌビディアとの差を縮めるための計画の進捗について話し合われた際に頂点に達した。退社か解任かの選択肢を迫られたゲルシンガー氏は、インテルを去ることを選んだという。

退社か解任・・・、選択肢になっていませんが?

ゲルシンガーはIntel CTOを辞めたあと、EMCに移り(畑違いのソフトウェアである)VMWareのCEOをやり(やはり、うまく行かず)、苦境のIntelに救世主的な形で舞い戻ってきたわけですが、「結局何しに帰って来たのだっけ?」になってしまいました。

-0.50%

 

 

 

■〆は皆大好きジェレミー・シーゲル教授;

www.youtube.com

ー直前の議論を聞いていたかどうか分からないが、聞いていたとして話を進めると・・・、トランプ新政権の政策について市場は何を知っていて、何を期待していているのだろうか?

・ジョーは10年債について質問していた。選挙の日、10年債金利は20bptも跳ね上がったのを覚えているだろうか。それは「トランプよ、減税には気を付けろ」という威嚇射撃だった。市場は2017年減税の延長は受け入れるだろうが、トランプはより多くの減税を約束している。スコット・ベッセントが財務長官に実質的にノミネートされたとき、それは反転した。なぜなら彼は財政赤字に対してリーズナブルなスタンスを取ると思われているからだ。財政赤字は長期の問題である。トランプの減税の約束一つ一つが実現するごとに、債券市場へのプレッシャーとなるだろう。スコットのノミネートがそのプレッシャーの排除の始まりとなった。

 

ートランプが市場の反応を気にしているのも理由の一つだろう。彼は(株価を)成績表に使っていると言える。

・まったくだ。彼以上に株式市場を成績表として使った大統領はいない。

 トランプの最近のソーシャルメディア上での発言についてコメントしておきたい。ドル離脱、新しい通貨を作ろうとするBRICSに対して100%関税をかけるというものだ※。とても興味深い。なぜならドルの準備通貨としての地位を脅かす最大のものはBitcoinだからだ。トランプはBitcoin支持だと聞いている。「(ドルの)代替を作るな」と言いながら、多くの国はBitcoinがその代替だと語っている。いくつかの国はゴールドを排除してBitcoinに向かっている。これがどのように展開するのか興味深い。

※:トランプ氏、BRICS諸国に100%関税も辞さず-脱ドル推進なら - Bloomberg

 

ーあなた自身は何が起きると期待しているのですか?株式市場を気にして、彼のスタンスは穏やかになる?だからあなたは株にポジティブなのか?

・私は株にポジティブだ。トム・リーは今月さらに5%値上がると言っていたが、「良い12月」を選挙があったために、11月に先取りしてしまったのかも知れない。6,300に達するのは少し難しいかも知れない。トムはその後一時停止があると言っていた。株価は高い値が付いている(high valuation)が、極端に高く(extraordinary)はない。私にはMag7が市場全体から後れを取りだしたのように見える。ローテーションが始まったように思える。今月(12月)が、来年Mag7は何もせず(=株価は変わらず)、他と比べて割安に放置されている中小型株が日の目を見るかどうか?を示すと思う。

ーあなたはそれが良いことだと思っているのですね?

・強気相場を継続させるためには完璧だ。

 

ー11月に先取りしたかも知れないと言うならば、来年はどうなるでしょう?

・比較してとても静かな年(much quieter)になると予想している。23、24年と、2年連続で大当たり(blockbuster)の年だった。(2025年は)S&P500の伸びは0~10%の幅。Mag7、テック・グループはほぼ平坦。バリュエーションの上でMag7は1/3を占めているので、それら以外は+5~15%の幅。ようやく値嵩株(high-flyers)が相対的にソフトになり、それ以外が上昇するのを見られるかも知れない。Mag7がS&Pに占める割合は1/3なので、彼らが来年低迷もしくは値上がりしないのであれば、S&Pが2023年、24年のようなゲインを達成するのは難しい。

 

ーMag7はMAGA7に近づきつつある。Mag7のどれがトランプ政権下でうまくやるだろう?一様に上がるとは思いませんよね?

・トランプとの関係からTeslaが上げたのは明らかだ。Telsaのパフォーマンスが悪かったので、人々はMag7から取り除くべきだと言っていた。それが突然最高のパフォーマンスを出している。Netflixを入れるべきという人もいるが、時価総額的に小さい。将来利益の30~35倍で取引されており、それは・・・(”高い”と言いかけて)素晴らしい(awesome)。

ということで・・・;

・12月は通常株価が上がる月だが、11月選挙で先取りしてしまった。12月はそれほど上がらないだろう。

・2025年は、2023、2024年が良かった反動で、平均に回帰する/凡庸な成績(0~+10%)になる。

 Mag7はフラット。それ以外が+5~15%。

・トランプは株価を彼の成績表として扱っているので、株価が下がるような政策は打たない。

だと。

 

シーゲル教授は長期的な株価の上昇率を研究している人で、平均すると株は+8%/年なのだそう。

なので”0~+10%”が意味するのは「平均を上回る可能性はあるが、どちらかというと下回る(平均へ回帰する)可能性の方が高そうだ。しかし金融危機はもちろん、景気後退は起こりそうにもないので‐10%、‐20%とはならない。トランプ(やFED)の政策的下支えも期待できる」だと思われます。

 

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