塾長です。
昨日(米国2/26)の米株は引け後に発表されるnVidiaを待っていて、ヨコ。
10年債利回りが連日の低下。
S&P500、5,956(+0.01%)
Nasdaq、19,075(+0.26%)
【米国市況】トランプ氏発言で株は上値重い、利回り低下-149円前半 - Bloomberg
原油、68.73
10年債、4.2490
ドル円、148.94
Bitcoin、83,986
1月 新築住宅販売件数、65.7万件(予想68.0万件)
同[前月比]、-10.5%(-2.9%)
なし。
なし。
■今日のトランプ;
トランプ氏、カナダ・メキシコ関税は4月2日発動-意図は不明瞭 - Bloomberg
トランプ氏がゼレンスキー氏と28日会談、ウクライナ資源取引に署名へ - Bloomberg
7億円の米永住権ゴールドカード、企業は採用で購入可能-トランプ氏 - Bloomberg
トランプ大統領、シェブロンのベネズエラ操業ライセンス取り消しへ - Bloomberg
CVX-0.82%
トランプ氏がアップルに圧力、DEI廃止を求める-株主総会否決受け - Bloomberg
AAPL-2.70%
■nVidia、Salesforce決算;
エヌビディア、待望の次世代AI半導体に明るい見通し-決算まちまち - Bloomberg
時間外-0.21%
セールスフォース、見通しが予想下回る-AI新製品の期待後退 - Bloomberg
時間外-5.39%
■AmazonがAlexa+を発表;
アマゾン、生成AI搭載「アレクサ」発表-自然なやり取り可能に - Bloomberg
この新たな「アレクサプラス」はエコーやスマートフォンのアプリなどを通じて利用でき、米国での料金は月額19.99ドル。だが、年間139ドルの「プライム」有料会員には無料で提供される。
+0.73%
■〆はマクロ・債券アナリスト ジム・ビアンコ;
ーまず債券市場から始めたい。今週までに6週間連続で値上がりしている(=利回りは低下)。今週も5日間で25bpts利回り低下している。この動きの裏にあるものは何か?
・最もデカいのは、誰もが語っていないが、ウクライナ周りで起きている欧州の動きだ。トランプ大統領はディールを結ぼうとしている。彼は欧州に安全保障のためにカネを払わせようとしている。それはMar-A-Lago合意の一つの柱だ。欧州各国は防衛費確保のために今後10年間で債務上限を数trillionsドルの引き上げが必要になるはずなのだが、議会を素早く動かくことができていない。それが米国にとって意味するのは、もしかしたら欧州に60,000人も派兵する必要が無くなるという事だ。もしかしたら4万人で良いかも知れないし、2万人かも知れない。これによって財政赤字の削減が可能になるかも知れない。これが先週、もしくは、過去10日間で起きたことだ。米国の防衛費という重荷を緩和してくれるかも知れないというアイディアだ。債券市場は国債発行額減少の可能性に反応している。それが起きたとしても今年後半のことである。それが景気刺激的なのか、インフレ的なのかが分かるのは今年後半だ。これが先週、もしくは過去10日間の変化である。
ーMar-A-Lago合意の話が出たので、それについて聞きたい。あなたは各所で、この政権は同盟国に対して長期国債を買えば、ある種の安全を保障すると言っている、それは財政赤字の補填になる、と主張している。しかし多くの人は、そんな事はあり得ない、それは市場を滅ぼしてしまう、新興国市場のようになる、と言っている。あなたはこれが起きる可能性が本当にあると思っているのですか?
・それが計画なのだから仕方がない。人々はこれを逆にとらえている。これは支払い方法の選択肢なのだ。紙の小切手で払うのか、Zelleで払うのか、みたいなものだ。
Mar-A-Lago合意は、関税、政府系ファンド、安全保障費の支払い、で構成される。その安全保障費支払いの中で、アイディアとして債務の債券化が出ている。もしそのアイディアが気に入らなければ、欧州が数trillionドルを(防衛費として)米国に支払いをし、米国は重荷が減る、ということになる。それが重要な点だ。多くの人はこの安全保障に対する支払いという一面に固執している。これは実現するかも知れないし、しないかも知れない。これら全てを含めて、より大きな課題は・・・、そもそもなぜこのような事が起きているのだろうか?世界の貿易システムを別の方向に向かわせるために、関税を使って、ドルの価値を下げ、金利を引き下げ、米国をより(貿易面で)競争力をつけさせようとしているのだ。それがゴールだ。この時点で、3つの面が進行中であり、安全保障費の支払いというたった一つの面だけにこだわるべきではないし、これが計画の全体だとは言うべきではない。
ードルを弱くするという考えにおいて、この政権はどの貿易国を重要視しているだろうか?
・とても重要な質問だ。ドル(の指標)には2つの種類がある。FEDがthe trade weighted dollar indexと呼ぶもの※は、直線的に上昇している。それは貿易額によって重みづけされるので、カナダ、メキシコが大きい。我々が良く知るthe dollar indexはフローによって重み付けられているので、半分はユーロである。貿易不均衡是正のためにドルを弱くすると言った場合、それはカナダ、メキシコ、中国だ。それら3種の通貨である。ユーロでもなければ、ポンド、スイスフランでもない。ある程度において、円でもない。関税戦争の開始地点がカナダ、メキシコで始まったのは偶然ではない。まず彼らとディールを結びたかったのだ。
ートランプ大統領はカナダ、メキシコ関税停止期間を3月4日まで延期した。あなたはカナダ、メキシコに25%関税をかけると思うのか?
・その答えは出ていない。トランプ大統領は何かを得るためのレバレッジ、もしかしたらそれは収入かもしれない、もしくは貿易システムの方向性を変えるために関税を使っている。3月4日の真夜中に近づくまで、関税がかかるか分からない。しかし、関税がかからなかったとして、また延期されたとしても、それはレバレッジのためかも知れないし、収入のためかもしれないが、カナダ、メキシコに対して数%の関税をかけるというアイディアは、今後4年間ついてまわる。
※:Trade-Weighted Dollar: What It Is and How It Works
Nominal Broad U.S. Dollar Index (DTWEXBGS) | FRED | St. Louis Fed
ということで、
・トランプ政権のゴールは、貿易システムの方向性を変える、すなわち、米国が輸出国として競争力を持つようにすること。
そのために、関税、政府系ファンド、安全保障費の支払い(米国が提供している安全保障を他国に支払わせる)を3本柱とするMar-A-Lago合意をやろうとしている。
過去10日間、債券市場は「欧州が米国に安全保障費を払う→米国の防衛費が減少→財政赤字が減る→国債発行額が減る」と考えたようだ。
ここで、欧州が安全保障費を払うために、米国国債を購入するのかどうかは重要ではない。
・米国が輸出国として競争力を持つためにはドル安が必要だ。それは貿易不均衡が大きい、カナダ、メキシコ、中国に対してである。
ユーロ、イギリスポンドに対してではない。ある程度は円に対してでもない。
だ、そうです。
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