塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイヴィッド・コスティン】今後6か月は、関税の影響を受けにくい→決算でガイダンスを悪化させない株のパフォーマンスが高まるだろう。

塾長です。

昨日(米国4/15)の米株は朝方好調、午後ズルズル下落。

 S&P500、5,396(-0.17%)

 Nasdaq、16,823(-0.05%)

【米国市況】株は反落、貿易戦争に沈静化の兆しなく-143円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、61.39

 10年債、4.3230

 ドル円、143.16

 Bitcoin、83,659

米国債のタームプレミアム上昇、10年ぶり高水準-米国債下落 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 4月 NY連銀製造業景気指数、-8.1(-12.0)

NY製造業、2カ月連続で縮小圏-景況見通しは2001年来の低水準 - Bloomberg

 

 

金融政策:

 

■植田が利上げ停止を示唆;

植田日銀総裁、トランプ関税政策は「悪いシナリオ」-産経 - Bloomberg

 

 

財政政策:

 

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ氏「ボールは中国側に」-米中対立、解決の糸口見えず - Bloomberg

トランプ米大統領、重要鉱物巡る調査開始を商務長官に指示-関税視野 - Bloomberg

トランプ米大統領は15日、重要鉱物への関税の必要性について調査開始を指示する大統領令に署名した。世界経済の主要セクターを標的とした貿易戦争の拡大を意味する。

以前からさんざんレアアースの重要性については調べてきたのに?と思ったら、「関税の必要性」という点が新しい。

 

エヌビディアの「H20」製品、米の対中輸出許可必要に-株価6%急落 - Bloomberg

時間外nVidia-6.31%

 

 

■他国の反応;

米国が敬意を示さなければ中国は交渉に応じない-中国政府元高官 - Bloomberg

中国、国内航空会社にボーイング機の納入受け入れ停止を指示 - Bloomberg

 関係者らによると、中国政府は、米企業からの航空機関連の機器や部品の購入も停止するよう求めた。この指示は、中国が11日に米製品に対して125%の報復関税を課すと発表した後に出されたという。関税の導入により、米国製の航空機や部品のコストは2倍以上になるため、中国の航空会社がボーイングの航空機を受け入れることは、非現実的になる。

部品を買わなければメンテできないのでは?多分、ハッタリなのでしょう。

BA-2.36%

 

EU、米関税の多くが維持されると見込む-貿易交渉の進展乏しく - Bloomberg

 

 

個別株:

■BofA、Citi、Unitedなどが決算;

BofA、株式トレーディング収入最高、純金利収入は予想以上 - Bloomberg

+3.60%

シティ、トレーディング部門が良好-収益目標達成に一歩近づく - Bloomberg

+1.76%

ユナイテッド航空、決算受け時間外で6%高 通期については2つのシナリオを用意=米国株個別(株探ニュース) - Yahoo!ファイナンス

 ユナイテッド航空が時間外で上昇。引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。一方、ガイダンスでは、第2四半期は予想を下回る1株利益の見通しを示したほか、今回は先行き不透明感から、通期については2つのシナリオを用意している。

 景気後退シナリオであれば、1株利益は7.00-9.00ドル、安定シナリオであれば、従来の11.50-13.50ドルを維持した。景気後退シナリオでは需要が減退し、利益が大幅に減少する可能性があると警告。

決算内容だけを見るとアゲそうな感じはないですが、+6.13%。

今年高値が110ドルを超えていたので、今の水準(70ドル以下)は売られ過ぎという判断があるのでしょう?

 

 

■〆はGoldman デイヴィッド・コスティン。Goldmanは判断が早いといか、その時点のデータで判断が大きく変わるので、注意が必要ですが・・・;

www.youtube.com

ー先ほどのセグメントで話したことですが、(株取引の)量が過去20日、30日前と比べて、急激に下がっている。100日前と比べてもだ。不確実性が投資家の活動を不活発にしているのか?

