塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【トム・リー】解放の日の株価下落を予想できずゴメンなさい。トランプ政権の高関税は資本主義に対する約束破り。株価回復には時間がかかる。

塾長です。

昨日(米国4/8)の米株は朝のアゲを消してマイナスでフィニッシュ。底が見えない。

原油が安く、原油株が下げている。

 S&P500、4,982(-1.57%)

 Nasdaq、15,267(-2.15%)

【米国市況】株下落、関税巡る米中の応酬で荒い動き-円一時145円台 - Bloomberg

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は、2021年以降で初めて1バレル=60ドルを割り込んで引けた。瀬戸際での合意がない限り、トランプ政権は米東部時間の9日午前零時過ぎに中国製品に対して合計104%の関税を発動する。

  実際に発動されれば、原油の主要輸入国である中国に対する関税措置は格段にエスカレートする格好となる。中国は最後まで闘う用意があると表明しており、現時点で強硬姿勢を崩していない。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油57.57

 10年債、4.2620

 ドル円、145.6360

 Bitcoin、76,277

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

■デーリー;

サンフランシスコ連銀総裁、金利調整を急ぐ必要ない-政策は好位置に - Bloomberg

 

 

財政政策:

 

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ氏、関税で友好国との交渉優先-中国への104%賦課は秒読み - Bloomberg

 

 

 

個別株:

■Walgreenなどが決算;

Walgreens beats profit estimates ahead of Sycamore Partners deal

-1.12%

 

 

■〆は強気派トム・リー

www.youtube.com

ーFundstrat トム・リーは新しく出したノートに次のように書いた。「関税がかかった解放の日、我々の予想を大きく超えて悪い日になったことを謝罪します。」

 トム、あなたは株の方向と期間を予測するわけですが、今回はその手法が機能しなかった。高関税に虚を突かれた。しかし、あなたは昨日から”トランプPut”のサインが出始めていると考えているのですね?昨日、Nasdaqが上がったから?

・そうだ。市場は下方向の下げが引き伸ばされている。2営業日で約13%分さげた。これは市場と経済の心臓発作だ。私は戻り(bounce)が来ると思う。テクニカル・ストラテジー長のマーク・ニュートンはテクニカル・ラリーだとみている。我々は(S&P500が)5,500くらいに向かって戻ると思う。しかし、問題がある。それは、新しい高値に向かうだろうと言えるためには、全てが根本的に明らかになっていない。短期的には、(株価は)スタックするだろうが、市場は過剰な下向きのリアクションを見せていて、昨日、大統領は交渉の用意があることのメッセージを発した。これはトランプPUTの静かな帰還だと思う。彼らは市場が引き続き心臓発作を起こすのを望まないだろう。

 

ーあなたはテクニカルとファンダメンタルズで予想するわけだが、今回は関税の大きさに虚を突かれた。なぜトランプ政権が交渉すると思うのですが?交渉から退き、またしても不意を突かれるかも知れない。そうしたら、5,500を捨てることになりますよね?

・そうだ。我々は解放の日である水曜日から、週末にかけて多くの時間を投資家への説明に使った。彼らは関税のレベルがバカげているだけでなく、それを導き出した計算を理解できずにいる。(高い相互課税は)資本主義の盟約(a coventant with capitalizm)を破ったのだ。2018年、多くの企業が中国からサプライチェーンを動かした。今回の関税で数トリリオンドルが捕らわれることになる。この激震によって市場の信頼が壊れてしまった。クリアリング・イベントがあっても信頼を取り戻せないという事ではない。この下落のあとの一つのシナリオはV字回復であるが・・・、私にはそのクリアリング・イベントがどのようなものなのか分からない。どうやら時間がかかるように感じる。私の友人にトム・デマルコがいるのだが、彼はこれを2011年を思い出させると言っていた。それは悪い見方ではないだろう。市場が信頼を取り戻すのに時間がかかるという事だ。

 

ー昨日、関税が90日間延期されるという偽の噂が出た時、市場は大きく戻した。これは、市場の信頼は壊れてしまったかも知れないが、市場が希望を欲しているという事を示している。

・そうだと思います。もしあれが観測気球であったなら、機能したと言えるでしょう。ビジネスにとって融和的なアクションが出れば、市場は超巨大な動きをするかも知れない。輸出企業に対する税制優遇などは信頼回復に役立つ※。関税問題の狭間にとらわれている企業は、投資したものを回収する必要がある。株主にも影響するし、これらの企業に働いている人々にも影響する。振り返ってみれば、市場が心臓発作を起こしたのは理に適う。これは修復可能であるが、時間がかかるだろう。

※:トランプ米政権、輸出業者向け税優遇措置を検討-報復関税への対応で - Bloomberg

 

ーもし偽の噂が観測気球だったとしたら、うまく行ったと言えるでしょうが・・・。

 政権は7の国と(関税の)交渉をしているが、米政権と中国政権の言葉を聞く限りにおいて、貿易戦争に向かっている。あなたが言うように多くの国と交渉があったとしても、中国との関係が悪くなれば、あなたの計算は変わりますか?それでもトランプPUTと言えますか?

・7つの国は貿易赤字の70%を占めている。中国以外、すなわち、EU、日本、韓国、ベトナム、カナダ、メキシコはどうやら両者が受け入れ可能なものに向かっているようだ。それは米国をより良いポジションに置くものだ。中国との解決が無い可能性はあり、サプライチェーンを中国抜きで作らなければいけなくなるかもしれない。これは市場にとって受け入れ可能だと思う。

強気派は下落局面で大変ですネ。たくさんのお叱りの電話が来ているでしょう。

ということで・・・、

・解放の日の株価下落を過小に見積ってしまい、すみません。

・テクニカル的にも一時的な戻りがあるだろう。5,500くらいまでは戻るのではないか。

・関税延期の偽ニュース、輸出業者への税制優遇検討は、トランプ政権の観測気球の可能性がある。彼らは市場の動きを気にしており、良いニュースが出た時の市場の反応を知りたいのだ。トランプPUTが出る可能性がある。

・しかし、トランプ政権の高関税は資本主義に対する約束破りだ。市場はトランプ政権に対する信頼を失ってしまった。信頼を取り戻すには(株が最高値更新するまでには)時間がかかるだろう。

EU、日本、韓国、ベトナム、カナダ、メキシコとの交渉は最終的に受け入れ可能なものに落ち着くだろう。中国とは問題解決しないかも知れない。それは中国外しとなる。

と、言っているようです。

 

このインタビューは多分早朝、市場が開く前(先物が上げていた時)、もしくは、市場が開いた直後に撮られていて、その時点では株が戻りそうなそぶりを見せていましたが、終わってみればマイナス。さっそく「テクニカル的には株価は(一時的に)戻すだろう」との予想が外れてしまいました。残念。

 

「株価回復に時間がかかる」とも予想していますが、交渉の先陣を切った日本が良い落し所を見つけられれば、S&Pは6,000くらいまで戻すのでは?と思ったり、思わなかったり。

 

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