塾長です。
昨日(米国12/3)は韓国でゴタゴタがあったようですが、米国には波及するはずもなく、株高。
S&P500、6,049(+0.05%)
Nasdaq、19,480(+0.40%)
【米国市況】S&P500小幅高、今年55回目の最高値-円は一時148円台 - Bloomberg
原油、69.99
10年債、4.2230
ドル円、149.6800
Bitcoin、96,011
10月 JOLTS、774.4万人(予想748.0万人)
米求人件数、10月は774万件に増加-低迷していた労働需要が安定 - Bloomberg
■デーリー、クーグラー;
SF連銀総裁、金利低下は今後も継続へ-12月の利下げは不確実 - Bloomberg
クーグラーFRB理事、インフレ率は2%への持続可能な道筋にある - Bloomberg
なし。
韓国大統領が戒厳令、通貨や株式急落-市場に無制限の流動性供給へ - Bloomberg
韓国の尹大統領、戒厳令を一転解除へ-国会の要求受け入れ - Bloomberg
■Salesforceが決算;
セールスフォース、売上高は市場予想上回る-AI戦略に期待高まる - Bloomberg
時間外+9.09%
■〆はWells Fargo クリス・ハーヴェイ;
ー大きな舞台が整いました。(2025年末S&P500目標が)7,007ですか。7,005ではなく、7,007だと。
・ジェームズ・ボンドの大ファンなので、7と007です。
ーどのようにその数字を出したのですか?
・マルチプルは22倍。企業利益の増加率が来年、再来年16%伸びる。S&P500はそれにマッチする。なので、我々はマルチプル拡大を予想しているのではない。EPSの成長だ。EPSがより高くなる。良い経済、タイトなcredit spreda、より少ない規制、ファンダメンタルズが向上、金持ちはより金持ちになる。
ーということは、(株高を予想する理由の)ほとんどはトランプの政策となりますか?
・そうだ。強い経済があり、creditが広く利用可能で、来年はM&A、IPOが戻ってくる。我々のレポートのタイトルは『Good Year Bad Vintage』である。我々は(来年)市場が高くなると思うが、人々は多くのリスクを取り、キャピタル・ストラクチャーを引き下げ(=より多く借金して株を買う)、システミック・リスクが上昇する年でもある。それが起きる一方で、人々がよりリスクを取るので、株式市場は上がる。
ーシステミック・リスクが上がるのですね。リスクを取り過ぎて、ユーフォリアが蔓延する、と。それが最も激しく表れるのはどこですか?
・バリュエーションもしくはleverage multipleがより高くなるのを目にし始めた。人々がよりリスクを取っている(move further out on risk curve)のを目にし始めた。過去1.5年間、強い時に買い、弱い時に売り、大金を儲けた。モーメンタムがとても強いファクターとなっている。それが続くだろう。そういうとき、人々は掛け金を釣り上げていく。この環境では、人々はより多くのリスクを取るという事だ。なぜか?規制がより少なくなり、経済がより強くなるからだ。さらに言うと、市場はより健全になると思う。少ない規制によって、市場に広がりが出るからだ。幅広い株を持っているべきだ。人々は多くの金を儲けることができる。しかし、年末に向けて注意が必要である。多分、2026年もしくは2027年に2025年を振り返り「人々がリスクを取り過ぎた年だったね」と言うようになるだろう。
ーということは、来年は株高になり、年末にかけて戻して、あなたの目標に達すると考えているのですか?
・そうかもしれない。どのような道筋を辿るのかは分からない。しかし、2019年、1995年はcredit spreadがタイトであり、FEDは利下げをしていて、我々が(来年に)予想している16%よりも多くのリターンがあった。
ーということは、値上がり株が広がるのですからequal weight (S&P500)が良い?
・そうだ。
ー大型株に必ずしも行く必要がなく、あなたのシナリオによると、小型株?中型株が良い?
・中型株だ。小型株のリスク・リワードは素晴らしいとは言えない。S&P500 equal weightは理にかなっている。かつても言ったように、中型成長株は理にかなっている。そして、銀行、コミュニケーションと、生活必需品のバーベル・アプローチが良い。
ーずいぶんと集中していますね?銀行:コミュニケーション・サービス:生活必需品の割合が40:20:20だ、と。
・我々はバーベルを何年も推奨してきた。過去2年は、銀行+コミュニケーションと防衛的株だった。今年、我々は防衛側により景気循環株を入れる。生活必需品を推しているのは、その評価が低すぎる、ファンダメンタルズが回復すると考えるからだ。それと同時に、銀行、金融へのエクスポージャを持っておきたい。我々わがその領域を好んでいるのは、本当の再評価(revaluation)が来ると考えているからだ。
ーずいぶんと再評価されましたよね?
・そうだが、さらに続く。15年間、規制が強化され続けてきた。それを15週間で取り戻せることはない。マルチプルの拡大が続き、EPSの拡大が続き、資本市場が改善するだろう。このグループにとってとてもポジティブだ。一直線にはいかないだろうが、とてもポジティブだ。
ーGoldmanは年初来+56%、JPMorgaは+44%。それが単なる始まりだと言うのか?
・始まりだ。我々はM&A、M&A活動にとても難しい環境にあった。M&Aがあると何が起きるか?IPOだ。IPOがあると何が起きるか?活発なトレード(trading activity)だ。我々はまだそこに達していない。さらに言うと、銀行の資本規制に緩和があれば、より資本を使えるようになり、より多くのリスクを取れるようになり、より多くの機会がある。我々はこれで終わったと思っていない。始まったばかりだ。他にもある。モーメンタム・トレードの顔となっているのは、今や金融である。モーメンタムトレードのETFであるMTUMで最大のセクターは金融である。1年前、40%がテックだった。テックは今や20%かそこらだ。広がりが出てきているのだ。
画面上に下記情報が写しだされていました;
・balance banks (40%), communication services (40%), staples (20%)
・S&P500 equla weight works as perfomance broadens
・midcap growth remans our favorite risk/reward
・upgraded staples, financial servies to overwight
・downgraded healght care to neutral
・crypto may benefit from new policies more than any asset class
・overwight vs. S&P:software & services、banks、communication services, staples
・underweight vs. S&P:tech hardware & equipment, energy
クリス・ハーヴェイは慎重派だったのに、来年見通しは大転換して、(今のところ)Wall Streetで強気派の先頭に立ちました。
7,007という数字にはほとんど意味がなく、どのような理由で、どこに機会があるのか?という部分を気にしておきましょう!
一番面白かったのは銀行に強気である理由の説明において、銀行セクターを「我々」と呼んでいる部分。
彼はWells Fargoという銀行の中の証券部門に所属しているので、「我々」と言うのは間違ってはいないが、証券部門の立場に立てち、正しくは/客観的に、銀行を「我々」と呼ぶべきではない。
しかし、(しゃべり方からも分かる通り)感情が入ってしまい「我々」と呼んでいる様子。それだけ(彼らにとって)今までの銀行(資本)規制が過剰だった、という事でしょう。
規制が緩まれば・・・、それが彼の予測している「システミック・リスク」につながったりして。
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