塾長です。
昨日(米国2/20)の米株は抵抗線に跳ね返されて下落。10年債利回り低下、円高。
S&P500、6,117(-0.43%)
Nasdaq、19,962(-0.47%)
【米国市況】円が上昇、一時149円40銭-株は消費減速を警戒して反落 - Bloomberg
米株式相場は反落。ウォルマートの通期利益見通しが市場予想を下回り、景気の原動力である個人消費に対する懸念が強まり、売りが出た。
原油、72.53
10年債、4.5000
ドル円、149.50
Bitcoin、98,275
2月 フィラデルフィア連銀景況指数、18.1(予想26.0)
■クーグラー;
クーグラーFRB理事、2%のインフレ目標にはまだ「多少の道のり」 - Bloomberg
■ベッセント財務長官が再びBloombergに出演(2週間ぶり?);
ベッセン米財務長官、中長期債の発行増やすのは「まだ先」 - Bloomberg
長期債の発行増額の可能性を巡り、「『バイデンフレーション』とも言うべきようなものがまだ表れ続けている状態だ。われわれが何をしているか市場が理解するにつれ、インフレが低下を始めれば、そこでどうするかだろう。従って、今後の展開次第になる」と述べ、「それが最終的な目標だが、現時点で示唆はしない」と続けた。
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ベッセント氏はまた、米連邦準備制度は現在、米国債の保有を減らす、いわゆるQTを実施しており、債券の売り手として事実上、財務省と競合していると指摘した。直近の議事要旨によると、連邦公開市場委員会(FOMC)ではQTの休止または減速が議論されている。
「連邦準備制度はバランスシート圧縮を停止する可能性があると表明した」とベッセント氏は指摘。そうなれば、「もう一つの大口の売り手と競合しなくなるため、自分にとってデュレーションの長期化はやりやすくなる」と語った。
やはりFEDがQT停止を議論しているのは、トランプ政権からの圧力がある模様。
インタビュー全編はこちら(↓);
■今日のトランプ(政権);
イーロン・マスク/DOGEがSocial Security Administration(年金事務所)のデータベースを調べたら、120歳を超えて年金をもらっている人が1千万人もいることが分かったと主張している;
According to the Social Security database, these are the numbers of people in each age bucket with the death field set to FALSE!
— Elon Musk (@elonmusk) 2025年2月17日
Maybe Twilight is real and there are a lot of vampires collecting Social Security 🤣🤣 pic.twitter.com/ltb06VX98Z
日本でも年金不正受給はあるし、子供が親の死亡を隠蔽し年金を受給し続けているといった事件は時々報道される。米国には住民票がないので、この種の不正を防ぐのはより難しいでしょう。
■Walmart、Rivianなどが決算;
ウォルマート、通期見通しが市場予想下回る-不透明感が重しに - Bloomberg
-6.53%
Rivian's cost cuts drive annual gross profit forecast
時間外+0.51%
■〆はFEDウォッチャー Jefferies デイヴィッド・ザボス;
ーあなたはパウエル議長のことをよく知っている。数日前のあなたの記事は興味深くエッジが利いていた。それには「パウエルはトランプの考え方にある意味、同調している」と書いてあった。どういう意味ですか?
・それは、パウエルの任期である2026年5月までのあいだ、彼がトランプからの攻撃(aggression)に対してどの程度低く(low)対応するか?についてだが、それは2018年とは異なるだろう。2018年を覚えているだろうか。それは楽しくなかった。彼は中立から程遠いと(トランプからの利下げ圧力を)押し返し、2018年クリスマス頃、FEDはとてもタカ派的になり、その後(株価が暴落し)利下げをし始めた。
私は、そのような砂上の線や、攻撃性は同じものにならないと思う。パウエルのいくつかの発言はトランプの政策と同調している。それらは、銀行規制や、彼が問われたことについて嘘の情報だと答えた点である。私は(記事で)多くをハイライトした。パウエルにとって、対立的である時期ではないのだろう。彼は張り詰めたラインを歩くかも知れない。彼は多くを語っていない。しかし、私は、2018年のように政権とパウエルが異なる道を歩むような、市場が見ているのがツライ状況にはならないと思う。
ーこの質問を無視しても良いのだが、パウエルはトランプを嫌いだろう。トランプは不動産開発業者だ。かつては金利を下げろ、下げろ、と言っていた。パウエルが利下げをしたいと思っても、トランプが望んでいる事をやりたくないために、やらないと言ったことはあるだろうか?
・パウエルの初期のキャリアにおいて、その答えは今よりYESだったと思う。あなたが主張したパウエルとトランプの関係は正しいと思う。パウエルが議長をやめた後、彼らがゴルフ友達にはならないだろうし、パウエルがWest Palm Beachに招かれることはないだろう。彼らは友好的にはならない。そうは言ったが、パウエルは彼のレガシーを気にしている。彼のレガシーは経済の成功であり、それはこの政権が望むものである。パウエルがFED議長職の期限がくるほどに、彼はアーサー・バーンのように(大統領に)操られたFED議長として歴史に名を刻みたくないのだ。彼はそう主張してきたし、彼は(2018年)傷を負ったが、その戦いに勝った。彼はより易しいゲームを戦っている。そうはいっても、彼がどんどん利下げをしていくという意味ではない。彼が攻撃的にならないと言うだけだ。それが私のcallであり、来年の議長職の委譲に向かい、そのように考えるのが容易である。さらに、新財務長官は10年債金利の焦点を合わせると語っていた。それは我々がFEDのQTに関連すると考える点である。パウエルの政策の全体構造が少しばかり新財務長官に合わせて調整されている言える。しかし、パウエルのゴールはこの政権時代にFED議長職を終えることだ。そうだとしたら、彼は自分の損になることをするだろうか?しないだろう。FEDはより協力的になる。それが私の予想である。
ということで、意訳すると・・・、
・パウエルは一番大切にするのは自身のレガシー。
・彼は2018年、トランプの言いなりにならず、利下げをしなかった事で「政治の圧力に屈しないFED議長」という戦いに勝利した。その後、市場がNoを突きつけ、政策を反転せざるを得なくなったが。
・2021年にはコロナ後のインフレ対策に失敗し、名を汚してしまった。今はそれを挽回しようとしている。
トランプと戦うのではなく、ベッセント財務長官とうまくやって、経済が好調な状態を保ったまま、2026年5月の議長任期終了を迎えたいのだろう。その交差点となるのが、10年債金利であり、FED政策においてはQTが関連している。
といったところでしょうか?
個人のレガシーですか・・・。
という個人の感想はヨコに置いて、「10年債金利を下げるためFEDはQT中止しそうだ」→「流動性は(笛はしなくても)減らない」→「株価(/資産価格全般)は高い方向に向かうだろう」と推論してみましたが、いかがでしょう?
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