塾長です。
昨日(米国4/17)はトランプがパウエル解任を主張し、S&Pが上昇?株屋さんの話をきいていると、だいたい「パウエル解任→市場の信頼が失われる→株安」だと言っているが、もしパウエルを解任できればハト派の議長が据えられるわけで、今日の市場の動きは「利下げ→株高」のシナリオを想定したのでは?と思います。
S&P500、5,282(+0.13%)
Nasdaq、16,286(‐0.13%)
【米国市況】S&P500小反発、国債利回りスティープ化-142円台 - Bloomberg
原油、64.45
10年債、4.3330
ドル円、142.36
Bitcoin、84,821
4月 フィラデルフィア連銀景況指数、-26.4(予想6.7)
3月 住宅着工件数、132.4万件(141.0万件)
同[前月比]、-11.4%(-6.1%)
3月 住宅建築許可件数、148.2万件(145.0万件)
同[前月比]、1.6%(-0.6%)
なし。
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ氏がパウエル氏を酷評、「一刻も早く解任すべきだ」 - Bloomberg
トランプ氏、EUとの貿易合意成立に自信-「急ぐつもりはない」 - Bloomberg
トランプ米大統領、中国は何度も接触してきたと発言 - Bloomberg
■Netflix、UntiedHealthなどが決算;
Blackstone beats first-quarter profit estimate, but CEO warns of tariff disruption
+0.78%
ユナイテッドヘルス株急落、一時1998年来の大幅安-保険株軒並み下落 - Bloomberg
-22.38%
ネットフリックス株上昇、利益が市場予想上回る-値上げなど寄与 - Bloomberg
時間外+3.01%
■〆は債券専門家/マクロ系アナリスト ジム・ビアンコ;
ー2022年、世界で最も孤独な男が死んだ。彼はアマゾンで26年間大きな穴を掘って獲物を捕らえ、暮らしていた。彼は『穴の男』として知られていた。今その肩書は空席のままだ。次のゲストがその肩書を得るのではないかと思っている。ジム・ビアンコさんです。
Bank of Americaのファンドに対する調査では、多くの人(ファンドマネージャ)がハードランディングを信じるようになり、その一方で、ノー・ランディング派が減った。あなたはノー・ランディング派でしたが、今はどうですか?
・私は一時的にノー・ランディング派から離れている。その穴から抜け出して、歩き回っている。その理由は関税、関税に対する民間とWall Streetの認知(perception)である。経済データは、今日の新規失業保険申請者数まで、良いものだ。経済は健全だ。誰もが恐れているのは、次に起こる事だ。劇的に物価が上がり、特に中国からの輸入品が値上がりし、そこで経済が大きな左旋回をする。物価が上がり、経済活動が下がるのを心配している。私は、それが本当かどうか、来月判明すると思う。物価が大きく上がり経済が旋回するのか、関税にも関わらず全ては間違いで経済は大丈夫なのか。
ートランプ大統領がパウエル議長を攻撃している。しかし、当初トランプとパウエルの関係は良好だった。
・多くの人は、トランプがパウエルを指名したのを忘れているようです。その後、関係は悪くなったわけですが。パウエルは2026年5月任期後も議長でいることは無いでしょうが、問題は彼が2026年まで議長で居続けるのか、トランプが解任を試すのか?である。私は(トランプが)そのような面倒な事をするとは思わない。彼がすると思われるのは、スコット・ベッセントが提案したように、『影のFRB議長』を置くことだ。次期議長を何か月も前に指名しておいて、例えば、ケヴィン・ウォルシュのような自分を指名して、あなたの番組に出演させ、「私がパウエルのやることを指揮している」と言わせる。その方がよりありそうなシナリオである。議長の解任はやっかいだ。
ー2019年、元NY FED総裁ビル・ダドリーはBloombergの社説に「FEDはトランプと、sの政策に付き合ってはいけない」と書いた※。ダドリーがそれほどトランプを嫌っているとは思っていなかった。個人の精霊信仰がFEDを揺るがすことは無いと信じるのはナイーブだろうか?彼らはそういったものを超越した存在だと信じたいが、彼らは結局のところ人間なのか。
・間違いなく、彼らは人間だ。また、大部分が民主党である。ビル・ダドリーはそれを隠そうともしていない。彼は2019年の社説で文字通り「FEDはその力を使い、トランプが大統領選に勝つのを阻止すべきだ。それがリセッションを引起すとしても」と書いた※。
今の問題は、FEDが大統領選挙前の9月に50bpt利下げし、現在経済が下降しそうな時に利下げを議論していない。経済的観点から、そのどちらも正しいという論拠を作ることは可能だ。しかし、政治的観点からは、9月にトランプの対抗馬を応援し、春にトランプのやることを邪魔しているように見える。少なくともタイミングはそのように見える。FEDは自身の行動をきちんと説明すべきだが、彼らはそれをやっていない。
※:The Fed shouldn’t ‘enable’ Trump, former Fed official Bill Dudley says | CNN Business
Fox Businessなので、内容がタブロイド紙的でした。
まとめると・・・、
・多くのファンドマネージャがリセッションを警戒している。私はノー・ランディング派(経済は減衰することなく成長し続ける)だったが、一時的にその考えから離れている。
経済データは好調である。景気後退入りするとは思えない。しかし、多くの人は関税により物価が上がり、経済活動が低下すると信じている。その真偽は来月判明するだろう。
・トランプがFRB議長を解任するのでは?と言われているが、それは厄介だ。むしろ『影のFRB議長(次期議長)』を置いて「俺ならこうする」とTVで語らせる方が簡単だ。
・FRBのメンバーも人間であり、民主党支持者が多い。大統領選挙直前の去年9月に大幅利下げしたことと、現在は利下げをやろうとしていない態度は、政治的には、反トランプと見受けられるものだ。FEDは自身の行動をより詳しく説明すべきだ。
と言っています。
ーー
ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m