・間違いなく、高いレベルの不確実性が存在する。主には政策によるもの、より正確に言えば、関税だ。それがあり得そうかは別にして、リセッション(の恐れ)がある。我々のエコノミストは今後12か月、45%のリセッションの確率があると言っている。すなわち、我々のベースケースではリセッションが起こらず、経済は成長を続ける。市場の価格付けの観点で考えると、市場は経済成長をだいたい1~1.5%で織り込んでいる。それは景気循環株と防衛的な株の相対的なパフォーマンスを見て得た結論だ。それはGoldmanのエコノミストのベースライン予想を少し超えているし、リセッションのリスクを織り込んでいない。我々は日々、様々な企業のCEOやCFOと、ガイダンスをどのようにすべきか、ガイダンスを引下げるべきか、レンジを広げるべきか、といった会話をしている。明らかな理由から多くの不確実性があり、市場はこのレベルで安定化していると言えるだろう。

 

ーテクニカルな要素、流動性について話をしたい。Goldmanプライム・デスクは水曜日にS&P500先物のtop-of-book liquidityがcrash upに先立ち歴史上最も低くなったと言っていた。あなたもノートに過去2週間で、流動性が急激に悪化したと書いた。このように流動性の悪いサイクルがあるわけだが、何があれば市場に流動性が戻ってくるだろうか?

流動性が低下しているのには複数の理由がある。その中の一つは不確実性である。市場から流動性が減った結果の一つとして、どちらの方向へもボラタリティーが高まる。先週見たように、センチメントが大きく変わらなくても、値が劇的に動く。政策に透明性が高まれば、確信が戻り、市場に流動性が得られるだろう。今は、ヘッジファンド・コミュニティーの大部分で大きなde-riskingが起きている。一般投資家は市場にカネを投入することにより確信を持っている。株を売るという事は、流動性の増加につながる。それゆえ、流動性がある企業の方が機会があると見ている。

 私は、投資家が見ている来年の成長予想に、より大きな問題があると思っている。我々は企業利益3%成長と予想している。もしあなたがより高い成長率を予想するなら、それはカネが市場に入ってくる一つの理由となる。

 

ー成長の鈍化が心配されているが、それを織り込んでいない。あなたどのようなデータがあれば、成長が悪化すると思いますか?

・経済がストールしていると示す一つの指標は労働市場である。しかし、我々はマクロな経済が悪化するのにデータを見ているわけではない。いくつかのセンチメント指標に悪いところが見られる。消費者の状態に心配がある。今後決算が出てくるが、決算は過去の情報だ。それゆえ、企業経営者との多くの会話がガイダンスに偏っている。彼らがどのようなメッセージを出そうとしているのか、来年に何が起きそうなのか、と。例を出すと、20%の企業が来四半期のガイダンスを出す。40%くらいの企業が1年間のガイダンスを出す。企業経営陣は今期ガイダンスを出しそうか?直近の不確実性によってガイダンスをひっこめるか?例えば、彼らは長期の戦略を持っているので、年間ガイダンスを維持したいだろうか?それとも、年後半が不確実なので、それとは逆の事をするだろうか?ガイダンスを出す、引き下げる、という点において、両面の議論が起きている。2つのガイダンスを出すという話もある。一つのシナリオではリセッションが起き、もう一つのシナリオでは成長が継続する、と。そこで考えるべきは、通常、リセッション的な環境において、企業利益は約10%減る。それにマルチプルの減少が伴う。それがルート1だ。ルート2は経済成長が継続する。我々のベースラインとなる仮定は、今年企業利益の3%成長、来年PER6%成長である。あなたが知るように、究極的には、株価は将来の企業利益に基づくものだ。すなわち、今年株に戻ってくるかは、来年の利益増加の関数である。我々は来年に向けて成長すると予想している。

 それが我々の議論の中心だ。ポートフォリオマネージャはどのようにポジションを組むべきか?我々は変動の少ない、成長の度合いが低い企業を探している。多くの生活必需品企業がそのキャンプに属する。彼らは高価であるが、不確実性の観点から見て、我々は今後6か月より良いパフォーマンスを出すと推奨している。

流動性というと、金融市場全体の流動性を指しますが、ここでは株式市場に入っているカネの量という意味で使っているようです。

さて、まとめると・・・、

・関税による将来の不確実性によって、株が売られている/買われていない。それゆえ、株価の動きが激しくなっている。

・我々の予想は、リセッション確率45%、今年の企業利益+3%増、来年+6%。

・様々な企業経営者とガイダンスをどうすべきか?という会話をしている。ガイダンスを引下げるのか、レンジを広げるのか、ガイダンスをやめようか、と考えている。

 (ガイダンスが引き下げられれば株価は下がるので)今後6か月間においては、より利益変動の少ない(ガイダンスを引下げないであろう)株のパフォーマンスが良くなると考える。それらの多くは生活必需品セクターに属している。

と言っているようです。

 

ーー

ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


米国株ランキング