塾長です。
昨日(米国4/29)も株は上昇、10年債利回り低下。リスクオン。貿易戦争はどこへ?
S&P500、5,560(+0.58%)
Nasdaq、17,461(+0.55%)
【米国市況】S&P続伸、強気筋が高リスクの賭け-ドル142円台前半 - Bloomberg
原油、60.25
10年債、4.1730
ドル円、142.27
Bitcoin、93,823
3月 卸売在庫[前月比]、0.5%(予想0.6%)
2月 ケースシラー住宅価格(20都市)[前年比]、4.5%
3月 JOLTS、719.2万人(752.0万人)
4月 コンファレンスボード消費者信頼感指数、86.0(87.5)
米住宅価格指数、2月は前年同月比で伸びが鈍化-販売物件が増加 - Bloomberg
20都市のうちニューヨークが7.7%上昇と、最大の伸びを示した。シカゴは7%、クリーブランドは6.6%それぞれ上昇した。
米求人件数が減少、昨年9月以来の低水準-労働需要の減退示唆 - Bloomberg
米消費者信頼感、約5年ぶり低水準-関税で先行きの悲観強まる - Bloomberg
なし。
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ米大統領、自動車業界の負担軽減措置に署名-関税の重複回避 - Bloomberg
トランプ大統領、FRB当局者はあまり良い仕事をしていないと発言 - Bloomberg
■KO、MO、Vなどが決算;
コカ・コーラが決算 関税の影響は管理可能と言及 株価は横ばい=米国株個別(株探ニュース) - Yahoo!ファイナンス
+0.78%
Altria tops quarterly profit estimates, flags $873 million NJOY impairment
+1.00%
米ビザ利益、アナリスト予想上回る-決済ネットワークへの支出底堅く - Bloomberg
Visa (V) Surpasses Q2 Earnings and Revenue Estimates
時間外+0.73%
■今朝は面白いインタビューが見当たらないので・・・、無難なところを選んでBlackRockの債券屋さん リック・リーダー;
ー大きな絵の話からしましょう。トランプ政権誕生から100日が経過した。ほとんどの人が100日前に予想した通りに市場は動いていない。それはあなたにも当てはまりますか?
・そうです。毎年ゲーム・プラン、戦略を持って開始するが、今年は少しばかり違った。これは以前にも言ったと思いますが、米国経済は驚くほど安定的であり、リセッションに陥ることは稀である。リセッション入りするためには外部要因が必要だ。米国経済は極度に不確実な帰還に突入している。企業決算会見を聞いていて興味深いのは、彼らの多くがガイダンスを取りやめ、我々がどこに向かうのかを解釈しようとしている。この決算シーズンにおいて、3月30日までに企業からデータを見ると(←4月30日の言い間違い?)、どこに向かうかはとても明確ではない。まるでInternet前の時代のようだ。興味深い。様々な事が変わっていて、不確実性は高い。業界毎の不確実性はとても高い。地域における商品のコスト、配送、ロジ、などだ。とても普通ではない(unusual)期間である。
ー大統領の貿易戦争、関税はあなたの中でリセッションを引起す外部要因とは考えられませんか?
・とても良い質問だ。私は米国経済がうまく切り抜けられると思う。問題は、それにどれくらいかかるか?だ。中国は大きな問題だ。145%の関税がかかっている。それが経済に及ぼす影響は大きい。インフレが起きるだろう。それは経済に大きな影響を与えるだろうが、米国経済は大丈夫(fine)だと思う。次の2か月、4月から6月にかけて得られるデータはとても大きな下降を見せるだろう。企業は(投資や決断を)延期し、消費者は高価格に疲れる。長期のリセッションになると思わないが、pull back、短期的に大きな成長減速はあるだろう。人々は「(貿易戦争が落ち着くまで)私は待ちたいです」との態度を取るだろう。
ーあなたの描写から私が受け取ってのは、あなたは短期で浅いリセッションが来ると思っているのですね。
・それは正しい。問題は”浅い”というのが、どれくらい浅いか?だ。それは短期間で終わり、年後半になると、事態が進展し、いくらかは解決するだろう。不確実性というものはとても難しい。市場は不確実性を嫌う。CEOは不確実性を嫌う。なのでpull backがある。そこからどこに向かうか?だ。私は、ひとたび人々が明確さを手に入れれば、例えそれが実質的関税率15%であっても、地域、セクターによって大きく違いはあるが、米国経済は耐えられるだろう。私は年後半に良い結果が得られると思う。
ー今の状況、人々の前にかかっている言わば”霧”から考えると、あなたは楽観的でポジティブなようです。
・いくつか言えることがある。私のキャリアの中で学んだ事は、私はモヤ(haze)の中を進むこともあったが、たいていモヤの中の方がカネを得られた。時にはリスクを取らなければならない。1,2週間前に戻ってみれば、我々はS&Pや銀行のPUTを売っていた。人々がハリケーンの後に保険を競って買うようなものだ。今のバリュエーションは・・・、私が成績を付けるとしたらC-だ。私にとってこのバリュエーションは興奮できるものではない。テクニカル的には株は多少上がるだろうが・・・、企業利益の成長率が+8%くらいで、マルチプル21倍がかかっている。このバリュエーションは魅力的ではない。しかしテクニカル的にはとても良い。私なら過去数週間前に比べて上がっている株を売るだろう。しかしテクニカルが株価を押し上げそうだ。
まとめる/言い換えると・・・、
・貿易戦争により先が見通せない。決算からも経済が向かう方向は読み取れない。
・市場、CEOも不確実性を嫌う。消費者は高価格に疲れている。彼らは投資/消費を待つだろう。4~6月期の経済データは悪化し、浅いリセッションとなるだろう。
しかし、年後半になれば、事態は進展する。例え関税率が15%となっても、セクターや地域毎に違いはあれど、米国経済は切り抜けられる。不確実性が減ったことで株価は上がる。
・1、2週間前までは株は割安だったが、今は魅力的ではない。テクニカル的には、まだ株価は上がると思うが、私なら今の水準で売るだろう。
と言っているようです。
最近は「年前半はボラタリティーが高い。貿易戦争で株は複数回底を試す展開になるだろう。年後半は貿易戦争(の一部)解決、減税、規制緩和といった良いニュースが出てきて、決算でも企業が2026年の良い見通しを語りだして、株価は回復する。株を買うのはその時だ」と言っているアナリスト、ファンドマネージャが多い印象。彼もそのうちの一人のようです。
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