塾長です。
昨日(米国5/5)はひさびさの株安。9日間もアゲていたので小休止。
S&P500、5,650(-0.64%)
Nasdaq、17,844(-0.74%)
【米国市況】S&P500種反落、貿易リスクくすぶる-円上昇し143円台 - Bloomberg
原油、57.18
10年債、4.3430
ドル円、143.79
Bitcoin、95,077
4月 サービス業PMI、50.8(予想51.4)
4月 コンポジットPMI、50.6(51.2)
4月 ISM非製造業景気指数、50.2(51.6)
米ISM非製造業景況指数、4月は加速-関税でコスト大幅高 - Bloomberg
なし。
なし。
■トランプとその仲間たち;
ベッセント財務長官、米国は世界資本にとって「最優先の投資先」 - Bloomberg
トランプ政権でまた通信アプリが問題化、ハッカー被害の恐れで調査中 - Bloomberg
米映画業界「100%関税」巡り困惑広がる、トランプ氏関係者と会談へ - Bloomberg
自主的に出国すれば1000ドル支給、トランプ政権が移民送還で新制度 - Bloomberg
■バフェットがBerkshier CEO退任;
バフェット氏、バークシャーの会長職は留任へ-後継CEOにアベル氏 - Bloomberg
BRK-B -5.12%
■Fordなどが決算;
フォードが通年見通し撤回、トランプ関税で15億ドルの影響見込む - Bloomberg
時間外-2.21%
■〆のインタビューはテックに強いダン・ナイルズ;
ーApple、Mag7についてあなたの考えを聞かせてください。
・決算は私が予想した通りだった。一歩下がって、大きなピクチャーを見てみると、Mag7に大きな影響を与えたのは巨大な需要の先食いだった。それは関税と輸出規制に対する恐れのせいだ。Q1 GDPをみてみると、米国の輸入は前年比+41%だった。それほど大きな値に近いものを見つけようとすれば、コロナ期に遡るしかない。2022年第3四半期、輸入は+88%だったのだが、それはQ1-12%、Q2-54%だったからだ。これはAppleやAmazonにとって大きな需要の先食いである。面白いことに、決算会見を聞いていると、Appleを含め、ほとんどの会社が需要の先食いについて言及していない。しかしGDPの数字では(輸入が)+41%だ。どうして世界で最も大きな企業がそれを見逃すというのだろうか?私は今年の後半にその支払い(pay back)が来ると思う。iPhone、Tesla、Amazonから商品を関税がかかる前に買っていれば、あなたは今年の休暇シーズンに新しいiPhoneはいらないはずだ。それゆえ、我々は大きな問題を抱えると思う。
ー先週末もう一つ話題になっていた事について聞きたい。過去数年間、巨大テック企業のモデルが変わっている。Berkshierは約350Bドルのキャッシュ同等物を持っている。それはApple、Microsoft、Alphabet、Amazon(が持つキャッシュ)を合わせたよりも大きい。我々は常にMag7、巨大テック企業は資本が軽い(capital light)と思ってきた。多くの資本がない所からカネを刷るのだ、と。しかし、過去数年間、彼らはAIブームを追って(データセンターに投資をして)きた。それは彼らが投資家に対して示すpropositionを変えただろうか?Appleは例外として。Appleは数十ビリオンドルも出費していないので。
・あなたが思いださなければいけないのは、人々が「俺は負けられない」と言っている時のことだ。それと同種のことがInternet(バブル期)にあった。最初のWeb Browserが出てから6年間のことだ。私がアナロジーとして用いるのは、Cisco CEO ジョン・チェインバースだ。彼は2000年に「我々はこの会社を永続的に40~60%成長させられる」と言った。Ciscoの2020年度は+55%だった。それ以来、過去24年間、複利の売上成長率は+4.5%だ。それは40~60%と比べるととても低い。しかもその間に6年間の売上減少がある。こんにちのAI競争環境を見てみると、Internetと同様に、コストが劇的に下がっている。その上にある企業は恩恵を受けている。Netflixのストリーミング、AmazonのE-Commerce、Googleの検索、MetaのSNSなどだ。彼らがバリューを作りだした。こんにち、AIへの支出は下がり始めている。メディアはAI支出が強い、企業は倍賭けしていると言っているが、Meta、Microsoft、Google、Amazonの決算を見てみれば、彼らの資本投資は2023年以来初めて連続で減少した。誰もOpenAIなど聞いたこともない時代から投資しているMicrosoftのAI資本投資は2022年以来で初めて減少した。彼らのAI投資は減り始めている。ある意味で、それは彼らにとって良い事だろう。なぜなら、売上の30%以上の投資をしているとき、なんらかの見返りが無い限り、それは問題化するからだ。今年の残りでは大きな変化があるだろう。関税を忘れてはならない。半導体にも影響する。巨大な需要の先食いがあった。それは巨大データセンター事業者(hyper-scalers)にとってもだ。その一部は今年の後半に巻き戻される。全米の輸入が+41%だったとき、その反動が来ないと考えることはできない。
ー株のラリーがありました。今年の後半が厳しいと考えているのであれば、あなたの選好する株は何でしょう?
・大きなトレンドを見るべきだ。Microsoftは過去4四半期で初めてAzureが良かった。それより前の3四半期は失望だった。Azureの成長は年率+31%から+33%に加速した。Google Cloud、Amazon Web Serviceの成長率はそれぞれ2%減速している。Microsoftは今年の支出を制御している。Microsoftが年初来、Mag7の中で最も(株の)パフォーマンスが良いのには理由があるのだ。去年、Microsoftは最も支出が多く、速かった。去年、Microsoftの株はMag7の中で最も悪く、それには理由があった、という事だ。Microsoftが興味深い株の一つである。
もう一つあるのは、トリッキーであるが、nVidiaである。なぜなら・・・、メディアを見ていると誰もが「AIに投資している」「AIの投資は巨大だ」と言っている。投資家はそれを信じたい。忘れてはいけないのは、この株は最高値から一時期-49%下げた。輸出規制をかけるぞ、関税をかけるぞ、という脅し以上に需要を喚起するものはない。それが巨大な需要の先食いをさせた。そして彼らは減損することで、バランスシートのリスクを削減した。これは将来のgrossマージンを増大させる。投資家はAI需要が強いと信じたいので、直近でこの株はOKだろうが、年後半に問題をかかえるだろう。
以前から彼のテーマは「今年の中盤から後半に、過去の巨額(過大な)AI投資の消化期間が来る」というものでした。それを受けて/その先を見て、彼は・・・、
・Apple、Amazon、Teslaは巨大関税を前にした需要の先食いをした。年後半には売上が伸び悩むだろう。
・Microsoftは最も活発にAI投資をしてきた会社だが、今年は(消化期間を見越して)投資を抑制しているようだ。AzureはGoogle Cloud、AWSよりも成長率が高く、AI投資消化期間に入ってもそこが評価されそうだ。
・nVidiaはトリッキー。関税と輸出規制で需要の先食いがあったのは間違いなく、年後半に売上を伸ばすのに苦労するだろう。しかし、彼らは減損をしたし、株価は最高値に比べて大きく下げている。既に株価には悪いニュースが織り込まれている可能性がある。
と言っているようです。
米国で売っているTelsa車は全て米国内で作っていると思っていましたが・・・、バッテリー原材料などに関税がかかってくるのがマイナス要因なのでしょう。多分。
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